ツボ対策
昨今、夏時期は気温30度越えが当たり前となってきました。
更に今年から35度越えの「猛暑日」の上を行く、
気温40度越えの際に使用する「酷暑日」というものが設けられますと、
早速使われる地域が続出するような時代であります。
このような猛暑酷暑の日々となれば、
ほぼ一日中冷房のお世話になるということも、
珍しいことでもなくなってきております。
しかしながら、
冷房の効いた室内に長く居続けたり、
室内外の寒暖差ある中を行き来したりしておりますと、
体の不調を訴える方も増えてまいります。
この症状は、
一般的に『冷房病(クーラー病)』と呼ばれ、
夏の暑熱への適応異常症候群の代表例であります。
この冷房病という言葉が使われ始めましたのは、
1960年頃からと言われております。
この時期は大都市を中心にビルが建ち始め、
会社のオフィスなどが入居するようになり、
これまでの窓を開けた通風の形式から、
窓を閉めた冷房環境へと変化して行きました。
また、当時は職場の男女構成割合は、
圧倒的に男性の方が多く、
仕事時の服装も社会通念上で
夏場でも男性は背広ネクタイ姿が
一般的でありました。
そのため冷房の設定温度も、
男性に合わせた低い設定となっておりました。
また当時の女性の職場制服は、
ブラウスとスカートが一般的であり、
終日職場内にで勤務することも多かったことから、
生理的性差や着衣条件も踏まえて、
冷房の寒さを訴える方は女性の方が殆どでありました。
現代におきましても、
服装は比較的自由になってきたものの、
デスクワーク中心でオフィスに在籍する時間は長く、
座席によって冷房の風が直撃するところと、
離れているため暑いところの差が生じることがあります。
またオフィスビルの冷房自体、
ビルの集中管理システムにより
温度変更出来ないところも多く、
やはり個々に合わせた設定温度で過ごすこと
は難しいのが現状であります。
この冷房病の主な症状は様々あり、
手足の冷え・冷え性・倦怠感・疲労感・不快感・頭痛めまい・風邪症状・食欲不振・胃腸障害・
不眠・腰下肢痛・肌荒れ蕁麻疹・女性の生理障害など多岐にわたります。
また原因としましては、
まず過度に冷房された環境における長時間滞在があります。
これは夏に順応した体は皮膚血管が拡張しているにもかかわらず、
寒さを感じる冷房の中では交感神経が緊張し、
皮膚血管が収縮した状態で過ごすこととなります。
そのため末梢部への血流が減少することから
手足の冷えや怠さを感じるようになります。
更に冷たい空気は密度が高く重いため、
自然と部屋や空間の下へたまる性質から
下半身への冷えが助長されてしまいます。
また男女差で言えば
寒さを訴える不快申告は女性の方が多くあります。
男女を体質的に見てみますと、
女性の方が皮下脂肪が厚いため、
断熱性に優れている一方で、
筋肉量が少ないため熱産生能力乏しいことから、
一度体を冷やしてしまいますと、
なかなか温まらないということも
原因の一つであります。
冷え性に女性が多いというのも、
男女の体質の差によるものがあると考えられます。
次に温度差に起因する冷房病というものがあります。
男女を体質的に見てみますと、
女性の方が皮下脂肪が厚いため、
断熱性に優れている一方で、
筋肉量が少ないため熱産生能力乏しいことから、
一度体を冷やしてしまいますと、
なかなか温まらないということも
原因の一つであります。
冷え性に女性が多いというのも、
男女の体質の差によるものがあると考えられます。
次に温度差に起因する冷房病というものがあります。
室内と屋外の温度差は、
おおよそ5℃前後(3~7℃)が推奨されておりますが、
昨今の外気温35℃を超えるような状況をを考えた場合、
現実的な数字ではありません。
冷房の効いた室内から猛暑酷暑の屋外への出入りに伴い、
大きな温度変化体へのヒートショックが発生します。
高温多湿である夏の屋外では、皮膚血管は拡張し、
皮膚表面には発汗が生じます。
その状態から
屋外と比べて低温低湿度である冷房の効いた室内へ入りますと、
皮膚血管の収縮と汗の急激な蒸散します。
※ヒートショック:急激な温度差により血圧が大きく変動し、
心臓や血管に負担をかける健康被害のこと。
(からだと温度の辞典 朝倉書店より)
この冷房病を東洋医学からみてみますと、
キーワードとして挙げられるものとして、
『寒邪』
『陽虚(虚寒)』
『陰盛(実寒)』
というものがあります。
寒邪とは、陰邪であり、外感病の中にある六淫の中の一つであります。
特徴としては、寒冷性・凝滞性・吸引性というものがあります。
・寒冷性:寒邪の性質は寒冷であり、悪寒・寒がり・四肢の冷えとして現れる。
寒邪は陰邪であり、盛んになると陽気を損傷する。
・凝滞性:寒邪が人体に影響を及ぼすと、陽気が損傷されて
温煦作用と推動作用が低下すると、気血の流れが滞る。
気血の流れが悪くなると疼痛が生じる。
・吸引性:寒邪が人体に影響を及ぼすと、腠理(そうり)・経脈・筋などの収縮が起きる。
凝滞性と同様に気血を滞らせるため、頭部や身体の疼痛・強張り・四肢の冷えなどが起きる。
※陰邪:陽気を損傷しやすく、生理物質を停滞させる性質を持つ。
※六淫:風邪・暑邪・湿邪・燥邪・寒邪・火邪という6種類の外邪の総称。
自然界の気候には、六気と呼ばれる風・暑・湿・燥・寒・火という変化があり、
人体にとっても欠かせないものであるが、六気が過剰になったり、時期に反して現れると、
六淫となり病を起こす原因となることがある。
※温煦作用:人体の組織・器官を温める作用のこと。
気は熱源として働き、人体はこの働きにより体温を一定に保つことで、
正常な生理機能を発揮することができる。
気によって産生された熱により組織・器官を温め、全ての生理機能が
スムーズに行われるようになる。
※推動作用:人体の成長・発育及び臓腑などの生理活動を促進する作用のこと。
気は活動性の高い物質であり、人体内を絶えず休むことなく運動している。
気はこの運動の過程で人体に活力を与え、成長・発育を即す。
また気は組織・器官の働きを促進し、正常な生理機能を発揮させる。
その他、気は血・津液・精などを押し動かす働きがある。
※腠理:皮膚のこと。
陽虚(虚寒)とは、陽の機能が低下した状態のことであります。
陽とは、気の温煦作用の現れであるため、気が減少すると陽の機能も低下します。
陽の機能が低下しますと、相対的に陰の機能が陽より旺盛となり、
寒がり・四肢の冷えなどの寒症状が現れます。
また体外から侵襲したものではなく、気が不足したために生じたものであるため、
虚寒とも言われます。
陰盛(実寒)とは、冷えが陰に属するところからきております。
寒い環境での居住や仕事、急激な気候変化により体を冷やすなどして、
身体から冷え(寒邪)を感受したり、冷やす性質の飲食物を過食などによって、
身体を冷やす力(陰)が旺盛となり、
寒がり・四肢の冷え・顔面蒼白・疼痛・下痢・小便清長・脈緊・脈遅などの
症状が現れます。
またこの冷えは実証であり、実寒とも言われます。
※小便清長:小便の色が水のように澄んで量が多くなること。
※脈緊:堅く緊張した脈のこと。
※脈遅:脈拍が遅くなること。
※実証:有余・停滞・機能亢進を表す。
外邪の侵襲・生理物質の停滞・陰陽臓腑の機能亢進・邪気が旺盛となること。
(新版東洋医学概論 医道の日本社より)
そこで今回は、
冷房病(寒邪・陽虚・陰盛)に陥った際に良いとされるツボと
日頃ご自宅でも可能な養生を幾つか紹介して行きます。
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、シンプルに今自分が気になる
体の場所や押してみて痛かったりする場所と、今回紹介しました
ツボの中で近い位置にあるツボへ、まずはお灸やツボ押しをして
みてください。
ツボの場所が分からないなど分からないことがございましたら、
どうぞお気軽に当院にご相談ください。
四肢の冷え:合谷・尺沢・小海・支溝・前谷・足三里・三陰交・
曲泉・築賓・照海・太渓・内庭・行間・大都・湧泉
首肩こり:天柱・風池・天牖・天容・天窓・天鼎・大椎・大杼・
風門・肩井・天髎・曲垣・肩中兪・肩外兪・天宗
腰下肢痛:腎兪・命門・関元
食欲不振:中脘・神闕・気海・足三里
下痢症状:中脘・天枢・関元・大腸兪・陰陵泉・足三里・上巨虚・下巨虚・太白
胃腸障害:中脘・胃兪・足三里・梁丘
倦怠感・疲労感:膻中・中脘・気海・足三里
頭痛:風池・大椎・風門・外関
不眠:腎兪・関元・神闕・足三里・陰陵泉・太白・太渓
肌荒れ:気海・膈兪・足三里・三陰交
生理異常:気海・関元・天枢・脾兪・帰来・気穴・血海・足三里・三陰交
陽虚:関元・命門
陰盛:膻中・気海・至陽・八髎穴(上髎・次髎・中髎・下髎)
ここからは日頃の対策の話となります。
冷房病による様々な症状は、
自律神経の過負荷(オーバーロード)により交感神経が優位になり続け、
筋肉の緊張と血流不足がピークに達しているサインであります。
例えば、自律神経に乱れが生じますと、
血管が収縮して頭痛や全身のだるさを引き起こしたり、
夜間のリラックス(副交感神経への切り替え)が出来ずに、
不眠となることがあります。
さらに、骨盤周りの筋肉が過剰に緊張することで、
腰痛などを引き起こすこともあります。
この自律神経の乱れによる対策としましては、
腰下に位置します仙骨付近を温める方法が効果的です。
仙骨の周囲にはリラックスさせる副交感神経の束と、
下半身へ繋がる大きな血管があります。
ここを温めますと足元への血流が促進され、
深部体温も下がりやすくなり、
腰痛・神経痛・頭痛・不眠などの症状が和らぎます。
方法としましては、
・夏場もシャワーではなくしっかりと入浴する。
・シャワー温度40度くらいで仙骨に1~3分くらい当てる。
