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五月病対策のツボ。

4月に入り新たな年度となり、新入学・新入社・新配属先等々、
新天地での生活を始められた方も多いかと思います。

最初の頃は新しく知らないことばかりの出来事に直面し、
かなりの緊張感の中、疲れも相当なものでありましょう。
しかし、人は環境の動物でありまして、最初は戸惑いながらも
色々な経験をしながら過ごしていくうちに、
次第と慣れて来るものであります。

少しずつ慣れ始めたとはいえ、
これまで置かれた環境から一変していますから、
やはり日々緊張感や気疲れなどで心身との疲労は、
自覚ないまま少しずつ蓄積されてきております。

更に、コロナ禍以降の社会環境は随分と変化しました。
従来のような通勤通学時における電車バスなどの混雑は戻ってきた一方で、
業種によっては在宅ワーク併用も当たり前の時代となっております。
またコンプライアンス重視の社会がより明確となってきております為、
以前のように業務以外のコミュニケーションを取ることは厳しくなり、
仕事以外での付き合いというのも難しくなってきております。

プライベートにおきましても、
コロナ禍期間の緊急事態宣言等により、
人為的に人と人の接する機会を絶った影響もあってか、
特に若い人の中では人との距離の取り方が分からず、
社会に出てから戸惑いを感じている方が
増えているという声を耳にすることもあります。

それに対して、
先輩や上司の方も同様に、若い人とのコミュニケーションに
苦慮されていることと思われます。
人との距離感・パーソナルスペースへの配慮が強く求められる社会となり、
相手との接し方もこれまで以上に難しく、
繊細な問題として考えなければならなくなりました。

こうした社会環境の変化とともに、
唯でさえ知り合いが少ない新生活の中では、
なかなか腹を割って悩みや愚痴を吐きだしたり、
相談する機会も多くありません。

新天地での生活は期待と不安入り混じる中、
常に緊張の毎日であります。

最初の頃は自分のペース配分も分かりませんし、
周囲に良いところを見せようと、
気づかぬうちにオーバーペースとなり、
自分のキャパシティーを超えてしまっている
ことも考えられます。

悪戦苦闘しながらも何とか少しずつ新しい環境にも慣れ、
ようやく生活リズムも出来つつある中で迎えるのが、
ゴールデンウイークであります。

因みに今年のゴールデンウイークは、
前半仮に28日(月)に休みを入れれば、
26日(土)~29日(祝火)までの4連休、
30日(水)~2日(金)までの平日3日を挟み、
後半3日(祝土)~6日(祝火)までの
4連休といった並びとなっております。


新年度が始まってから約一か月が経ったところで、
これまでの疲れや緊張感からも解放される大型連休であります。
久々に実家へと帰省し、これまでのストレス発散とばかりに
友人知人らと会って楽しく過ごす方も居れば、

目覚まし時計の音に起こされることなく惰眠を貪り、
次の日を気にすることなく夜更かしをしたりと
いうこともあることでしょう。

しかしながら楽しい時間というのは、あっという間であります。


いざ連休明けになりますと、
無気力・不安感・焦燥感といった精神的な面に加え、


身体的な面では、
食欲不振・腹痛・下痢・吐き気といった胃腸に関する症状

頭痛・めまい・動悸・不眠といった自律神経に関する症状
といった症状を訴えることがあります。


また生活面におきましては、
過食やお酒やたばこの量が増えるといったもとも
起きたりします。


これら症状は、
これまで蓄積された疲労の結果から
心身の適応能力の限界を超えてしまう
「五月病」というものであります。

ということで、今回は五月病特有の原因のよく分からない
慢性的な 体の不調や、疲労感を取るのに役立つツボを
幾つかご紹介いたします。
特に心身の疲労回復に良いとされるツボを取り上げてみました。

体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。

湧泉三陰交足三里豊隆陰陵泉曲泉内関神門
膻中中脘肓兪期門気海神道神堂心兪筋縮
肝兪腎兪天柱百会通天絡却 


日頃の対策としましては、
まず五月病で大敵なのは「溜め込む」ことです。

その時は些細なイライラやストレスであっても、
その都度その場で解決して吐き出してしまうことが大切です。
と言いますのも、その時に原因が分かっている時に解決せず、
グッと堪えて我慢して胸の内に仕舞いこむことが常態化しますと、
「塵も積もれば山となる」となってしまいます。


