ツボ対策
現在インフルエンザやコロナなどの風邪症状が大流行しております。
そして、これからの時期はスギ・ヒノキによる花粉症、
後には黄砂も控えております。
これらの影響により様々な辛い症状が伴ってきますが、
その中の一つに咳や痰といったものがあります。
昨今は、咳や痰の症状が長引き慢性的になっている方も見受けられます。
咳や痰の症状でまず最初に思いつくのは風邪症状です。
風邪では、気道が炎症することにより分泌物が過剰に増えた際に
こうした症状をもたらします。
また花粉症でもアレルゲンにより喉が刺激された際に起きる咳、
更には鼻水や後鼻漏が原因で痰が絡むこともあります。
ここで咳と痰の症状についてみてみます。
咳は咳嗽(がいそう)、痰は喀痰(かくたん)と言います。
咳:咳嗽(がいそう)・・・気道内に貯留した分泌物や吸い込まれた異物を
気道外に排除するための生体防御反応の一つ。
痰:喀痰(かくたん)・・・気道粘膜からの分泌物であり、細菌・ウイルス・
アレルゲン・塵埃・その他各所細胞が混じっている。
東洋医学では、咳・痰のことを咳嗽(がいそう)と言い、
咳声(せき)が出て痰が出ないものを咳、
痰が出て咳声が出ないものを嗽という。
咳嗽は患っている期間により、それぞれ急性咳嗽(3週間未満)・
遷延性咳嗽(3~8週間未満)・慢性咳嗽(8週間以上)なっております。
原因としましては、
急性咳嗽・・・ウイルス性感冒・肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア・百日咳
遷延性咳嗽・・・気道感染が最も多い。
慢性咳嗽・・・咳喘息・胃食道逆流性・後鼻漏など非感染性疾患が多い。
といったものが挙げられます。
またタイプとしては、
痰を伴わない乾性咳嗽
(風邪症候群・過敏性肺炎・気胸・胸膜炎・肺炎クラミジア・肺炎マイコプラズマなど)
痰を伴う湿性咳嗽
(ウイルス・急性期気管支炎・肺炎・肺水腫・気管支喘息・COPD・気管支拡張症など)
があります。
咳嗽の原因を東洋医学的に分類しますと、
外感病
急な気候変化・室内外の寒暖差(風寒)
急な気候変化・高温環境下の作業(風熱)
内傷病
過労・体力消耗・長患い(肺気虚)
飲食不摂生(痰湿阻肺)
精神的ストレス(肝火犯肺)
加齢・房事過多(肺腎陰虚)
といったように気象状況から生活環境、食生活、
メンタル面、年齢的なものに至るまで
様々な面を挙げております。
(参考:新版東洋医学臨床論)
ということで、
今回は症状に応じた咳嗽(咳)・喀痰(痰)症状に
良いとされるツボを幾つか紹介します。
下の各ツボをクリックしますと、
はりとお灸の豐春堂ブログのコーナー
「お灸をしよう!」にそれぞれリンクしております。
風邪症候群:中府・天突・璇璣・華蓋・紫宮・玉堂・膻中・大杼・肺兪・厥陰兪・尺沢
気管支喘息:天突・水突・中府・気舎・気戸・大椎・身柱・大杼・風門・肺兪・膈兪
咳止め:中府・天突・尺沢・孔最
風寒による咳嗽:風池・風門・列欠
風熱による咳嗽:風池・大椎・合谷・曲池
過労・体力消耗・長患い(肺気虚)による咳嗽:足三里・太淵・太白・気海・関元・合谷・肺兪
飲食不摂生(痰湿阻肺)による咳嗽:中脘・陰陵泉・足三里・豊隆・太白
精神的ストレス(肝火犯肺)による咳嗽:太衝・行間・陽陵泉・魚際・尺沢・肺兪・肝兪
加齢・房事過多(肺腎陰虚)による咳嗽:太渓・照海・復溜・太淵・膏肓・肺兪・腎兪・尺沢
咳や痰の症状には、鍼灸も適応しております。
「治未病」
無理や我慢は長患いの元となります。
日常生活に支障が出るような症状へ至る前の段階で、
早めの対策を施していきましょう!
また日頃の対策としまして、
先ずは悪化予防に手洗いうがいは小まめに行いましょう。
またマスクを着用しておきますと、吸う空気の中に水蒸気が含まれており、
気管粘膜への加湿効果が得られます。
室内の湿度は、加湿器やタオルを掛けておくなどして40~60%くらいを
保てるようにしましょう。
更にプラスとして就寝時には、乾燥を防ぐ濡れフィルターがセットとなっている
就寝用マスクを付けて寝るというのもお勧めです。
生活習慣では喫煙(受動喫煙)からの有害物質の吸入を避けることや、
特定のアレルゲン物質を除去するために室内の風通しを良くしてカビ発生を防ぎ、
エアコンや換気装置などのフィルター掃除、室内も小まめに掃除もをするといった
こともひと手間掛けておくことも予防に繋がります。
東洋医学的な対策としましては、
外感病から来る咳嗽には、長引き慢性的な症状へ移行しないように、
安静と休養をしっかり取ることが基本となります。
飲食不摂生から来る咳嗽では、多量過剰な水分・アルコールの摂取は控えること。
精神的ストレスからくる咳嗽では、例えば休日は趣味や好きなことに没頭したり、
気分転換にお出掛けしてみたりと、体の力を抜いてストレスを発散させる
時間を作っておくことも大切です。
加齢などから来る咳嗽では、ウォーキングといった軽い運動をして
適度に肺を使ってあげるといったことも効果的です。
咳嗽や喀痰と一括りに言いましても、
自然気象状況、生活環境や習慣・加齢など、
人それぞれに様々な要因があります。
また喉や気管は生活する上で
絶えず使わなければならないところでもあり、
なかなか快方に向かいづらく、
慢性症状となりやすくもあります。
そうした意味でも、初期の段階で無理をせず
早めの処置対応が肝心となります。
昨今は、お仕事でも働き方改革などと言われる時代です。
体も同様にブラック企業労働のように酷使することなく、
適度に使いながら大過なく過ごしていきましょう!