・濡らしたタオルをレンジで温め、仙骨に10~15分くらい当てる。
なとがあります。
※注意:入浴の際は熱い湯では交感神経が高まり、血管収縮が起きてしまいます。
ぬるめの湯で副交感神経優位な状態を保ちながら、寒さで収縮した皮膚血管を加温により緩ませ、
身体の末梢まで血行を循環させましょう。
また耳マッサージもお勧めです。
耳の周りには自律神経の繊維が集まっていますので、
ここを刺激しますと気温差による頭痛などが和らぎ、
脳の血流が良くなることにより倦怠感も軽くなります。
次に東洋医学的養生の話となります。
〇適度な運動で肌肉を鍛えて体を温める。
運動することにより体内の気血が巡り、身体は温まります。
〇ツボ押し・お灸: 気血の通り道(経絡)を刺激し、深部から冷えを和らげます。
〇三首を温める: 首、手首、足首、お腹を冷やさないように衣服で調節しましょう。
〇温かい食事を心掛ける
冷たい飲食は控え、温かいものや常温のものを摂るようにしましょう。
【温める食材】
飲み物:白湯・生姜湯・ココア・米麹甘酒・ほうじ茶・紅茶・ルイボスティー
薬味・香味野菜: 血行を促進し、冷えた体を芯から温めます。
しょうが、にんにく、ねぎ、タマネギなど。
根菜類: 地中で育つ野菜は、体を温める作用が強い特徴があります。
かぼちゃ、にんじん、ごぼうなど。
発酵食品: 腸内環境を整え、自律神経の働きを助けます。
味噌、納豆、甘酒など。
スパイス類: 代謝を高めて発汗を促し、血流の滞りを改善します。
唐辛子、コショウなど。
また、主菜の他に温かいスープや味噌汁を1品プラスするのが手軽でお勧めです。
自炊が難しい方で、コンビニスーパーなどで選ぶ際は、
カップみそ汁・豚汁・ゆで卵・根菜類のお惣菜、
温野菜サラダ・サラダチキン・サラダフィッシュ
などを選ぶと冷え対策になります。
基本食べる際は必ず温めて食べましょう。
【意識して補給したい3つの栄養素】
タンパク質: 体内で熱(エネルギー)を生み出すための必須燃料となります。
肉、魚、卵、大豆製品など。
ビタミンE: 末梢血管を広げて、手足の先まで血行を良くします。
ナッツ類、アボカド、うなぎなど。
ビタミンB群: 摂取した栄養を効率よく熱エネルギーに変える手助けをします。
豚肉、レバー、玄米など。
【避けるべきNG食習慣】
冷たい飲食: 内臓を直接冷やし、胃腸の機能低下や全身の冷えを悪化させます。
緑茶・コーヒー・麦茶・牛乳・ビール・白ワイン・アイス、冷たい麺類。
夏野菜の生食:体を冷やす作用があるため、夏野菜を食べる時はスープや炒め物など
加熱調理をして食べましょう。
トマト・きゅうり・ナス・ゴーヤなど。
南国や暑い地域の果物の摂りすぎ:体内の熱を外へ逃がしやすく、
余分な塩分と水分を尿として出し体温を下げます。
スイカ・パイナップル・バナナ・マンゴー・キウイなど。
食事を抜くこと: 朝食抜きなどはエネルギー不足を招き、体温が上がらなくなります。
今時の夏は、冷房なしでは乗り切ることが出来ない猛暑酷暑であります。
また建物の在り方も、窓を開けて外気で室内に風を送るという考えから、
密閉して空調により室内を冷やす方法へとシフトしております。
そうなりますと、今後も冷房に人が合わせていかなければなりません。
「冷えは万病のもと」と言います。
一手間掛かることではありますが、
食事や生活面で様々な対策を施し、
上手く冷房と付き合いながら
体調崩すことなく無事健康第一にて
過ごして行きましょう!
2026年8月13日 9:10 AM|
カテゴリー : ツボ対策
仕事や目標に、自分の持つキャパシティー以上に心身へ負荷を与え続けていれば、
いつしか限界を超えてしまいます。
心身のエネルギーが枯渇した状態が続きますと、車で言えば、ガス欠になっているにもかかわらず、無理やりエンジンを動かすようなものであり、本当の限界に達すれば、最後まで張りつめていた緊張の糸もプツンと切れてしまいます。
こうした症状は『バーンアウト(燃え尽き症候群)』と呼ばれております。
バーンアウト(燃え尽き症候群)とは、それまで人一倍活発に仕事をしていた人が、
なんらかのきっかけで、あたかも燃え尽きるように活力を失ったときに示す心身の疲労症状をいいます。
主要症状として、心身の疲労消耗感のほか、人と距離をとり感情的接触を避ける、
達成感の低下などが認められています。精神医学的にはうつ病と診断されることもあります。
(厚生労働省:メンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」より)
また国際疾病分類第11版(ICD-11)によれば、
「適切に管理されなかった慢性的な職場ストレスの結果として生じる症候群として概念化されている」とあります。
その特徴は3つあります。
①消耗感
エネルギーの枯渇感や疲労感。
疲れ果てて何の意欲も起きない。
②脱人格化
自分の仕事に対する精神的な距離が広がる、
あるいは仕事に関連した否定的な感情や皮肉な感情が生じる。
仕事への興味がなくなり冷淡で否定的に感じる。
③達成感の低下
専門能力の低下。
自分が役立たずであり無能と感じる。
また仕事においてバーンアウトを引き起こすストレッサーとしては、
以下のようなものがあります。
〇仕事量の過多:やることが多すぎて、肉体的・精神的に疲弊している。
〇コントロールの欠如:自分で決断・スケジュール管理・問題解決をしたりすることが出来ない。
〇仕事への期待の不明確さ;何が期待されているのか、誰が何をするの分からない。
〇限定的な報酬:報酬や仕事の対する評価が低い。
〇不公平さ:社会から排除されたり、軽視される。制度や手続きが公平に運用されなし。
〇機能不全の職場:いじめ・マイクロマネジメント・威圧的な言動を体験する。
※マイクロマネジメント:上司が部下の行動を細かく管理し、過度に指示を出すこと)
〇サポートの欠如:孤立を感じたり、コミュニティが失われたり、雇用不安がある。
〇苦痛を伴う仕事:仕事が単調・よく分からない内容・危険・屈辱的である。
〇価値感の衝突:仕事が自分の価値感に反している(道徳的負傷)。
※道徳的負傷(モラルインジャリー):自らの核となる道徳観や倫理観に大きく反する状況に直面したり、それに加担・目撃したりした際に生じる深い精神的苦痛やトラウマを指す。
バーンアウトの症状としては、
疲労・身体の痛み・頭痛・心疾患・食欲の変化・糖尿病・胃腸の不調・
病気にかかりやすくなるといったものがあります。
そのまま放置しておきますと、メンタルへ影響し、うつ・不安障害・
物質使用(アルコール・薬物・タバコなど)に繋がる危険性もあります。
自分の気づかないうちに疲れが蓄積していることもあります。
下記のようなセルフチェックもありますので、ご活用ください。
厚生労働省『メンタルヘルスポータルサイト「こころの耳」』
働く人の疲労蓄積度セルフチェック
働く人用:https://kokoro.mhlw.go.jp/fatigue-check/worker.html
家族支援用:https://kokoro.mhlw.go.jp/fatigue-check/family.html
このバーンアウトは様々な職種でまん延しており、最終的には離職に繋がる
ケースも少なくありません。
例を上げますと、
〇医療従事者:命を救う使命があるにも関わらず、患者への対応よりも書類整理に多くの時間を費やすことがある。
〇教師:保護者・児童・生徒・学生・学校管理職・学校関係者・教育委員会からの声高に相反する要求に応えなければならない。
〇警察・消防・救急隊・自衛隊:あらゆる緊急対応が必要な状況で生死を左右する決断を迫られる。
(『セルフ・コンパッション』クリスティン・ネフ クリストファー・ガーマー(著) 星和書店)
といったことも挙げられます。
また他にも同様なものとして、「休日無気力症候群」といった症状があります。
これは平日は仕事の緊張感やプレッシャーにより、過剰なアドレナリンを分泌されますと、
一見アグレッシブになったように動くことが出来ますが、休日になった途端、
アドレナリンの分泌が急激に減少し、スイッチが切れたように動けないというものであります。
※アドレナリン:副腎髄質から分泌され、交感神経末端を刺激するホルモン。
血中に放出されると、心拍数・血圧・血流量・酸素供給量などが上昇し、
脳が活性化され感覚が鋭くなり、痛みや疲れを感じにくくなる。
休日無気力症候群の症状としては、
・休日は昼過ぎまで寝てしまう。
・平日はやる気が出るのに、休日になるとやる気が出ない。
・掃除・片付け・整理整頓が出来ずに、部屋が散らかり汚くなる。
・休日予定が面倒になり、一日ソファやベッドでスマホを見たりしてボーっとしている。
・休日の最後は憂鬱になる。
・休み終わりに「何もできなかった」と後悔する。
・休み明けは体が怠く、出勤前に頭痛や吐き気がする。
・いつも精神的に緊張していて気を張っている。
・日頃から頭痛や肩こりが酷い。
といったものが挙げられます。
休日無気力症候群になりやすい人の特徴として、
・平日のストレスが大きい
・完璧主義・真面目
・生活リズムが乱れやすい
・ 精神的・身体的に疲れている
といったものがあります。
ところで、東洋医学におきまして、
人体の生理活動に関わる基礎的な物質として、
精(せい)・気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)というものがあります。
精:組織・器官を滋養する働きや、気・血を化生(変化・生成)し、
神を維持する働きがあり、人体の構成や生命活動を維持する
最も基本的な物質となります。
気:人体を構成し、生命活動を維持する精微物質(きわめて細かい物質)
及び機能を表します。気は全身の組織・器官を巡り、身体中に満ちており、
人体を構成し、生命活動の原動力となります。