そして様々な原因が胸の内で混ざり合ってしまい、
根本の原因が何なのか本人にも分からないまま原因不明の
体調不良(=五月病)へと繋がってしまいます。

人は食事をすれば排泄を伴います。
水を飲めば汗をかきます。
息を吸えば吐き出します。

例えば、便秘とか長く体に溜め込んでしまいますと、
慢性的な体の不調へと繋がりますように、
中へ入れたものは必ず出すことが、健康な体づくりの
基礎となります。
それは呼吸や飲食だけでなく、ストレスといった気持ちの部分に
おいても同様であります。
少しでも抱えたものは出来るだけ早く自分の体から
出してしまうことを心掛けておきましょう。


そのためには、まずストレスの原因を
分かりやすく言語化してみましょう。

言語化出来れば、
自分の言葉で話すことが可能になり、
それによって原因が可視化され、
溜まっているストレスの元を吐き出すことが出来ます。

話せるようにしておけば、
例えば当院で抱えている悩みなどを話し、
胸の内に抱えていたものを置いて行かれるだけでも
気持ちは軽くなるものであります。


そして、頑張り過ぎないということも大切なことです。
ここまで自分の限界を超えて頑張り過ぎていませんでしたか?

身の丈以上の事をし続ければ、
いずれ限界がやってきます。
それでも無理を押し通せば、
体は悲鳴を上げてブレーキをかけてきます。

まだ新天地から船出したばかりです。
「千里の道も一歩から」
最初から全て完璧にこなせる人はいません。
出来ないことを無理して一人抱え込まず、
周囲に助けを借りながら
少しずつ成長することに努めましょう。

物事は最初から上手く行くことはなく、
何度となく目の前に壁が現れ、
そこで失敗と改善の試行錯誤の経験を繰り返し、
人は成長していくものであります。
その経験が後々の糧となり、
人を大きく成長させていきます。

日々の生活としましては、生活リズムの乱れに注意しましょう。
とりわけ平日と休日の就寝起床時間が乱れてしまいますと、
日中に眠気を催したり、夜眠れなくなるなど睡眠サイクルの
乱れに繋がり、体の疲れも溜まりやすくなってしまいます。
睡眠起床時間は、可能な限り±1時間程度のズレに抑え、
休日に足りていないと感じたならば、
30分程度の昼寝を活用しましょう。

良くあることですが、起きてみたらお昼を回っており、
気づけば夕方になっていた。
今日一日何もせずに過ぎてしまったことに対する後悔もありますし、
翌日からまた仕事に行かねばと、何となく憂鬱でネガティブな気分に
なりがちであります。
こうした気分は、五月病に拍車をかけかねません。

その対策としまして、お休みの日も起床時間を普段の日に合わせ、
午前中の活用をしてみては如何でしょうか。
仕事の日は普段自由に使うことの出来ない時間ですので、
例えば自分の好きなことや趣味、なかなか手を付けられない家のことに
充てたりすることで、良いリフレッシュ効果をもたらします。
また、日中の時間も日常から距離を置けるような環境に身を置き、
気持ちのリフレッシュや達成感を感じることも良いかと思います。

それでもやる気スイッチが起きない時は、
五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を意識することがおススメです。

空を出来るだけ遠く広く見渡し、
何気ない自然の音に耳を傾け、
美味しい空気でゆっくりと深呼吸をしてみる。
食事はゆっくり噛みしめ、じっくりと味を堪能する。
体を完全に脱力して重力を肌で感じてみる。
普段は無意識にしているところを、
意識的に体感してみては如何でしょうか。

また少し宣伝となってしまいますが、
五感を感じるという意味では鍼灸治療もお勧めです。

一生懸命になることは大切なことですが、
今の自分が出来るものみも限界というものがあります。
ましてや最初から完璧に出来る人など誰もいません。
ですから出来ないからと自己否定するのではなく、
今の自分を素直に認めてあげこともまた肝要なことであります。

今や総スマホ時代、デジタル化も急速に進んでいる世の中であります。
直接会って人と話す機会は随分と減っていく一方で、
SNSをはじめとして、ネット社会では不特定多数の人と
瞬時に繋がることが出来るようになりました。


しかしネット上の繋がりは、
どうしても希薄で移ろいやすいものであります。
本当に悩み辛さを抱えていたならば、
ネット上で誰彼とで吐き出すのではなく、
実際に言葉を声に出して今の思いを伝えましょう。
そして一人きりで背負い込むことなく、
もし背負い込んだとしても、
背負いきれなくなる前に何処かで下ろし、
身軽になろよう心掛けていきましょう。

人生に失敗や挫折はつきものでありますが、
明るく楽しく元気よく過ごせてこその人生であります!