2025年1月30日 10:24 AM|
カテゴリー : ツボ対策
今年の冬は先日まで40日間雨降らずということもあり、
空気も例年異様に乾燥していたことも要因して、
先月辺りからコロナやインフルエンザなど
風邪症状が大流行しております。
そして年も明け、
まだ休み明け間もなく、
色々と落ち着かない中ではありますが、
間髪入れずにそろそろ対策を考えておかなければならないのが、
スギ花粉であります。
花粉症持ちの方にとりましては、
避けて通れぬ本当に厄介な時期であります。
因みに今年のスギ花粉飛散量予測によりますと、
去年の猛暑が影響し広範囲で例年より飛散量は多く、
特に九州から近畿、東北南部では2~8倍になる
地域もあるようです。
東京における飛び始めは2月中旬、
花粉飛散量は例年比で130%、前年比では160%増
という予測になっております。
日本気象協会 2025年 春の花粉飛散予測(第2報)
今年は例年よりも多くスギ花粉が飛散する予測となっており、
また本格的な飛散時期よりも前から少しずつ飛び始めておりますので、
発症する前から少し早めの対策を施しておきましょう。
ということで、今年も「花粉症対策のツボ」の
目の症状
鼻の症状
によいツボを幾つかご紹介します!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
目の症状:攅竹・糸竹空・瞳子髎・睛明・目窓・承泣・四白・陽白・
太陽・天柱・風池・合谷・曲池・肩井・太衝
鼻の症状:天柱・風池・印堂・上星・顖会・通天・百会・頭臨泣・
頬鼻・迎香・太淵・列欠・孔最・合谷・曲池・中脘・大椎・風門・
肺兪・復溜・陰陵泉・飛揚・崑崙・太衝
「治未病」
花粉症も他の病同様に、
完全に発症してから対処するよりも、
予兆ぐらいの初期段階から
早めに予防対策をしておきましょう。
日頃の対策としましては、
この時期、マスク着用は勿論でありますが、
点鼻薬やお薬の服用といった対処療法も
必要でありましょう。
また鼻うがいしておくのも一つの方法です。
直接水でしますと鼻奥にしみますので、
ぬるま湯に一つまみの塩を加えますと、
鼻うがいしやすくなります。
起床就寝時間のばらつきといった
不規則な生活リズムも
症状の悪化に繋がりますので、
良質の睡眠をとることも大切です。
食事に関しましては、
頭よりも腸が食べたいものを摂り入れ、
腸内環境を常に整えて置くことも
重要な要素となります。
花粉症対策の食事としましては、
免疫調整の働きを持つビタミンD
腸内善玉菌の餌になる水溶性食物繊維
腸内バランスを整える乳酸菌といったものがあります。
因みに、
ビタミンDを多く含むものには、サケ・シラス・サンマ・イワシ・
干しシイタケ・きくらげ
水溶性食物繊維では、昆布・ワカメ・ひじき・こんにゃく・山芋・
かぼちゃ・サツマイモ・みかん・キウイ
乳酸菌でしたら米麹・ヨーグルト・チーズ・納豆・キムチ・ぬか漬け・
味噌・醤油・お酢・日本酒
といったものがあります。
冬から春への季節の変わり目は、
唯でさえ体調を崩しやすい時期であり、
更に追い打ちをかけるかのように
スギ花粉症持ちの方にとりましては、
厳しい季節となってきます。
生活に支障きたすレベルとなる前に、
出来る限りの予防対策を施し、
症状を最小限に抑えられるように
乗り切っていきましょう!
2025年1月13日 3:25 PM|
カテゴリー : ツボ対策
四季折々、季節ごとに気圧・気温・湿度は変化していきます。
そうした気候変化や季節の変わり目といった際に、
体が対応できず体調を崩してしまう、
所謂『気象病』になることも少なくなりません。
ということで、季節ごとの気象病に対する
ツボや養生を幾つかご紹介します。
また時期特有の花粉症
忘年会新年会対策も加えておきました。
各症状は下記リンクから見ることが出来ます。
少しでもお役に立てれば何よりです。
花粉症対策のツボ
五月病対策のツボ
梅雨だる対策のツボ
夏バテ対策のツボ
秋うつ対策のツボ
忘年会新年会対策のツボ
2024年10月12日 12:22 PM|
カテゴリー : ツボ対策
人にとって大切な生理現象の一つに『排便』があります。
毎日キチンと排便されることにより、有害なものを排泄し、
健康な体も維持されることにより、健康長寿にも繋がります。
消化から排泄に至るまでは、食事から約24~72時間を要し、
その間を口・食道・胃・小腸・大腸・肛門という流れを辿っていきます。
排泄において出口の方となります大腸は、
水分やミネラルを吸収しながら便を作る大事な役割があります。
そうした腸にまつわる言葉には、
『酒に別腸あり』『断腸の思い』『腸が腐る』『腸が見え透く』など、
精神的なものメンタルに関わる意味合いに使われることが多くあります。
自律神経によりコントロールされている腸の働きは、
日常生活におけるストレスといった心因的影響を
受けやすい臓器の一つでもあります。
ですから、仕事などで過度な緊張やストレスを受けることが続きますと、
過敏性腸症候群(IBS)という症状になることがあります。
過敏性腸症候群(IBS)とは、
大腸に原因となる異常が認められないにも関わらず、
便秘や下痢などの便通異常がある症状であります。
症状としましては、
下痢・便秘・下痢と便秘を交互に繰り返す交代性・排便時の腹痛・
お腹にガスが溜まる・みぞおちの痛み・吐き気・胸やけ・食欲不振
などといったものがあります。
また症状が重くなりますと、頭痛・頭重感・めまい・動悸・頻尿・
疲れやすい・手足の冷えといった自律神経失調の症状
抑うつ感・不安感・不眠・焦燥感・意欲低下といった
精神症状をもたらすこともあり、
QOL(生活の質)を低下させてしまう恐れもあります。
ということで、
今回は『過敏性腸症候群対策のツボ』を幾つかご紹介いたします!