血:血脈中を流れる赤い液体で、豊富な栄養分を有しています。
血は、営気・津液・精により構成され、気の推動作用を受けて循環し、
全身をくまなく滋養します。
津液:体内における正常な水液の総称です。気や血とともに人体を構成し、
生命を維持します。津液は脈外を巡り全身に分布しますが、一部の津液は
脈中にて血を構成します。
※水液:人体中に存在する水分の総称。
(新版東洋医学概論 医道の日本社)
この中で、特にバーンアウトに大きく関わってくるものが
「気」であります。
気の働きとしましては、
〇気の化生(変化・生成)
気の化生には、肺・脾・腎を中心とする臓腑が協調して行われ、
気は絶え間なく化生されて充足します。
精からの化生:腎に貯えられている精は絶えず原気(げんき)を化生し、
各臓腑の生理機能を発揮させる原動力となります。
水穀からの化生:飲食物(水穀)は、脾胃の機能により消化・吸収され
水穀の精微(極めて細かい物質)となる。こに水穀の精微から気が化生されます。
〇気の分類
人体における気には、その源や分布部位、機能の違いなどにより、
それぞれ違う名称が付けられています。
〇源による分類
先天の気:腎に貯蔵された先天の精から化生した気(原気)で、生命活動の原動力となります。
後天の気:後天の精から化生した気で、飲食物から得られるため水穀の気とも言われます。
※精:組織・器官を滋養する働きや、気・血を化生し、神(しん)を維持する働きがあり、
人体の構成や生命活動を維持する最も基本的な物質のこと。
※神:生命活動の総称。
〇機能による分類
原気(げんき・元気)源は先天の気と言われ、人体の最も根本的な気であり、
生命活動の原動力となります。
宗気(そうき):後天の気の一つであり、飲食物より得られる水穀の精微と
呼吸により得られる自然界の清気とが合わさり化生します。
胸中に集まり心肺の活動を支える働きを持ち、呼吸を推動し、血の運行を促進します。
営気(えいき):後天の気の一つであり、豊かな栄養分を持ち、血の一部として脈中に入り全身を巡り、組織・器官などの活動を支えます。
衛気(えき):活動性が高く動きが早い性質であり、全身にくまなく分布します。
外邪の侵襲を防ぎ、全身を温め養い、腠理を開闔する。
昼夜で分布部位が異なり、昼間に体表部を25周し、夜間に体内部を25周します。
※腠理(そうり):肌のきめ。
※開闔(かいごう):あけること。閉じること。
〇その他の気
臓腑の気:臓腑を機能させる気のこと。臓に応じて肝気・心気・脾気・肺気・腎気として、
各臓の生理機能を発揮します。
正気(せいき):人体の生命機能の総称。邪気の対立概念として、
病邪から人体を守る機能(抵抗力・回復力)を指します。
邪気(じゃき):各種疾病の発病因子を指します。
精気(せいき):精そのものを指します。
清気(せいき):水穀の精微中にある軽く清らかな成分、あるいは体に必要な物質として用いられます。
濁気(だくき):水穀の精微中にある重く濁った成分、あるいは体に不必要な物質として用いられます。
〇気の作用
推動(すいどう)作用:人体の成長・発育および臓腑などの生理活動を促進する作用のこと。
温煦(おんく)作用:人体の組織・器官を温める作用のこと。
固摂(こせつ)作用:生理物質を正常な場所にとどめ、やたらに流出するのを防ぐ作用のこと。
防御作用:外邪が人体に侵入するのを防ぐ作用のこと。
気化作用:各種の変化を引き起こす作用のこと。
〇その他の作用
栄養する作用
情報を伝達する作用
〇気の運動(気機:きき)
気機とは気の運動を表し、昇・降・出・入という4つの方向性があります。
気機はこれらの運動の協調によって人体の平衡を保っています。
(参考:新版 東洋医学概論 医道の日本社)
「気」は人の体を維持し、生命活動を維持する大事な働きがあります。
この「気」が圧倒的に不足した状態を、東洋医学では「気虚(ききょ)」と呼び、
現代で言うところのバーンアウトの症状にあたるものであります。
気虚:気の化生および供給が不足したり、酷く消耗したために、
気の絶対量が減少・欠乏し、各種作用が機能しなくなり、臓腑機能が
減退することによって起こる病理変化です。
【原因】
〇飲食の摂取不足により、気を化生する量が減少する。
〇大病・長患い・過労などにより気が消耗される。
〇気の化生に関わる臓腑の機能が低下し、気を化生する量が減少する。
【症状】
〇倦怠感・無力感
気が不足すると、全身に栄養が行き渡らず、活動力が低下するため、
疲れやすく体に力が入らない。
〇眩暈(げんうん=めまい)・頭暈(とううん=頭のふらつき)
気虚により頭部に栄養が行き届かないため発生する。
〇息切れ・懶言(らんげん)
宗気や肺気が不足すると、呼吸や発声に影響が出る。
〇飲食物摂取量の減少
脾気が不足し、運化機能が失われること。
〇自汗(じかん)・易感冒(いかんぼう)
衛気が不足すると、腠理の開闔が障害される。腠理が開いたままになると、
汗が漏れ出たり、邪気が侵襲しやすくなり症状が起きる。
※懶言(らんげん):物憂い話し方のことで、話すことが億劫で面倒くさがること。
※自汗(じかん):日中安静時でも汗をかきやすく、じわじわと発汗し、なかなか引かないこと。
※運化:飲食物を水穀の精微に変化させて吸収し、心や肺に運ぶ機能のこと。
※易感冒(いかんぼう):風邪を引きやすいこと。
(新版 東洋医学概論 医道の日本社・中医病因病機学 東洋学術出版社)
そこで今回は、
バーンアウト(気虚)に陥った際に良いとされるツボと
日頃ご自宅でも可能な養生を幾つか紹介して行きます。
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、シンプルに今自分が気になる
体の場所や押してみて痛かったりする場所と、今回紹介しました
ツボの中で近い位置にあるツボへ、まずはお灸やツボ押しをして
みてください。
ツボの場所が分からないなど分からないことがございましたら、
どうぞお気軽に当院にご相談ください。
倦怠感・無力感:膻中・中脘・気海・足三里
眩暈・頭暈:百会・足三里・気海
息切れ・懶言:肺兪・心兪・神門・足三里・膻中・気海・関元・太淵
飲食物摂取量の減少:心兪・脾兪・中脘・陰陵泉・神門・足三里・太白
自汗・易感冒:心兪・巨闕・中脘・気海・関元・神門・足三里
続いて、
バーンアウトに直面した際に必要なものの一つに、
セルフ・コンパッションというものがあります。
これは、失敗や苦難に直面したとき、自分自身を過剰に批判せず、
親友に対するように慈しみを持って「あるがまま」を受け入れる
心の態度のことです。
セルフ・コンパッションには3つの要素があり、
〇自分への優しさ: 失敗した自分を責めるのではなく、温かい言葉をかけ、いたわる姿勢。
〇共通の人間性: 「つらいのは自分だけではない」「誰もが痛みや失敗を経験する」と、
人間としての普遍的なつながりを認識すること。
〇マインドフルネス: 自分の苦しみやつらい感情から目を背けず、ネガティブな状態を冷静かつ客観的に「今ここにあるもの」として認めること。
子供の頃を思い返してみましょう。
例えば遊んでいる最中に思いがけず転んでしまった時、
自分はこんなことも出来ないのだと自分を責めて、
毎度ネガティブな感情になるでしょうか。
幼少期の失敗や過ちは、日常生活の中では当たり前のことであり、
そこから学び経験して、前へと進んで行ったのではないでしょうか。
また、バーンアウトを抑える手段の一つに、「自分の体へ触れる」という
ものがあります。これを「サポーティブ・タッチ」と呼びます。
サポーティブとは、「支援する」「支えになる」「協力的である」「励ます」という
意味があります。
これは辛い時やストレスを感じた時に、自分自身の体を撫でたり抱きしめたりする
セルフケアであります。
方法は幾つかありますので、自分が良いと感じたもので行ってみましょう。
〇片手か両手を胸の上に置く。
〇片方の拳を胸の上に置き(強さを象徴する)、もう片方の手で手を覆う。
〇片手を胸の上に、もう片方の手をお腹の上に置く。
〇片手か両手をみぞおちへ置く。
〇片手を頬に置くか、両手で顔を包み込む。
〇両手をしっかりと腰に置く(自分がヒーローになったように)。
〇片手をもう片方の手で握る。
〇自分を抱きしめ、前後に揺する。
更にサポーティブタッチに加えて、言葉や音を加えるという
方法もあります。
〇優しいメッセージをささやく。
〇自分が心地よくなる声を出す。
〇穏やかな気持ちになったり、元気や勇気が出るような鼻歌や歌を口ずさむ。
〇重い物を持ち上げる時のように唇をすぼめて息を吐きだす。
(『セルフ・コンパッション』クリスティン・ネフ クリストファー・ガーマー(著) 星和書店)
他にもバーンアウトして脳が疲れていると感じた際は、
呼吸法を取り入れるということも一つにあります。
方法としましては、
〇基本姿勢
椅子に座る:背筋を軽く伸ばし、背もたれから離す。
お腹はゆったり、手は太腿の上、足は組まない。
目を閉じる。目を開ける場合は2メートルくらい先をぼんやり見る。
〇身体の感覚に意識を向ける
接触の感覚:足の裏と床・お尻と椅子・手と太腿など。
身体が地球に引っ張られている重力の感覚。
〇呼吸に注意を向ける
呼吸に関わる感覚を意識する。
鼻を通る空気・空気の出入りによる胸とお腹の上下・
呼吸と呼吸の切れ目・それぞれの呼吸の深さ・
吸う息と吐く息の温度の違いなど。
深呼吸や呼吸のコントロールは不要。
鼻呼吸がおススメ。呼吸が向こうからやって来るのを待つ。
呼吸に1・2……10とラベリングするのも効果的。
〇雑念が浮かんだら
雑念が浮かんだ事実に気づき、注意を呼吸に戻す。
雑念は生じて当然なので、自分を責めない。
これを一日5分でも10分でも構いませんので、毎日続けてみましょう。
