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過敏性腸症候群(IBS)対策のツボ。

人にとって大切な生理現象の一つに『排便』があります。
毎日キチンと排便されることにより、有害なものを排泄し、
健康な体も維持されることにより、健康長寿にも繋がります。


消化から排泄に至るまでは、食事から約24~72時間を要し、
その間を口・食道・胃・小腸・大腸・肛門という流れを辿っていきます。


排泄において出口の方となります大腸は、
水分やミネラルを吸収しながら便を作る大事な役割があります。

そうした腸にまつわる言葉には、
『酒に別腸あり』『断腸の思い』『腸が腐る』『腸が見え透く』など、
精神的なものメンタルに関わる意味合いに使われることが多くあります。


自律神経によりコントロールされている腸の働きは、
日常生活におけるストレスといった心因的影響を
受けやすい臓器の一つでもあります。

ですから、仕事などで過度な緊張やストレスを受けることが続きますと、
過敏性腸症候群(IBS)という症状になることがあります。


過敏性腸症候群(IBS)とは、
大腸に原因となる異常が認められないにも関わらず、
便秘や下痢などの便通異常がある症状であります。

症状としましては、
下痢・便秘・下痢と便秘を交互に繰り返す交代性・排便時の腹痛・
お腹にガスが溜まる・みぞおちの痛み・吐き気・胸やけ・食欲不振
などといったものがあります。

また症状が重くなりますと、頭痛・頭重感・めまい・動悸・頻尿・
疲れやすい・手足の冷えといった自律神経失調の症状


抑うつ感・不安感・不眠・焦燥感・意欲低下といった
精神症状をもたらすこともあり、
QOL(生活の質)を低下させてしまう恐れもあります。


ということで、
今回は『過敏性腸症候群対策のツボ』を幾つかご紹介いたします!

下痢:中脘天枢関元脾兪腎兪大腸兪陰陵泉梁丘
足三里上巨虚下巨虚太衝太渓商陽手三里曲池

便秘:膈兪肝兪脾兪腎兪大腸兪中髎天枢大巨関元
足三里上巨虚太衝内庭太渓復溜三陰交陰陵泉
合谷内関

体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。

各ツボは、アメーバブログ
「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
他の痛み症状などは、それぞれの「対策のツボ」
ブログをご参照ください。


また日頃の対策としまして、
まずは体を冷やさないということが大事です。
特にお腹を冷やしてしまいますと、下痢や便秘が起こしやすくなります。
例えば通気性の良い腹巻きをするなど冷え対策を施しておきましょう。

また、入浴などでお風呂に入り
しっかりと全身を身体を温めておくことも大切です。

そして、食事に関しましては、
夜遅い食事や一度の暴飲暴食は控え、

出来る限り決まった時間で、
急がずゆとりをもって食べるように
心掛けることも肝要です。

また食事の内容も、
アルコール類、飴などの人工甘味料を含んだ菓子類、
香辛料の多い食べ物、コーヒーといったカフェイン類、
冷たい飲み物や炭酸飲料といったものも一度に多く
飲まないように気を付けましょう。


生活面におきましては、
生活リズムを整える一つの方法としまして
朝食をしっかりと食べ、トイレに行くというリズムを
作るようにすることも一つの方法です。


また適度な運動を継続して行うことで、
腸の動きを元に戻すように働きかけ、
合わせてストレスの軽減にも繋がります。

睡眠不足というのもストレスを溜める原因になります。
寝る直前までスマホをいじったりするのを控え、
就寝前は出来るだけリラックスして眠れる環境を
心掛けてみましょう。

今の世の中は過度なストレスのかかる場面に多く出くわします。
その緊張やストレスが存在する場所は、必ず自分の身近であり、
遥か向こうには存在しません。

ですから、ストレスを強く感じている時の自分をみれば、
無意識のうちに目の前のことばかりに意識が行き過ぎて
周りが見えていないことが多くあります。

一度ストレスのある場所から身を引いて、
広く遠い視野を持って見つめなおしてみることも
リセットする方法の一つです。

一年中緊張感の中に身を置くことなく、
リラックスして緩和する環境に身を置くことも
体にとっては大切なことであります。