下痢:中脘・天枢・関元・脾兪・腎兪・大腸兪・陰陵泉・梁丘・
足三里・上巨虚・下巨虚・太衝・太渓・商陽・手三里・曲池
便秘:膈兪・肝兪・脾兪・腎兪・大腸兪・中髎・天枢・大巨・関元
足三里・上巨虚・太衝・内庭・太渓・復溜・三陰交・陰陵泉・
合谷・内関
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
各ツボは、アメーバブログ
「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
他の痛み症状などは、それぞれの「対策のツボ」
ブログをご参照ください。
また日頃の対策としまして、
まずは体を冷やさないということが大事です。
特にお腹を冷やしてしまいますと、下痢や便秘が起こしやすくなります。
例えば通気性の良い腹巻きをするなど冷え対策を施しておきましょう。
また、入浴などでお風呂に入り
しっかりと全身を身体を温めておくことも大切です。
そして、食事に関しましては、
夜遅い食事や一度の暴飲暴食は控え、
出来る限り決まった時間で、
急がずゆとりをもって食べるように
心掛けることも肝要です。
また食事の内容も、
アルコール類、飴などの人工甘味料を含んだ菓子類、
香辛料の多い食べ物、コーヒーといったカフェイン類、
冷たい飲み物や炭酸飲料といったものも一度に多く
飲まないように気を付けましょう。
生活面におきましては、
生活リズムを整える一つの方法としまして
朝食をしっかりと食べ、トイレに行くというリズムを
作るようにすることも一つの方法です。
また適度な運動を継続して行うことで、
腸の動きを元に戻すように働きかけ、
合わせてストレスの軽減にも繋がります。
睡眠不足というのもストレスを溜める原因になります。
寝る直前までスマホをいじったりするのを控え、
就寝前は出来るだけリラックスして眠れる環境を
心掛けてみましょう。
今の世の中は過度なストレスのかかる場面に多く出くわします。
その緊張やストレスが存在する場所は、必ず自分の身近であり、
遥か向こうには存在しません。
ですから、ストレスを強く感じている時の自分をみれば、
無意識のうちに目の前のことばかりに意識が行き過ぎて
周りが見えていないことが多くあります。
一度ストレスのある場所から身を引いて、
広く遠い視野を持って見つめなおしてみることも
リセットする方法の一つです。
一年中緊張感の中に身を置くことなく、
リラックスして緩和する環境に身を置くことも
体にとっては大切なことであります。
2024年9月7日 1:28 PM|
カテゴリー : ツボ対策
人が快適で健康的な生活を送るために必要な3要素と言えば、
『睡眠』『食事』『運動』であります。
その中でも『睡眠』は、
心身の疲労回復だけでなく、
内臓や筋肉を修復・再生をしたり、
免疫力の回復させたり、
記憶を定着させたり、
また成長期では、
「寝る子は育つ」とも言いますように、
成長ホルモンが分泌されるための時間でもあります。
しかしながら、
日本人は、世界的に見ましても睡眠時間が短いと言われており、
かつ現代では5人に1人が『不眠』で悩まれております。
不眠も『入眠困難』『中途覚醒』『早朝覚醒』といったものがあり、
日中の日常生活に支障をきたす場合もあります。
原因としましては、
昼夜逆転した生活であったり、
暑さ寒さ
寝具が合わないといった環境によるもの、
日々のストレスで緊張や不安が取れないことから来る心理的なもの、
体は疲れていながら脳が起きてしまう過労によるもの、
カフェインやアルコールの過剰摂取、喫煙、暴飲暴食といった飲食によるもの、
首肩こり・五十肩・耳鳴り・花粉症・咳症状・夜間頻尿
といった身体的症状によるものと多岐にわたります。
最近では、寝る前までスマホを見続けているというもの
不眠の要因の一つであります。
こうしたことにより長く不眠になりますと、
日常生活においては、倦怠感・意欲や集中力の低下・注意力判断力が鈍る、
感情のコントロールが効かなくなる、頭重感・めまいなどといった
症状が慢性的となってきます。
また肥満・高血圧・糖尿病といった生活習慣病だけでなく、
認知症のリスクも高める恐れがあります。
ということで今回は『不眠対策のツボ』を
幾つかご紹介いたします!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
生活習慣の乱れによるもの:百会・顖会・天柱・風池・完骨・肩井
ストレスによるもの:太衝・内関・神門・百会・風池
脳が休まらないことによるもの:合谷・内関・足三里・三陰交・百会・神庭・風池
飲食によるもの:内庭・豊隆・中脘・曲池・神門・三陰交・足三里
過労によるもの:復溜・太渓・三陰交
嗜眠(常に眠気が襲う)によるもの:足三里・豊隆・陰陵泉・太白・神闕・太渓・腎兪・関元
他の痛み症状などによるものは、患部の治療も併せて行います。
首こり対策のツボ
五十肩対策のツボ
耳鳴り対策のツボ
頻尿対策のツボ
各ツボは、アメーバブログ
「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
他の痛み症状などは、それぞれの「対策のツボ」
ブログをご参照ください。
また日頃の対策としまして、