また同じ時間・場所で習慣づける行動は、脳が喜ぶことにも繋がります。
この呼吸法は、ストレスの軽減・雑念の抑制・集中力記憶力の向上・
感情のコントロール・免疫機能の改善に良いとされております。
(脳疲労が消える最高の休息法 久我谷亮(著)ダイヤモンド社)
そして、日常の休息法としましては、
身体面:運動・マッサージ・入浴・散歩・ティータイムなど。
精神・感情面:読書・映画鑑賞・創作活動・自然と触れ合う・友人と会う・
ペットと遊ぶ・他者を助ける・思い切り泣く・日記をつける・音楽を聴くなど。
このように大きなことでなくとも、
自分のセルフケアとなり、身近で楽しく続けられるものは沢山あります。
また、お仕事をしている中での休息法としましては、
〇仕事が一段落しなくても、まず休む。
一年の始まりに、カレンダーに予め休みを書き込み
休みを確保しておく。
〇これから疲れそうだから、先に休んでおく。
予定されている活動から逆算して、必要な活力を蓄えておく。
〇手帳を土曜日に開くようにする。
週末が始まる土曜日に手帳を開いて、次の月曜日からの一週間の日程を俯瞰する。
「平日のあとの土日で休む」のではなく、「土日に休んだ分で平日働く」と考える。
〇隙間時間を使って休養する
仕事の合間のちょっとした隙間時間でも十分休養に充てることが出来る。
合間に深呼吸や背伸びをしてみたり、昼休みに公園で緑に囲まれながら食事を摂ったりなど。
〇疲労感をレコーディングする。
自分の体の声をチェックして記録し、自分の疲労に敏感になる。
書く以外にも日々ストレッチなど体を動かすルーティンで行っていますと、
その日の体調に気づくことが出来ます。
(あなたを疲れから救う休養学 片野秀樹(著) 東洋経済新報社)
東洋医学的養生としましては、以下のものが挙げられます。
〇胃腸を休める食事
お腹が空いていないにもかかわらず、無理に食事を摂ることは、
脾胃への負担を増やしてしまい、かえって機能を低下させてしまいます。
疲れているからと、肉・魚・乳製品などのたんぱく質や脂肪が豊富で
滋養のあるものは、胃の腐熟機能や運化機能に負担をかけますので、
消化の良いものを中心に、お腹が空いたと感じた時に食べましょう。
〇気を蓄える呼吸
ストレスや緊張で交感神経が高まりますと、無意識に呼吸が浅くなってしまいます。
例えば仕事の合間や寝る前に、深く息を吐ききる腹式呼吸を意識し、
副交感神経を優位にして気を蓄えましょう。
呼吸の際には鼻呼吸を意識し、体を脱力すると、より副交感神経へ働きかけることが出来ます。
〇気の巡りを良くする施灸またはツボ押し
ツボ(経穴)とは、体内の様々な問題が表に出て来る部位のことであります。
今回紹介しましたツボに対して、ご自宅でお灸をしたり、マッサージして
体を刺激することで、体の気の巡りを良くしておきましょう。
バーンアウトで自分自身が打ちのめされた時、
まず最初にすべきことは、「自分に優しくする」ことであります。
今がそのような状態であるだけですから、物事上手くいかずとも自分を責めず、
自分に対して温かく優しく接し、思いやりをもって癒す力を生み出しましょう!
2026年7月23日 1:35 PM|
カテゴリー : ツボ対策
今年はしっかりとした梅雨時期でありました。
先日、いよいよ関東甲信越途方も梅雨明け宣言がなされ、
平年より一日遅く、去年より22日遅い宣言となりましたが、
いよいよ本格的な暑い夏の到来となります。
夏突入早々から気温35度越えの猛暑日連発となり、
今年新しく作られた40℃越えの酷暑日の言葉が使われるのも
間もなくではないでしょうか。
これまで日中暑くとも、夜ともなれば気温も下がり、
エアコンなしでも寝ることも出来ましたが、
今後暫くは、熱帯夜の寝苦しい日々を覚悟しなければなりません。
また、
一日中エアコンフル稼働というのも
当たり前のようになってきております。
猛暑酷暑が続きますと、
一歩外へ出ただけでの大量の汗をかきますし、
熱中症対策としましても、
小まめな水分補給が必要となってきます。
また、厳しい暑さであります。
どうしても熱いものより冷たいものが
欲しくなってしまいます。
加えて暑さにより食欲が落ちてきますと、
ついつい喉越しの良い食事で簡単に済ませたり
しがちではないでしょうか。
この時期の外は炎天下に晒されております。
暑い中外にいれば、当然涼を求めて
職場・お店・公共交通機関へ入って来ます。
そのため、エアコンの設定温度も低めに設定されているところが多く、
逆に室内にずっと居続けている人たちにとっては、
体調を崩すくらいの寒さになっている場合も少なくありません。
また暑い中を帰宅して、
まずはシャワーで汗を流してサッパリしたいものあります。
しかし、そこから改めてお風呂に入るのは面倒でありますし、
お風呂では出た後もなかかか引かないということもあり、
ついついシャワーだけで済ますことが多くなりがちとなります。
他にも暑い最中は、
熱中症リスクも高まり、
不要不急の外出は控えるようになります。
その結果、
自然と日々の運動量も減少傾向となってしまいます。
夏の時期は生活全般で体を冷やす機会が多く、
温めるものはごく限られてきます。
このような環境で過ごしておりますと、
次第に体の芯は常に冷えた状態となり、
結果として体力だけでなく、
免疫力も徐々に奪われていってしまいます。
暑さや運動不足による体力の消耗と、
冷えに由来する生活習慣の乱れが積み重なりますと、
いわゆる「夏バテ」という症状になりかねません。
「夏バテ」の主な症状としましては、
「体の冷え」
「首肩のこり」
「疲労感」
「食欲不振」
「不眠」
「腹痛」
といったものが挙げられます。
ということで今回は「夏バテ」対策のツボを
幾つかご紹介いたします!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
食欲不振:至陽・肝兪・脾兪・胃兪・足三里・陽陵泉・中脘・大巨
疲労感:天柱・心兪・肝兪・腎兪・志室・膻中・中脘・肓兪・大巨・
合谷・内関・曲池・足三里・豊隆・三陰交
不眠:天柱・完骨・前頂・後頂・強間・筋縮・膈兪・肝兪・腎兪・
巨闕・不容・期門・肓兪・大巨・関元・内関・太渓
腹痛:中脘・梁丘・足三里・内関・合谷・公孫
体の冷え:「冷え性対策のツボ」
首肩こり:「首こり対策のツボ」
各ツボは、アメーバブログ
「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
体の冷えと首肩こりは、それぞれの「対策のツボ」
ブログをご参照ください。
日頃の対策としましては、
エアコンの効いた中では、首回りや足元は冷えやすく、
血行が悪くなりますので、
通気性のよいレッグウォーマーを着用したり、
ショール、ストールといったもので、
直接冷たい風を首回りへ受けないように気を付けましょう。
これからは夜もずっとエアコンを付けたままの生活となります。
足を出したまま寝ておりますと、冷えてこむら返りの原因となります。
予防として、シルク地など通気性が良く、
ゴムが緩めのおやすみ靴下を履いておきますと、
足の冷えやこむら返りになりづらくなります。
猛暑酷暑の中では日中の運動量が減少し、
筋力体力の減少を招く恐れがあります。
早朝の比較的涼しい時間帯でのウォーキングやストレッチは、
夏場の運動不足による体力の低下を防ぎ、
エアコンで冷えた体の血行促進にも繋がります。
屋内でも出来るラジオ体操もおススメです。
強い日差しが照り付ける日中における不要不急の外出は控えたいものですが、
どうしても外仕事をしなければならない時もあります。
こうした時に欠かせないのが空調服です。
絶えず服に取り付けられたファンにより風が送り込まれてきますので、
大量の発汗を抑え体力の消耗を抑えてくれます。
一日を室内のデスクワーク中心で過ごされている方は、
体の芯が冷えるだけでなく、筋肉も固くなっております。
放っておきますと、慢性的な首肩こりや頭痛などを伴うことがあります。
寝る前に軽くストレッチをする習慣を付けておきますと、
翌朝の関節周りや体の強張り、明け方のこむら返りの予防にもなります。
前述にもありましたが、
この時期の入浴は、上がった後でもなかなか汗が引きませんし、
連日暑い中帰宅して疲れている時には、
簡単に汗を流すだけのシャワー済ませたいものであります。
しかしながらシャワーは汗を流すことは出来ても、
血行を良くしたり、疲れを取ることは出来ません。
また一日エアコンの効いた室内にいたとしたら、
体の芯はかなり冷えているはずです。
だからこそ、しっかりとお風呂に浸かって冷えた体の芯を温め、
疲れた筋肉をを水の浮力で緩め、疲れを溜め込み、
翌日に持ち越さないようにしておきましょう。
合わせて、
日中エアコン冷え固くなったふくらはぎや足裏を
お風呂の中でマッサージしておきますと、
足のむくみやこむら返りの予防にもなります。
暑い時期はどうしても冷たいものを欲してしまいます。
食欲が落ちている時は、
素麺・ざるそば・冷やし中華といった
冷たく喉越しの良いものにも走りがちです。
「冷えは万病のもと」であります。
食事が偏らず夏バテ予防としてタンパク質や
ビタミンBを含んだ食事も摂り入れておきましょう。
例えば豚レバーを使ったレバニラ炒め
また季節の野菜としまして、
良いビタミンB1・B2を多く含んだ枝豆も
疲労回復に効果的です。
合わせてトマトやキュウリと言った季節の旬な夏野菜、
疲労回復にニンニク、ネギ、ニラ、梅干し、納豆、オクラ、
米麹の甘酒も夏バテには最適です!
日々の生活におきまして、
不規則な睡眠サイクル・偏った食事・過度なスケジュールなどといった
不摂生を続けておりますと、瞬く間に夏バテ突入です。
面倒だからとひと手間を惜しまずに、
厳しい夏を乗り切っていきましょう!
2026年7月20日 3:26 PM|
カテゴリー : ツボ対策
異常気象も当たり前となって来た近年、
かつては日本の四季などを言われていた時代も今は昔、
今では一年の半分近くが夏のような暑い季節があり、
残り半分が冬を中心とした寒い季節といった
二季のような感じとなっております。
このような季節の中で、
日本の暑い季節は猛暑酷暑が伴う気温の高い暑さだけでなく、
湿度を伴う蒸し暑さという暑さもあります。
この蒸し暑さに代表されるのが『梅雨』という時期です。
人の体は気温の高い暑さなりますと、
ポタポタ汗を出して体温を下げる作用を働かせます。
ところが、この蒸し暑さというものは、
ジッとしていると肌寒く感じられることもありながら、
体を動かすとジトジト汗が出てくるという厄介な気候であります。
汗をかけば当然体温を下げる作用が働きますので、
暑くないにもかかわらず体を冷やしてしまうことになります。
また湿度が高くなりますと、
体から汗などでしっかりと出すことが出来ないため、
体の中に水分を溜め込みやすくなります。
表現で例えるならば『水はけが悪い』という感じです。
ということで、
これからの蒸し暑い季節に伴い、
体が滞り、水はけが悪くなりやすいことに対しての
原因や対策を鍼灸治療を絡めて考えて行きます。
まず東洋医学におきまして、
病の原因には大きく分けて3つのものが挙げられます。
外感病:六淫伝染性流行性の病などによる。
内傷病:飲食不節・労逸・房事過多・七情の失調などによる。
病理産物とその他の要因:痰湿・瘀血などによる。
※六淫(りくいん):風邪・暑邪・湿邪・燥邪・寒邪・火邪の総称のこと。
※疫癘(えきれい):強力な伝染性と流行性を持っている外邪のこと。
※飲食不節(いんしょくふせつ):不適切な食事や引水のこと。
※労逸(ろういつ):労倦(ろうけん=疲労【過労・心労】)・安逸(あんいつ=運動不足・怠惰な生活)のこと。
※房事過多:過度な性生活のこと。
※七情:怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の情志(感情や情緒の動き)のこと。
※病理産物:病気の原因となる体内の代謝産物のこと。
この中で、体の滞りと関連のあるものとして、
外感病では『湿邪』
内傷病では『飲食不節』
病理産物では『痰湿』
が挙げられます。
まず湿邪とは、最も湿度の高い長夏に現れることが多く、
また、湿気の多い気候だけでなく、雨に濡れたり、
住居や職場など多湿な環境でも湿邪が人体に影響を及ぼす原因となる。
※長夏:夏と秋の間の大暑から白露(7月22日頃から9月7日頃)までの期間。この時期は天の熱気は下降し、地の湿気は上昇して湿熱がこもり、湿邪の影響を最も受けやすい。
湿邪の特徴は、
重濁性(じゅうだくせい):重く付着する・濁(にご)っていて粘っこい意味。 頭重感・体が重い・ 手足が怠い・粘液便・小便混濁・帯下などの症状を伴う。
粘滞性(ねんたいせい):粘りがあり動きづらく、体の気の巡りを滞らせる。 関節痛・感覚異常などの症状を伴う。
下注性(かちゅうせい):下へ向かい注ぐ。下痢・浮腫み・排尿障害などの症状を伴う。
陰邪(いんじゃ):湿は陰邪に属し、性質は重濁粘滞性のため滞り塞ぎやすく、気の流れを阻む 。頭痛・めまい・
嘔吐・下痢・悪心嘔吐・膨満感・圧迫感・息苦しい・水液循環不利・小便減少などの症状を伴う。
脾の損傷:脾は飲食物を消化吸収する働きのあるところであるため、痰湿の影響を受けやすい。
胸苦しい・胃の支え・渋り腹などの症状を伴う。
※水液循環不利:体内の水分のめぐりが滞る状態(水滞・水毒)を指す。水分が適切に代謝・排泄されないことで、むくみ、めまい、耳鳴り、冷えなどの症状を引き起こす。
といったものが挙げられます。
次に飲食不節とは、言葉の通り食事や飲水の不摂生を意味します。
食事量の過不足・不衛生な飲食物の摂取・偏食といったものがあり、
特に脾胃に影響をもたらします。
最後に痰湿についてとなります。
体内の生理活動に関わる基礎的な物質には、
精・気・血・津液(しんえき)というものがあります。
精:人体の構成や生命活動を維持する最も基本的な物質。
気:生命活動を維持する極めて細かい物質。人体を構成し、生理活動の原動力となる。
血:血脈中を流れる赤色の液体。豊富な栄養分を有し、全身をくまなく滋養する。
津液:体内における水分の総称。人体を構成し、生命を維持します。
この中で、痰湿と関わりの深いものが津液となります。
津液の『津(しん)』とは、サラサラとして動きやすい性質のもので、
全身に循環して体内の皮膚・肌肉・九竅(きゅうきょう)へ散布され、
体外へは汗・涙・唾などとして現れる。
『液』とは、ネバネバとして流動性の低い性質を持ち、
関節・臓腑・脳などに注ぎ、潤滑の役割を担っております。
※九竅:人体にある9つの開口部。目・耳・鼻(各2つ)・口・肛門・尿道(1つ)
この津液の停滞により起きる病態としまして、
湿・水・飲・痰というものがあり、総称して『痰湿』と呼ばれております。
※湿:津液が生理的機能を失い、全身に広がり留まった希薄な状態の水分。多湿・降雨などの環境要因で
増悪することがある。体内に留まると、体の重怠さ・浮腫み・下痢などの症状が起こる。
※水:湿より濃密な状態で留まった状態の水分。
※飲:水より更に濃密な状態で留まった状態の水分。体内に留まると、腹鳴・動悸・喘息・浮腫みなどの
症状が起こる。
※痰:湿・水・飲が集まり、固形物に近い形となったもの。比較的上半身に症状が出やすく、
気血の流れに沿って全身に移動し、体のあらゆる場所で症状を引き起こす。症状としては、
咳・動悸・めまい・頭痛・食欲不振・皮膚疾患・運動障害・腫瘍などがある。
痰湿の原因としましては、
①脾・肺・腎の機能低下により、津液を正常に代謝できない。
②肝の機能が失調することにより生じた気滞の影響で津液の運行が阻害される。
③多湿な環境での生活・雨に濡れる・頻繁に水に浸かるなどによって、津液の停滞が起こる。
④多飲など水分の過剰摂取により、送り切れない水分が津液に変えることが出来ずに痰湿となる。
といったものが挙げられます。
痰湿の特徴としましては、身体のあらゆる場所で流れを阻み滞らせ、
気血などの流れを阻害するというものがあります。
また痰湿は形態が様々で症状も多岐にわたり、慢性化しやすく、
治療期間も長くなりがちです。
そこで今回は、
体の水はけが悪くなる主な原因である
『湿邪』『飲食不節』『痰湿』対策のツボと共に、
日頃ご自宅でも可能な養生を幾つか紹介して行きます。
まずは体の水はけを良くする役立つツボを、
症状ごとに幾つかご紹介いたします!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、シンプルに今自分が気になる
体の場所や押してみて痛かったりする場所と、今回紹介しました
ツボの中で近い位置にあるツボへ、まずはお灸やツボ押しをして
みてください。
ツボの場所が分からないなど分からないことがございましたら、
どうぞお気軽に当院にご相談ください。
湿邪:足三里・陰陵泉・豊隆・三陰交・三焦兪
飲食不節:中脘・天枢・足三里・下巨虚・内庭・内関・公孫
痰湿:中脘・関元・腎兪・陰陵泉・豊隆・手三里・足三里・天柱・照海
続いて、
日頃から水はけのよい体づくりとしましては、
まず、消化器系に負担をかけ、体内に余分な湿を生みやすいものを控えます。
食事の面では、甘いもの・脂っこいもの・冷たいもの・生もの・アルコール・乳製品
などの摂りすぎには注意しましょう。
代わりに胃腸の働きを助け、水分代謝を促す食材を取り入れて行きましょう。
〇カリウムが豊富な食材:体内の余分な塩分と水分を一緒に尿として排出する働きがあります。
ほうれん草・トマト・アボカド・さつまいも・ わかめ、昆布・大豆など
〇利水作用が高い食材:体内の余分な湿を体外に追い出す食材です。
キュウリ・冬瓜・はとむぎ・小豆・黒豆など
〇胃腸の働きを整える食材:水分が滞る原因の一つに胃腸の機能低下があります。消化を助け、
水分を代謝する力を養います。
生姜・ネギ・みょうが・パクチー・オクラ・めかぶ・なめこなど
水はけを良くするための食事のポイントとしては、内臓が冷えると水分代謝が落ちるため、
生野菜の食べ過ぎに注意し、温かいスープや加熱した野菜を意識しましょう。
食事をする際も、腹八分目・食べ過ぎ・飲み過ぎ・ダラダラ食べるのを止めましょう。
そして歯でよく噛んで咀嚼しますと、胃腸の負担を減らすことが出来ます。
毎日の食事に意識して取り入れることで、体内の余分な水分と老廃物をスムーズに排出できます。
日頃の生活の中では、サラサラとした良い汗をかいて発汗力を高めることと、尿として出す働きが重要です。
水分代謝が滞りますと、水太りや浮腫みの原因になります。
【発汗力】
〇入浴で汗腺を鍛える: シャワーだけで済ませず、42℃前後の湯船に10〜15分ほど浸かる習慣をつけましょう。
両手足を湯船のフチに出して半身浴のようにしますと、これからの季節も負担が少なく続けられます。
〇少し汗ばむ運動: ウォーキングや通勤通学時での階段の利用などなど、じんわりと汗をかく程度の軽い運動を日常に取り入れましょう。特にふくらはぎを使うことで、下半身に溜まりがちな水分をポンプで汲み上げる作用 が期待
できます。
【利尿作用】
〇利尿作用のある食材:カリウムやサポニンを含む食材は、体内の余分な塩分と水分を尿として排出する働きがあります(キュウリ・冬瓜・はとむぎ・小豆・黒豆など)
〇冷たい飲み物を控える: 水分の摂りすぎや、冷たいものの過剰摂取は胃腸の働きを低下させ、水分を溜め込む原因になります。常温や温かい飲み物を心がけましょう。
〇衣服や寝具の工夫: 汗をかいたまま放置すると体が冷えて代謝が落ちるため、吸湿速乾性に優れたインナーを活用するのがおすすめです。