まずは部屋の温度湿度や照度といった
自分に合う睡眠環境の改善をしてみましょう。
例えば睡眠に入る1~2時間くらい前から部屋の明かりを
暗めにしておくのも良いかと思います。
ですから、寝る直前までスマホを見ていたり、
気になるかとスマホを枕元に置くのは、
不眠の助長に繋がりますので、
控えることも大切なことです。
また睡眠のリズムを乱さぬように、
出来る限り同じ時間に起床することも大切です。
カフェイン・ニコチン・栄養ドリンクといった強壮剤の過剰摂取、
寝酒、就寝直前の食事、食べ物では刺激の強い辛い物、
熱性の食べ物というのも不眠の原因となりますので控えておきましょう。
一方で睡眠に良い食べ物と言えば、
『幸せホルモン』と言われるセロトニンの材料となります
トリプトファンを含んだ食材です。
卵・ 大豆製品・乳製品・魚類・肉類といったものに多く含まれております。
特に朝食で摂取しておきますと、日中作られたセロトニンが
約15時間くらいで『睡眠ホルモン』と呼ばれるメラトニンへと変化し、
有眠効果をもたらします。
更にセロトニンを即すには、
朝日を浴びておくというのも方法の一つです。
加えて朝のウォーキングやストレッチなどで、
体を動かしておきますとより効果的です。
通勤通学時での歩きや自転車というのも
活用していきましょう。
もし寝床に入ることが苦痛と感じるならば、
無理せず眠くなった時だけ寝床に入り、
眠れない時は寝床から出てしまい、
「寝ることが苦痛である」
と自分自身に植え付けないことが肝要です。
また不眠による睡眠不足により、
日中睡魔に襲われたり、
眠気が取れないと感じている場合には、
昼寝の活用というものもあります。
昼寝は午後2時より前までに行い、
大体15~30分昼寝をしておきますと、
日中の眠気を解消し、
爽快感と集中力の回復に繋がります。
寝る動作において大事なことは、
体を脱力させるとこであります。
この脱力には『体の緊張と緩和』を使います。
まずは緩和の動作。
布団ベッドの上で仰向けになり、
肩の力を抜きます。
軽くあごを引き、
手の平を上に向け、
腕を少し体から離し、
足を肩幅程度に広げた状態になります。
目線を遠くに合わせ、
そこからゆっくりと視野を広げていきます。
呼吸は数呼吸1に対して吐く呼吸を2とし、
吐く呼吸だけに集中していきます。
落ち着いてきたら静かに目を閉じ、
今度は背中が布団に沈んでいくような感覚で
どんどんと脱力させていきます。
次に緊張の動作。
仰向けとなり、
みぞおち付近で手を組み左右で引き合います。
合わせて足に力を入れてピンと伸ばし、
足首を体の方へ反らすように
アキレス腱を伸ばしておきます。
その状態で5秒キープしたら、
パンと組んでいた手を離しますと、
同時に力を入れていた足も脱力して、
体全体が緩みます。
良質な睡眠は、
日々の健康で充実した生活のために大切なものであります。
そのためには、眠れるための環境づくりと合わせて、
体質改善というものも大事な要素となります。
その中で、鍼灸というものが少しでもお役に立てれば
何よりです。
2024年7月24日 3:07 PM|
カテゴリー : ツボ対策
人の知覚には視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚といった
五つの感覚『五感』があります。
この五感を使う割合で見てみますと、
視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%
と言った割合となっており、8割くらいが視覚が占めております。
その視覚の次に多く使われているのが『聴覚』であります。
聴覚は知覚の中で最後まで残る感覚でありまして、
亡くなる直前まで残っていると言われております。
そう考えますと、息の長い大事な器官でもあります。
また音は耳で聞くのではありません。
耳で変換された音の情報が脳に伝達され、
脳の中で蓄積されている情報と照合し、
その音が何の音であるか知覚・認知される
ことによるものであります。
今の世の中は音に満ち溢れております。
唯、その音というのも時代とともに変遷し、
かつては山や川など自然から届けられる音だったものから、
人の経済活動に伴うもの騒音であったり、
人工的に作られたデジタル音源であったり、
耳にする対象も随分と変わってきました。
また、音との距離も変わってきております。
今やスマホから簡単に音楽やオーディオブックを取り入れ、
ヘッドセットなどでいつでもどこでも手軽に聴くことが
出来るようになりました。
目で言うところのテレビを見ていた距離からスマホを見る
距離へと近づいたように、
ステレオやラジオから聴いていた距離からイヤホンにより
耳へ直接的に音が伝わるところまで近づいているように、
音に対する距離感も随分と近くなってきました。
当然、耳にかかるストレスや負担も大きくなってきております。
そして聴力も人の体の一部ですから当然老化が始まります。
耳の老化は一般的に40代から50代くらいから始まり、
まずは周波数の高い音域から聞こえなくなってきます。
例えばモスキート音という蚊の羽音のような音域は、
子供や若者にしか聞こえません。
聴こえチェック年齢というものがありますので、
今の耳年齢を確認してみましょう!