【湿邪対策】
湿邪の予防には、体内の湿気排出と冷えの防止が重要となります。水分代謝を促す食材を摂り、
窓を2カ所以上開けたり、エアコンのドライや除湿機の活用、サーキュレーターで空気を循環させるなどして、
生活環境の湿度を40〜60%に保ちましょう。
生活習慣では「食べる」「出す」「整える」の3つの対策が効果的です。
〇食べる:体内の余分な水分を排出する食材を摂る。冷たい飲み物や生ものは胃腸の機能を低下させ、湿気を溜め込みやすくするため、夏野菜も出来る限り加熱調理して食べるようにしましょう。
〇出す:生活環境から湿気を追い出すこまめな換気と除湿を心掛ける。天気の良い日は窓を2カ所以上、出来れば対角線に室内を空気が流れるようにして、空気の入れ替えを行いましょう。サーキュレーターの活用も空気の循環には効果的です。除湿機やエアコンの除湿機能を活用し、湿度をコントロールします。
〇整える:エアコンの冷えすぎは湿邪の大敵です。直接風が当たらないようにし、腹巻きや羽織りもので特に首・肩・お腹を冷やさないようにしましょう。
暑い日でもシャワーで済ませず、出来る限り湯船に浸かって汗をかくことで、体内の余分な水分の排出を促せます。
上記にも記載しましたツボにお灸やツボ押しをして水分の巡りをサポートしましょう。代表的なものとして陰陵泉・足三里・豊隆は特にな湿を取り除く効果が高いとされております。
【飲食不節】
飲食不節による胃腸へのダメージや体調不良は、食事ルールの見直しが重要です。
「腹八分目の徹底」と「よく噛んで食べる習慣」を心掛け、やかな胃腸を保ちましょう。
〇腹八分目:満腹感を得るには少し時間がかかるため、少し物足りないくらいで箸を置きましょう。
〇よく噛む:一口につき30回を目安に噛むことで消化を助け、食べ過ぎを防ぎます。また噛むことで食べ物を細かくし、唾液中の消化酵素と混ぜることで胃腸への負担を減らします。
〇食事前の水分補給:食事の前にコップ1杯の白湯または水を飲んでおきますと、胃腸が活性化し、急激な血糖値の上昇や食べ過ぎを抑えられます。
〇規則正しい時間:1日3食をできるだけ決まった時間に摂り、胃腸のリズムを整えます。
〇アルコール摂取:休肝日を設けましょう。
〇控える食材:脂っこいものや甘いものは摂りすぎ注意に気を付けてましょう。
〇ストレスのコントロール: ストレスが引き金となって暴飲暴食をしてしまう場合は、
十分な睡眠や適度な運動で発散を心がけましょう。
【痰湿】
痰湿の予防と対策には、胃腸を冷やさず、適度な運動で水分と老廃物を排出することが最も重要です。
〇食生活の改善:余分な水分や脂肪を生みやすい飲食物を控え、胃腸の働きを整えることが肝心です。
控える食事:脂っこいもの・甘いもの・生野菜・冷たい飲み物・乳製品・アルコールの摂りすぎ。
積極的に摂りたい食事:はと麦・とうもろこし・冬瓜・小豆
痰を散らす食材:大根・ショウガ・レンコン・海藻類
〇適度な運動:水はけの悪い体を改善するためには、日常的に筋肉を動かして汗をかき、気血水の巡りを良くすることが大切となります。: ウォーキングやヨガなどで、少し汗ばむ程度の運動を取り入れましょう。
〇ツボ押し: 去痰に効果のあるツボにお灸やツボ押しをしてみましょう。代表的なツボとして豊隆があります。
〇体を冷やさない: 冷たい水のガブ飲みは避け、常温の水や白湯をこまめに摂るようにしましょう。
〇入浴: 暑い日でも出来る限りシャワーで済ませず、湯船に浸かってしっかり汗をかき、水分代謝を促しましょう。
〇環境の調整: 湿気の多い季節は除湿機や換気を活用し、住環境の湿気もコントロールしましょう。
こうして見ますと、現代社会は衣食住全てにおきまして、
体の水はけを悪くする要因が多くあります。
体の滞りは放っておきますと、やがて病となり
体の症状に現れてきます。
日頃から体の水はけを良くしておくことで、
『治未病』へと繋がります。
ちょっとした日頃のひと手間を惜しまずに、
日々体の声に耳を傾けて行きましょう!
2026年6月24日 4:49 PM|
カテゴリー : ツボ対策
体の不調の一つに「しびれ」というものがあります。
このしびれは、出血や打撲のように目に見えるものではなく、
咳や鼻水のような具体的な症状も伴わず、
人・時・場所によっても異なるため、
自分の現状を伝えるのが、とても難しい症状であります。
ですから、伝える手段としては、「ジンジン」「ビリビリ」
「チクチク」「ピリピリ」などと音に置き換えるオノマトペで
言語化するといった主観的要素が強くなる傾向があります。
またしびれの要素としては、下記の4つが関与しております。
①侵害受容性(感覚性):身体が怪我や熱、炎症などの有害な刺激(侵害刺激)を感知し、
痛みとして認識する生理的な機能。
②侵害防御性(運動や行動で軽減すること):身体が外敵やケガから身を守るために
感じる正常な警告反応。
③認知力(理解力・表現力に差異が生じること):神経の障害やストレス性の痛みが絡むと、
「ズキズキする」「刺すような」といった定型的な表現が難しく、「言葉では表現しづらい」
「もやもやする」など伝達に個人差が出る。また慢性的な痛みは、睡眠障害や
集中力低下を招き、正常な認知能力に悪影響を及ぼすことがある。
④情動・感情性:脳内で恐怖や不安といった情動と深く結びついており、
心理的なストレスや感情の抑圧が身体の痛みとして現れる。
これらが脳で統合され、相互に作用することにより、
しびれ・痛みといったものを体感することとなります。
このようにしびれの自覚は脳でなされますが、直接的原因は様々です。
まず神経系の中では、末梢神経から大脳中枢に至る感覚神経によるもの、
それ以外の運動系・自律神経系であったり、他にも原因不明のもの、
心因性のものが挙げられます。
《しびれを伴う主な症状》
【神経系以外によるもの】
●血行障害:閉塞性動脈硬化症
●局所の組織障害:皮膚炎
●代謝性疾患:低血糖・電解質異常
●内分泌疾患:甲状腺機能低下症
●血液疾患:貧血・真性多血症
●脱水
●更年期障害
●過換気症候群
●薬物副作用の一部
【感覚神経系によるもの】
●末梢神経障害:手根管症候群・外側大腿皮神経障害・足根管症候管・
糖尿病性神経障害・遺伝性ニューロパチー・帯状疱疹・腰部脊柱管狭窄症
アミロイドニューロパチー・小径線維ニューロパチー(SFN)・腕神経叢障害
●脊髄病変:多発性硬化症・視神経脊髄炎・脊髄炎・脊髄空洞症・頚椎症性脊髄症・
●転移性腫瘍・ナムチン症候群・ヒ素中毒・薬剤副作用の一部
●視床病変:視床梗塞出血後
●大脳病変:脳梗塞・脳出血
【感覚神経以外の神経系によるもの】
●筋・筋膜疾患:多発筋炎・好酸球性筋膜炎
●運動ニューロン疾患:筋萎縮性側索硬化症・ギランバレー症候群
●自律神経障害:無汗症
●錐体外路疾患:パーキンソン病
【その他・原因不明】
●むずむず脚症候群(RLS)
●薬物副作用の一部
●心因性
(標準的神経治療痺れ感より)
このようにしびれは、感覚神経・代謝性・内分泌・血行障害・更年期障害・
自律神経障害・心因性・薬物副作用・気候など様々であり、
原因を特定することが難しい症状となっております。
また、
現代ではこのしびれを漢字で書きますと「痺」となりますが、
本来は「痹」という字になります。
因みにこの漢字の成り立ちをは、
「疒」(やまいだれ)から構成され、「畀」が音となります。
痹の持つ意味は、
風や寒さ、湿気などが原因で体の関節が痛んだり、
しびれたりする症状。しびれ。
しびれて感覚がなくなるさま。しびれる。
とあります。(漢辞海より)
東洋医学におきまして、
この「痹」という言葉を使った症状に、
「痹症」というものがあります。
ここでの「痹」は、閉塞して通じないことを指し、
「痺症」とは、風・寒・湿・熱の外邪が経絡・関節などを侵して、
気血の流れが通じず、四肢関節の痛み・しびれ・運動制限などを
引き起こすことを指します。
この痹症には、病因となる風邪・寒邪・湿邪・熱邪の強弱によって、
行痹(風痹)・痛痺(寒痹)・着痹(湿痹)・熱痹に分類されます。
●行痹(風痹):風邪の遊走性により、気血の流れが通じなくなる部位が変動するため、
遊走性の痛みが起こる。関節の運動制限を伴うことが多い。
初期には悪寒発熱などの表証の証候を伴うことが多い。
●痛痺(寒痹):寒邪の凝滞性、吸引性により、固定性の痛みで冷えた感覚を伴う痛みとなり、
痛みの程度は強く、関節の強張りや屈伸不利を伴いやすい。
寒冷刺激によって症状が増悪し、温熱刺激で軽減しやすい。
●着痹(湿痹):湿邪の粘滞性、重濁性により、固定性の痛みで、重怠い感覚を伴う痛みとなりやすい。
湿気の多い場所や湿気の多い日に症状が増悪しやすい。
●熱痹:熱邪の炎熱性により、局所の熱感、発赤、腫脹を伴いやすい。
熱感を伴う痛みで、寒冷刺激によって軽減しやすい。全身症状として発熱、多汗、口渇を伴いやすい。
※症候・証候:身体から発せられる情報や現象を「症」または「症候」という。
症候を弁別し分析した結果を「証」と言い、疾病の段階的な状態や機序を概括
したものである。また、「証」の判断を下す根拠となる「症」の集まりを「証候」という。
(新版東洋医学臨床論より)
こうして『痺症』からも見られますように、
しびれには、気血の滞りというものが関与しております。
またしびれにより神経が過敏に興奮することにより、
交感神経が強く働き、血管を収縮させる作用が強く
働いてしまいます。
つまり、血行不良がしびれを増長する原因の一つとも
言えます。
そこで今回は、
痺れ対策のツボと共に、
鍼灸治療効果として痛みの緩和(鎮痛)だけでなく、
皮膚循環(皮膚血流)の促進や筋緊張緩和といったところに焦点を当て、
そこからしびれ対策のアプローチを考えて行きます。
ということで、
まずは「しびれ対策のツボ」を幾つかご紹介します!
体は声を発しませんが、
代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、
今回紹介しましたツボの中から今の自分が気になったり
痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
腕のしびれ:中府・雲門・肩髎・大椎・大杼・肩井・天宗・臂臑・曲池・尺沢・少海・
郄門・神門・陽池・陽渓・陽谷
指のしびれ:気舎・天鼎・欠盆・極泉
(橈骨神経)曲池・手三里・合谷・偏歴・外関・四瀆
(正中神経)郄門・間使・内関
(尺骨神経)小海・支正・腕骨・霊道・神門
足のしびれ:腎兪・大腸兪・上髎・次髎・膀胱兪・志室・居髎・環跳・髀関・承扶・
殷門・委中・承山・陽陵泉・懸鐘・足三里・解渓
足裏のしびれ:湧泉・然谷・太渓・照海・水泉・公孫
手首周囲
しびれの原因の一つとして、
日頃の姿勢というものがあります。、
例えばスマホを見る時、パソコン作業時・車の運転など、
猫背や巻き肩になることが多くあります。
他にも、長時間のデスクワークや立ち仕事など、
同じ姿勢をしていることも多々あるかもしれません。
このような姿勢をする機会が増えますと、
神経や血管が圧迫される形となり、
手・腕・足などに痺れを起こす要因ともなります。
ということで、
日頃の対策としましては、
肩周囲のストレッチを行うことにより、
血行促進させしびれの予防に繋がります。
方法としましては、
まず壁の横に立ち、肩を水平の位置に、
片方の手のひらを壁につけます。
次にそのまま壁についた腕と反対の方向に上半身をゆっくりねじり、
胸の前の筋肉を伸ばします。
足のしびれでは、
股関節の固さによることがあります。
この対策としましては、
お尻と太腿のストレッチを行います。
お尻のストレッチでは、
まず椅子に浅く腰掛け、
片方の足首をもう片方の膝の上に乗せます。
次に背筋を伸ばしたまま、
上半身をゆっくり前に倒してお尻の筋肉を伸ばします。
太腿のストレッチでは、
仰向けに寝て
片方の膝を抱え、胸の方へゆっくり引き寄せます。
その際、もう片方の脚は床から浮かないように伸ばします。
それぞれ15~30秒ほど行います。
加減としましては、筋肉が気持ちよく張っている程度とし、
反動を付けずに、息を吐きながらゆっくりと行いましょう。
その際、ストレッチ中に鋭い痛みを感じたり、
しびれが強くなる場合は無理せず直ちに中止してください。
続いて、鍼灸の治療効果についての話となります。
まず、皮膚循環(皮膚血流)の促進に効果に繋がるものに
『軸索反射』というものがあります。
軸索反射とは、末梢神経の軸索上で起こる反射様現象です。
皮膚に侵害刺激を与えると、刺激部位周辺に紅潮斑(フレア現象)や
膨隆が観察されます。
紅潮斑は軸索反射による皮膚血管の拡張であり、
膨隆は血管透過性の亢進に伴う血漿成分の漏出によるものです。
つまり、鍼とお灸による刺激は、いずれも皮膚に紅潮斑を生じさせることから、
鍼灸における皮膚の血流促進は、主に軸索反射によるものと考えられております。
また、軸索反射は皮膚だけでなく筋肉でも生じます。
筋肉に鍼の刺激が入りますと、筋に分布する侵害受容器(ポリモーダル受容器)を興奮させ、
軸索反射を生じさせます。
軸索反射により、侵害受容繊維の軸索末端から血管拡張物質が放出され、
これらが筋血管に存在する各々の受容体に結合することで筋血管を拡張します。
※紅潮斑(フレア現象):神経の刺激によって末梢の血管が拡張し、
皮膚が赤くぼんやりと広がる現象(軸索反射)を指す。
※膨隆:皮膚の一部が一時的に盛り上がる状態。
※軸索:神経細胞から伸びる細長い突起のこと。
他の神経細胞や筋肉などの器官へ電気信号を送り届け、
情報の「出力経路」としての働きがある。
※反射様現象:特定の刺激に対して、無意識に体が引き起こす反応全般のこと。
※侵害受容器(ポリモーダル受容器):体に痛みや危険をもたらす可能性のある
「侵害刺激」を感知し、それを電気信号に変えて脳に伝達する感覚受容器のこと。
つまり、鍼やお灸の刺激は、筋血流量を増加させ、
発痛物質や疲労物質の洗い流しを促進し、
痛みの緩和や疲労回復に役立つと考えられております。
他にも鍼とお灸には、心身の緊張をほぐし、ゆったりとくつろぎ、精神を落ち着かせる
リラックス効果があります。
鍼刺激を行いますと、人がリラックスしている時に現れる脳波であるアルファ波が出現し、
心身をリラックスした状態とする効果があります。
また、お灸に使用されるモグサ(艾)には、揮発性の精油が含まれており、その主成分である
シネオールは脳をリラックスさせる精神安定効果をもたらします。
(はりきゅう理論第3版より)
「痛みは単なる知覚ではなく、不快な情動体験でもある」(国際疼痛学会)
しびれや痛みとは、心身に負荷をかける有害な刺激であるのと同時に、
休養を促し自己を守る適応的な刺激でもあります。
人も沢山働けば休みが欲しいと思うように、
これまで無理して頑張って体もまた休みを欲しがっている。
その訴えを伝える手段として、しびれや痛みの信号を出している
という捉え方も出来ます。
しびれや痛みというものは、他人とは決して共有できないため、
なかなか周囲の理解を得られず、辛い思いを一人で抱えなければ
ならないことも多くあります。
また、しびれの原因が特定できないまま慢性化してきますと、
心因的なものとして扱われ、治療自体が先ヘ進まなくなるような
ケースもあるかと思います。
症状が長期化してきますと、
「しびれを嫌うとしびれに注意が向く」
「しびれに過敏となる」
「しびれを恐れてより注意が向く」
「しびれに過敏となり苦痛が強まる」
というように心身一体化して不快感が増してきてしまいます。
そうした結果、睡眠・食事・仕事・人付き合いなどといった
日常生活へも支障をきたしてしまいます。
しびれとは、脳で感じているからこそ、強いストレスをもたらし、
精神的にも影響をもたらしてしまいます。
ですから治療の中において、まずは前より生活が過ごしやすくなったか
という点が大切となります。
まずは痛みよりも、脳が感じている不快感をいかに緩和するかであり、
その中で、「生活上耐え難いしびれ」から「生活の中で許容出来るしびれ」
そして「さほど困らないしびれ」まで、段階的に意識を変化させていく
ことが鍵となります。
しびれは自分一人で辛さを抱え悩む症状をなりがちです。
ですから、これまで抱えて胸の内に仕舞いこんできたことも、
言葉にして吐き出すことも治療の一つとなります。
私はよく、これまで患者さんが背負ってきた悩みや辛さを、
リュックサックに例えます。
当院は、その背負ってきた重い荷物の中身を少しでも置いていってもらい、
来た時よりも身軽になって頂くところでもあります。
鍼灸による様々な効果を通じて、少しでもしびれの緩和へと繋げ、
少しでも辛さ苦しさを和らげるように、これからも向き合っていく
所存です。
ご予約の方は、
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2026年5月24日 2:34 PM|
カテゴリー : ツボ対策
近年は季節感も様変わりしてきており、
旧来は4月から5月と言えば、
丁度良い気温湿度で過ごしやすい時期でありました。
それが今では早々に初夏を感じさせたかと思えば、
寒の戻りとなったり、
いきなりの強風や激しい雨になったりと、
落ち着きのない天気が続くように
なってしまいました。
他の季節同様に日本独特の『梅雨』というものも、
かつてのような『らしさ』が失われつつありますが、
それでも一年の中で一二を争う厳しい時期には
変わりありません。
梅雨と言えば、ほぼベッタリと低気圧が日本列島を覆い、
どんよりとした空模様の慢性的な日照不足と、
長雨により高止まりする湿度が重なり、
表面はベトベト汗をかきなからも、
体の芯は冷たく感じているという
不快指数MAXの季節であります
また、東洋医学には『痺症』という関節痛や痺れを
もたらす症状があります。
「痺」とは詰まって通じないという意味です。
『痺症(ひしょう)』とは、風・寒・湿が原因で起こり、
多湿といった気象状況やエアコンといった生活環境など
外からの影響によって引き起こされ、体の流れが滞り、
痛みを引き起こすものであります。
梅雨時期はまさにこの「風」「寒」「湿」を3つを伴う
とても厄介な季節でもあります。
その他にも梅雨時期は、
「だるい」「体が重い」「憂鬱な気分」
「やる気がない」「疲れが抜けない」などという
いわゆる「梅雨だる」といった症状に陥りやすくなります。
また「梅雨だる」が蓄積してきますと、
「頭痛」「めまい」「肩こり」「むくみ」
「下痢」「微熱」「冷え」などをといった
自覚症状を伴う場合もあったりします。
ということで、今回は梅雨だる特有の原因のよく分からない
体の不調や慢性的な疲労感を取るのに役立つツボを幾つか
ご紹介いたします!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、シンプルに今自分が気になる
体の場所や押してみて痛かったりする場所と、今回紹介しました
ツボの中で近い位置にあるツボへ、まずはお灸やツボ押しをして
みてください。
ツボの場所が分からないなど分からないことがございましたら、
どうぞお気軽に当院にご相談ください。
頭痛:天柱・風池・完骨・肩井・頷厭・陽白・頭維・
合谷・曲池・三陰交・足三里・豊隆・陽陵泉
めまい:風池・完骨・頭竅陰・百会・和髎・内関・中渚・
膈兪・肝兪・脾兪・腎兪・三陰交・足三里・太衝・太渓・申脈
肩こり:天柱・風池・肩井・曲垣・魄戸・膏肓・神堂
足のむくみ:居髎・血海・梁丘・足三里・三陰交・崑崙・太渓・