『モスキート音で聞こえ年齢チェックしませんか?』
https://www.signia.net/ja-jp/local/ja-jp/mosquito-noise/
こうした高音域の音は聞こえなくなってきているにもかかわらず、
日常生活において「キーン」と高い音が聞こえ続けてしまう
『耳鳴り』という症状を訴える方も少なくありません。
耳鳴りとは、外から音の刺激がないのに感じる音感であります。
耳鳴りには、難聴・めまい・耳閉感といった症状を伴い、
耳疾患によるもの、他に脳血管障害・高血圧・低血圧・貧血・
糖尿病・甲状腺腫などの全身疾患、または自律神経の乱れ・
ストレス・不安・うつといった精神的なもの・過労でも
生じることがあります。
因みに、持続的に耳鳴りを感じている人は人口の約10~15%と言われ、
65歳以上の高齢者に限れば、約30%の方が耳鳴りがあると考えられております。
耳鳴りとは珍しいことではなく、例えば周囲が静かな時にだけ
「キーン」と聞こえたという経験はないでしょうか。
唯、人は『聞く音』と『無視する』音を選別して調節することが
出来ますので、普段の生活では耳鳴りを無視することが出来ます。
ところが脳の調節機能が低下し、
例えば加齢に伴い自覚症状はまだないレベルの難聴になってきますと、
脳が感度を上げて過敏に音を聞き取ろうとした結果、
耳鳴りが絶えず起きてしまうということもあります。
この耳鳴りの原因となる一つに、耳の使い過ぎがあります。
因みに音を聞き取れる領域というのは、螺旋階段のような
形の構造をした蝸牛入口から高音域を聞き取り、
先へ行くにしたがい低音域を聞き取る領域となって行きます。
つまり一番手前の高音域を受け取るところは絶えず音を
受け続けますので真っ先に壊れていきます。
最近よく見る光景に、外出時は絶えずイヤホンをしたまま
の方を見かけることがあるかと思いますが、
このように音に対しての距離が近く、
長時間耳が音を浴びている環境で酷使してしまっていては、
早くに耳の不調が出てきても不思議ではありません。
ということで、今回は「耳鳴り」に良いツボを幾つかご紹介いたします!
耳鳴り反応点:耳門・聴宮・聴会・角孫・翳風・天柱・風池・完骨・下関・太陽・中渚・外関
首肩こりの筋緊張緩和:天柱・風池・完骨・肩井・肩中兪・肩外兪・曲垣・天宗・臑兪・肺兪
ストレス疲労軽減:合谷・手三里・三陰交・足三里・気海・関元・心兪・腎兪・内関・百会
怒り・驚き・恐怖などの感情によるもの:太衝・行間・丘墟・肝兪
味が濃い・脂っこい・甘いものなどの偏食によるもの:合谷・内庭・豊隆・陰陵泉・太白・脾兪
不摂生な生活や食事などによるもの:太白・足三里・脾兪・百会
加齢・慢性疾患・房事過多などによるもの:太渓・腎兪・気海・三陰交・復溜・脾兪・足三里・百会
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
各ツボは、アメーバブログ「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
ツボの場所が分からない場合は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。
「治未病」
何より他の病と同様に、
生活に支障をきたす痛み症状となる前に、
常日頃から予防対策をしておくことが肝要です。
普段の生活習慣としましては、
就寝時など、静かなところで耳鳴りが気になる方は
出来る限り静寂を避け、音楽を流したりして意識を
耳鳴りから逸らしていく方法もあります。
音楽は途切れることのない聞き流しやすいもの、
例えば川のせせらぎなど自然の音がおススメです。
また日頃から過度のストレスを溜め込まないように気を付け、
出来る限り原因となるものから距離を置くことも大事なことです。
またストレス対策として適度な運動・ストレッチを取り入れて
おきますと、体の血行促進にも繋がります。
他、日頃から適度な休養と十分な睡眠時間の確保というのも大切なことです。
そして、食事面では味の濃いもの、脂っこいもの、甘いものなどの
摂り過ぎは注意です。息切れ・倦怠感、或いは眩暈・不眠と言った
耳鳴りへと繋がる要因にもなりますので控えておきましょう。
耳鳴りは外から聞こえるものではなく、脳内から発信されるものであります。
ですから耳鳴りに注目すればするほど音が気になってしまいます。
一つの方法としまして、就寝時に耳鳴りの苦痛が取れる程度の音量を、
音源がどこにあるか分からない場所、例えば足元から壁に向けて部屋全体に
音が行き渡るように設置してみるのもあります。
これらのことで少しでも生活の妨げにならぬ一助になれば何よりです。
2024年3月20日 7:15 PM|
カテゴリー : ツボ対策
とかく現代人は、運動不足となりがちであります。
またこれだけ生活の中で便利なものに囲まれておりますと、
自分の手足を使って何かをする機会も自然と少なくなってしまいます。
特に肩から上に腕を上げる動作、或いは肩関節を伸ばすといった動きは、
以前と比べ随分と少なくなってきてはいないでしょうか。
一昔前は、雑巾掛けをしたり、はたきを掛けたり、物干し竿を上にあげるなど
といった日常の掃除や洗濯でも肩関節周囲を十分動かす機会もありました。
それに比べ現代では掃除機を掛けたり、カーペットクリーナーをコロコロしたり、
洗濯物のピンチハンガーに掛けるといったように、腕を前に出せば完結してしまう
動作が主流となり、肩関節を動かす機会はかなり減少してしまいました。
また仕事におきましても、パソコンを使ったデスクワークが主流であり、
これも肩を内巻きに腕を伸ばしただけの動作のみというのが現状であります。
こうして殆ど肩関節を動かすことなく過ごしておりますと、
慢性的な肩こりから始まり、
そこから次第に肩が動かしづらくなり、やがて肩周囲に痛みを感じ始めます。
気づけば肩が全く上がらないなどということに繋がることもあります。
これは肩関節の周囲が炎症を起こす所謂『四十肩・五十肩』と総称されるものであります。
この名前は40~50代に症状を訴える方が多いことからついた名前でして、
早ければ30代であるとか、或いは70代以上の高齢者になってから症状の出る方もいらっしゃいます。
多くの方は左右どちらか片方の肩に痛みを発症し、上がらなかった方の肩が良くなった後に、
今度は反対側に痛みが出ることもあります。
主な症状としましては、肩関節が痛み関節の動きが悪くなる運動制限であります。
例えば、上着を着る・頭を洗う・背中を洗う・ドライヤーで髪を乾かす・吊革につかまる・
腕をあげてのうつぶせ寝・車のハンドルを回すなど、日常生活全般に支障をきたしてしまいます。
更に痛みの症状が酷い場合、夜寝ている時にも肩がズキズキ痛んだり、
寝返りをした際に痛みで起きてしまうこともあったりします。
ということで、今回は「四十肩・五十肩」に良いツボを幾つかご紹介いたします!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
各ツボは、アメーバブログ「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
ツボの場所が分からない場合は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。
中府・雲門・臂臑・肩髃・臑会・肩髎・天髎・肩貞・臑兪・
天宗・曲垣・巨骨・魄戸
「治未病」
何より他の病と同様に、
生活に支障をきたす痛み症状となる前に、
常日頃から予防対策をしておくことが肝要です。
痛くなり始めの急性期、寝ていても痛みがある時期などは、
出来る限り動かさないようにしておきます。
まだ肩が上がらず痛みもあるが、寝ることは出来るレベルになってきましたら、
肩関節周囲のストレッチを行っていきます。
ストレッチは肩の前・横・後の3つ行っていきます。
まず肩の横側をストレッチする場合は、腕を真っすぐ水平に90度位まで上げて、
手の平を壁に当てた状態でキープします。
その高さが大丈夫になったら、
今度は少しずつ今時点で痛くならず張りが出る程度(120度くらい)の高さまで
壁に当てている手を少しずつ上げていき、またしばらく伸ばした状態をキープします。
次に肩の前側のストレッチをする場合は、横のストレッチと同様に腕を真っすぐ
水平に90度位まで上げて、手の平を壁に当てた状態でキープします。
そこから体だけ小さく一歩前に進みます。そうしますと肩の前が伸びますので、
暫くその状態をキープします。
最後に肩の後側のストレッチをする場合は、腕を真っすぐ水平に90度位まで上げて、
その高さのまま腕を伸ばした状態で体に巻き付け顎に当てるようにしますと、
肩の後ろが伸びますので、暫くその状態をキープします。
普段の生活において注意することは、肩を冷やさないことであります。
冷やしますと血流が悪くなり筋肉も収縮してしまうため痛みが増してしまいます。
特に寝る時は翌朝起きた時が一番筋肉の収縮があり痛みが強くなりますので、
冬場は寝巻の上からカイロを貼ったり、夏場はタオルやなどでエアコンの風が
直撃しないようにしたりして工夫しておきましょう。
そして一番大事なことは、肩のストレッチを継続することです!
痛みはいずれ消えていきますが、
肩関節の動きはストレッチして伸ばして行きませんと、
動かせる範囲は広がりません。
地味ですぐに成果の出づらい時期もありますが、
毎日継続していくことが回復への近道となります。
その一つとして、
ラジオ体操は全身ストレッチとなりますのでお勧めです。
筋肉も関節も使わなければすぐにサボります。
出来る限り日常生活の中で使っていく工夫も考え、
年を重ねてもキチンと動かせるように体を使ってあげましょう!
2024年2月12日 10:18 AM|
カテゴリー : ツボ対策
普段何気なく使っております腕や手でありますが、
日頃から食事・お風呂・洗顔・トイレ、家事・掃除といったに日常生活全般始まり、
パソコンやスマホタブレットを使った仕事・学業・趣味といったもの、
そして球技を中心としたスポーツといったものなど、
毎日腕や手を使わない日ありません。
ですから仕事・家事・スポーツなどで酷使をしてしまいますと
思わぬ痛みを伴ってしまうことがあります。
特に肩肘手首といった関節部分は連続運動や
強い負荷を与え続けておりますと痛みが出やすく、
また痛くとも使わなければならないため、
一度強く痛めてしまいますとなかなか治りにくい
箇所でもあります。
よくある例としまして、テニスやゴルフといった肘関節を強く捻じるような
負荷が加わる競技では、「テニス肘」「ゴルフ肘」といった症状が挙げられます。
またスポーツだけでなく、重い荷物を持つ機会が多かったり、介護時の介助する動作、
お子様を抱っこするといったことなどでも同様に肘を痛めることがあります。
こうしたことで肘に痛みが出ますと、箸やコップを持ったり、瓶のふたを開けたり、
ドアノブを回したり、ぞうきんを絞ったりするといったことでも痛みが出るため、
日常生活に支障が出てしまうこともあります。
ということで、今回は「テニス肘ゴルフ肘」といったスポーツ由来、
また生活や仕事由来によるひじ痛対策に良いツボを幾つかご紹介いたします!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
各ツボは、アメーバブログ「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
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ツボの場所が分からない場合は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。
少海・尺沢・曲沢・大陵・天井・陽池・小海・支正・
肘髎・曲池・手三里・温溜・偏歴・合谷
「治未病」
何より他の病と同様に、
生活に支障をきたす痛み症状となる前に、
常日頃から予防対策をしておくことが肝要です。
予防としましては、まずプレーを行う前と後で
必ず肩肘のストレッチを行っておく。
頻度を密にせず、自分の年齢・技術・体調面を考慮して
無理ないプレーを心掛ける。
症状に合わせて用具の調整というのも良いかと思います。
プレー中少しでも異常を感じたらプレーを中断し、アイシングを行う。
そして、予防のために筋肉の柔軟性向上や筋力強化をしておくことも大切です。
例えばご自宅で肘周囲にお灸といった温熱療法を施して循環を良くして置き、
ストレッチや器具を使った筋力強化で肘に痛みが出づらい体づくりをしておきましょう。
そこで幾つか肘のストレッチを紹介しておきます。
肘屈曲運動
肘をついて前腕の位置を180度回して行く。
前腕回内外運動
肘から前腕をべたりと付けて大きく内外に回して行く。
前腕回内運動
肘親指側にある橈骨頭という骨を抑えた状態で
内側に回して行く。
肘伸展運動
うつ伏せになり、肘に丸めて当てたタオルを
押し潰すように伸ばしていく。
このように地味なことではありますが、
常日頃体に「ひと手間」加え、
一日も長く楽しくプレーを続けられるように
養生していきましょう!
2023年10月25日 3:22 PM|
カテゴリー : ツボ対策
今年の夏は様々な風邪症状が流行しております。
様々な要因もあるかと思いますが、
コロナ禍における生活環境の変化から見ていきますと、
緊急事態宣言等による生活の行動制限、
それに伴うテレワークやオンライン授業などによる在宅率の増加、
以前と違い一日のうちで外へ出ない時間が多くなってきました。
そうしたことから少しずつ運動不足による筋力体力の低下、
そこから免疫力の低下へと繋がっていきます。
その結果、
以前より体力が落ちている中をコロナ禍以前と同じように過ごしていけば、
体力と共に免疫力も落ちていますので、
時期関係なく風邪症状を訴える方が増加しているとも考えられます。
また筋力も体力も落ちていれば当然疲れやすくなり、
蓄積していけば慢性的に疲労感を訴えるようになります。
慢性的疲労感が続けば体の免疫力も落ちていきますので、
自ら風邪にかかりやすい原因を
作り出してしまっているようなものであります。
ということで、ということで今回は「風邪」対策のツボを
幾つかご紹介いたします!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
各ツボは、アメーバブログ「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
ツボの場所が分からない場合は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。
風邪症状:風府・風池・大椎・風門・陶道・肺兪・孔最・中府
喉の痛み: 天柱・風池・天窓・天鼎・曲池・天突・水突・扶突・気舎・
人迎・少商・陽渓・関衝・大鍾
咳:大椎・魄戸・肺兪・厥陰兪・心兪・腎兪・志室・中府・兪府
肩井・膻中・巨闕・肓兪・侠白・孔最・太淵・陰陵泉・三陰交
倦怠感:天柱・膻中・中脘・期門・大巨・肓兪・厥陰兪・心兪・肝兪・三焦兪・
腎兪・志室・曲池・合谷・内関・足三里・三陰交・大都・商丘・湧泉
「治未病」
何より風邪も他の病と同様に、
完全に症状が出てから対処するよりも、
例えば喉の違和感、
首すじや背中に寒気を感じたりなど、
「風邪を引きそうかな?」と頭の中に過る
予感予兆ぐらいの初期段階から
予防対策をしておくことが肝要です。
日頃の予防としまして、
まずは基本の手洗いとうがいを小まめに行っておきましょう。
次に基本的なところで体力不足があります。
コロナ禍では在宅率も増え、
以前と比べ運動量は確実に落ちておりますので、
筋力も知らぬ間に落ちてしまっております。
すぐに戻るものではないので、
しばらくはリハビリのつもりで、
暑い中ではありますが少しずつ筋力アップを心掛け、
基礎体力を戻しておきましょう。
更に食事の面につきまして例えば、
基礎体力をつけるたんぱく質・・・魚・肉・卵・大豆・乳製品など
喉や鼻の粘膜を保護するビタミンA・・・人参・ほうれん草・しそ・
海苔・レバー・うなぎ・銀だらなど
免疫力を高めるビタミンC・・・ブロッコリー・ピーマン・水菜・カブの葉・
ジャガイモ・サツマイモ・キウイ・イチゴ・レモン・オレンジなど
疲労回復・新陳代謝に亜鉛・・・牡蠣・カニ・煮干し・たらこ・
しらす干し・牛肉・チーズなど
といったものを摂り入れつつ、
偏食・不規則な食事時間とならぬように気を付けていきましょう。
またこの猛暑ですから、
室内に居ればほぼエアコンの効いた中となります。
そうした中では、
空調で喉を痛めやすくなりますので、
日中は小まめな水分補給や飴を舐めるなどしておき、
夜は濡れタオルや洗濯物を干しておいて
加湿しておくように気を付けておきましょう。
そして暑い季節はどうしても冷たいものを摂り過ぎますので、
出来れば体の芯を冷やし過ぎないように温かなお茶を飲んだり、
ストレッチなどして適度に体を動かして血流を良くし、
疲れを蓄積しないように、
出来る限り睡眠時間を確保することも大切です。
こうした食事や休息などの他に、
ストレスをためて抵抗力免疫力を落とさないことも
風邪予防の一つです。
例えばストレス発散のために、
ストレスのかかる場所から離れ環境を変えてみたり、
時には大いに笑うことも
免疫力を高めるには良いことであります。
「冷え」は万病のもとであります。
予防を怠らず、
疲れをためすぎず、
体の免疫力を高め、
病になりづらい体づくりを
心掛けていきましょう!
2023年8月25日 5:59 PM|
カテゴリー : ツボ対策
日々の生活におきまして、多くの方のお悩みの一つにトイレが近い
いわゆる「頻尿」というものがあります。
頻尿と言いましても原因はそれぞれにあります。
加齢や前立腺肥大などにより、まだ尿がたまっていないのも関わらず、
尿がしたく我慢できずに何度もトイレにいってしまう過活動膀胱というものであったり、
糖尿病・腰部椎間板ヘルニア・子宮筋腫などにより膀胱がうまく収縮できなくなる
排尿障害により排尿後も残尿感があるためであるとか、
利尿剤服用などによる多尿といったものもあります。
他にも膀胱炎や前立腺炎により膀胱の知覚神経が刺激されることによるものや、
睡眠障害により目が覚めるごとにトイレが気になり都度行ってしまうことや、
特に膀胱や尿道にも問題なく、尿量も正常であるにもかかわらず、緊張やストレスなどから
何度もトイレに行ってしまう心因性のものもあります。
生活の中におきましても水分の摂り過ぎであるとか、
常に緊張ストレスを受けやすい環境にいることが多いとか、
または体を冷やしてしまっていたりといったことも
頻尿の一因となってしまいます。
ということで、今回は「頻尿」対策に良いツボを
幾つかご紹介いたします!
水分・肓兪・大巨・関元・水道・中極・帰来・横骨・衝門・
大椎・中枢・命門・腎兪・志室・次髎・膀胱兪・委陽・
百会・曲泉・陰陵泉・三陰交・太渓・太衝・崑崙
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、シンプルに今自分が気になる
体の場所や押してみて痛かったりする場所と、今回紹介しました
ツボの中で近い位置にあるツボへ、まずはお灸やツボ押しをして
みてください。
ツボの場所が分からないなど分からないことがございましたら、
どうぞお気軽に当院にご相談ください。
日頃の対策としましては、
まずは水分を多く摂り過ぎないことが肝要です。
特にコーヒー・緑茶・ビールといった利尿作用のある
飲み物は控えるようにしましょう。
また体を冷やさないことも大切です。
まずはゆっくりと湯船に浸かり
体の芯まで温めることを心掛けましょう。
そして暑い季節に入るまでは、特に下腹部と仙骨を冷やさぬように
インナーの上からホッカイロを貼っておくのも良いでしょう。
最近は日も伸びてきましたので、
夕方くらいにウォーキングや軽い運動を行い、
ひと汗かいておくことも夜間頻尿の一つの対策となります。
そして何より日頃から緊張ストレスをため込まないことです。
好きなことに没頭したり、大いに笑ったり、環境を変えてリフレッシュしたり、
空を見上げて深呼吸をしたりなど、自分なりの発散方法を実践しましょう。
特にコロナ禍において運動不足気味となり、
汗をかく機会が少なくなってきておりました。
やはり、汗をかかねばトイレへ行く回数も増えてしまう
傾向にあります。
そこで頻尿対策も含め、これから暖かくなる機会を利用し、
無理ない程度から運動を始めてみるのも良いかもしれませんね。
2023年3月15日 12:00 PM|
カテゴリー : ツボ対策
腰痛は、人類が二足歩行した時から続く永遠のテーマであり、
日頃から多くの方が持つ悩みであります。
更にここ数年のコロナ禍により、在宅勤務やオンライン授業といった
新たなライフスタイルも進んだことにより、これまで以上に運動不足
からくる筋力の低下も問題となっております。
来院された痛みのきっかけ をお伺いしますと、
「 長時間のデスクワーク が多い」
「不意に下の物を拾おうとした際」
「椅子から立ち上がろうとして」
「物を持ち上げようとした時」
「余り運動していない」
「胃腸の調子が良くない」
「ストレスが多く抱えている」
など要因は様々であります。
腰痛は「ガクッ」「ピリッ」「グキッ」と
表現するような体の発する注意信号があります。
そうした時は素直に体の声に耳を傾け、
本格的な痛みとなる「未病」のうちにキチンとケアをしておきましょう!
そうした時にお役に立てるのが「はり灸」です。
はりとお灸は痛くなった時は勿論、痛くなりそうな時も未然に防ぐことを
お手伝いできる施術です。
お悩みお困りの際はどうぞお気軽にご相談ください。
主な効能のあるツボ
(クリックしますとブログ「お灸をしよう!」にリンクします)
腎兪・大腸兪・次髎・承山・飛陽・跗陽・居髎・環跳・足三里 など
また日常の腰痛予防対策としまして、
「早歩きのウォーキング(通勤やお買い物以外で)」
「膝に前に出さないようにお尻を下げていくスクワット 」
「股関節周りのストレッチ 」
「仙骨付近を温める」
などまずは簡単に出来るところから
コツコツと改善していきましょう。
2019年1月28日 11:03 PM|
カテゴリー : ツボ対策
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