湧泉・腎兪・大腸兪・志室
下痢:中脘・天枢・腹結・腎兪・大腸兪・足三里・上巨虚・
梁丘・曲池・商陽
冷え:膻中・天枢・大巨・関元・肓兪・心兪・厥陰兪・腎兪・大腸兪・
上髎・次髎・中髎・下髎・血海・陽陵泉・築賓・三陰交・湧泉
微熱:神門・心兪・太渓・腎兪・三陰交・内関
倦怠感:天柱・膻中・肩井・膏肓・期門・中脘・腎兪・合谷・曲池・
足三里・豊隆・三陰交
また日頃の対策としまして、
まずは準備として寒い時期に眠っていた「休眠汗腺」を
しっかりと目覚めさせておきましょう。
運動などで発汗を促し、ベトベト汗からサラサラ汗へと
変えておき、体の水はけを良くしておくことが肝心です。
またその先の夏に向けて、体を暑さに慣れさせておく
暑熱順化にも繋がります。
そして蒸し暑い時期、
面倒くさいとか疲れているとか
ついシャワー中心の生活となりがちです。
それではなかなか疲れも抜けませんので、
子供の頃のように100まで数えて
首までしっかりと浸かりますと、
全身のリンパの流れや血流も良くなり、
一日の疲れも抜けやすくなるだけでなく、
免疫力のアップにも繋がります。
また梅雨時期の晴れ間はとても貴重です。
たまにお日様が出た日には日光浴をしておきましょう。
睡眠の質を高め、お肌の免疫機能を高める効果があります。
またジメジメ蒸し暑くなりますと、
どうしても冷たいものを口が欲してしまいがちです。
余り摂り過ぎますとお腹の芯を冷やし、
胃腸の働きも悪くしてしまいますと、
それが倦怠感や疲労感の元となってしまいます。
そうした時は白湯に切り替えてみては如何でしょうか。
他には、
痺症による関節痛予防も兼ねまして、
ストレッチをマメにしておくのも効果的です。
鍛えるというよりも全体を使ってあげる
といったイメージで行ってみましょう。
またストレッチポールを使ったり、
今は懐かしぶら下がり健康器のような
器具を使ってみるのも良いでしょう。
何はともあれ、
まずは生活リズムを乱さず、
日頃から疲れをため込まない
ようにすることが肝要です。
不快指数高い季節となりますが、
「梅雨だる」せぬよう
無理せず体調には十分気を付けていきましょう!
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2026年5月7日 10:36 AM|
カテゴリー : ツボ対策
4月に入り新たな年度となり、新入学・新入社・新配属先等々、
新天地での生活を始められた方も多いかと思います。
最初の頃は、慣れない環境・新たな人たちとの出会い・
知らないことばかりなどと言ったことに直面し、
極度の緊張感から心労も絶えないことでありましょう。
しかし、人は環境の動物と言われますように、
日々様々な経験を積み重ねていくうちに、
自然と周囲に適応するようになってくるものであります。
とは言いましても、
少しずつ慣れ始めたとはいえ、
これまでの環境から一変していますから、
やはり日々緊張感や気疲れなどで、
見えない疲労が蓄積されてきております。
更に時代の流れもあり、
以前のように直接コミュニケーションを取るのも、
コンプライアンスやパーソナルスペースという言葉もある中、
仕事以外での付き合いというのも難しくなってきており、
気軽に悩み相談する機会も難しくなってきております。
デジタル社会となり、
人との接触機会も少なるなる中、
互いに人との距離の取り方が分からず、
社会に出てから戸惑いを感じている方が、
増えているという声を耳にすることもあります。
また、世代間ギャップというものもあり、
意思疎通に苦慮されている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
人との距離感・パーソナルスペースへの配慮が
強く求められる社会となり、
相手との接し方もこれまで以上に難しく、
繊細な問題として考えなければならなくなりました。
こうした社会環境の変化とともに、
新たな環境では知り合いも近くにおらず、
なかなか腹を割って悩みや愚痴を吐きだしたり、
相談する機会も多くありません。
そして、
新天地での生活は期待と不安入り混じる中、
常に緊張の毎日であります。
最初の頃は自分のペース配分も分かりません。
また最初は周囲に良いところを見せようと、
気づかぬうちにオーバーペースとなったり、
今の自分の能力以上に頑張り過ぎて、
キャパシティーを超えてしまっている
ことも考えられます。
悪戦苦闘しながらも何とか少しずつ新しい環境にも慣れ、
ようやく生活リズムも出来つつある中で迎えるのが、
ゴールデンウイークであります。
因みに今年のゴールデンウイークの流れは、
休みの入れ方によりましては大型連休という
形が取れるようになっております。
基本休みは29日(祝水)と2日(土)から6日(祝水)
となっておりますが、
例えば前半の30日(木)・1日(金)を休みに
すれば8連休となり、
後半の7日(木)・8日(金)を休みにすれば、
9日(土)・10日(日)と繋がり9連休となります。
全て繋げれば、何と29日(祝水)から10日(日)までの
12連休も可能となります。
新年度が始まってから約一か月が経ったところで、
これまでの疲れや緊張感からも解放される大型連休であります。
久々に実家へと帰省したり、
これまでのストレス発散とばかりに
友人知人らと会って楽しく過ごす方も居れば、
目覚まし時計の音に起こされることなく惰眠を貪り、
次の日を気にすることなく夜更かしをしたりと
いうこともあることでしょう。
しかしながら楽しい時間というのは、あっという間であります。
いざ連休明けになりますと、
無気力・不安感・焦燥感といった精神的な面に加え、
身体的な面では、
食欲不振・腹痛・下痢・吐き気といった胃腸に関する症状
頭痛・めまい・動悸・不眠といった自律神経に関する症状
といった症状を訴えることがあります。
また生活面におきましては、
過食やお酒やたばこの量が増えるといったもとも
起きたりします。
これら症状は、
これまで蓄積された疲労の結果から
心身の適応能力の限界を超えてしまう
「五月病」というものであります。
ということで、今回は五月病特有の原因のよく分からない
慢性的な 体の不調や、疲労感を取るのに役立つツボを
幾つかご紹介いたします。
特に心身の疲労回復に良いとされるツボを取り上げてみました。
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
湧泉・三陰交・足三里・ 豊隆・陰陵泉・曲泉・ 内関・神門・
膻中・中脘・肓兪・期門・気海・神道・神堂・心兪・筋縮・
肝兪・腎兪・天柱・百会・通天・絡却
日頃の対策としましては、
まず五月病で大敵なのは「溜め込む」ことです。
イライラやストレス解決の基本は、
溜め込まずに出来る限り速やかに吐き出して
軽くしまうことであります。
自分で耐えられるくらいまでなら良いのですが、
本来持っているキャパシティー以上を抱えてしまいますと、
やがて体調にも悪影響をもたらしてきます。
例えば、旅に出る時に背負っている荷物は、
出来る限り軽くして置いた方が楽でありますように、
人生もまた物事を余り背負い過ぎることなく、
時折何処かで下ろして軽くしておくことも
大事なことであります。
またストレスの原因は、
それが何かをすぐに特定することが大切です。
もしストレスを感じたら、
自分はこのことに対してストレスを感じているのだと、
即座に原因を明らかにしておけば、
あとはその後の対処対策を考えることが可能となります。
ですから、
ストレスは溜め込み過ぎず吐き出して、
小さく軽いうちに対処するよう心掛けておきましょう。
その一つの方法としまして、
ストレスの原因を分かりやすく
言語化してみるのは如何でしょうか。
言語化出来れば、
自分の言葉でストレスの原因を具体的に
訴えることが可能になります
更に原因が可視化されることで、
溜まっているストレスの元を自分自身で
理解することもにも繋がります。
そして何より大事なことは、
『頑張り過ぎない』ということです。
新年度から今に至るまで、
自分の限界を超えて、
頑張り過ぎていませんでしたか?
身の丈以上の事をやり続ければ、
いずれ心身共に限界がやってきます。
それでも無理を押し通せば、
心も体も悲鳴を上げてブレーキをかけてきます。
まだ新天地にやってきたばかり、
新たな船出をしたばかりです。
「千里の道も一歩から」
出来ないことを無理して一人抱え込まず、
声に出して吐き出したいことは、
堪え過ぎずに吐き出しましょう。
最初から全て完璧にこなせる人はいません。
周囲の助けを借りながら、
少しずつ成長することに努めましょう。
人生は失敗があるからこそ、
再び挑戦することが出来ます。
失敗と改善の試行錯誤の繰り返し、
人は成長していくものであります。
この経験を積み重ねることが後々の糧となり、
人をまた大きく成長させていきます。
日々の生活としましては、
生活リズムの乱れに注意しましょう。
とりわけ平日と休日の就寝起床時間が乱れてしまいますと、
日中に眠気を催したり、夜眠れなくなるなど睡眠サイクルの
乱れに繋がり、体の疲れも溜まりやすくなってしまいます。
睡眠起床時間は、可能な限り±1時間程度のズレに抑え、
休日に足りていないと感じたならば、
30分程度の昼寝を活用しましょう。
良くあることですが、起きてみたらお昼を回っており、
気づけば夕方になっていた。
今日一日何もせずに過ぎてしまったことに対する後悔もありますし、
翌日からまた仕事に行かねばと、何となく憂鬱でネガティブな気分に
なりがちであります。
こうした気分は、五月病に拍車をかけかねません。
また、お休みの日も起床時間を普段の日に合わせ、
午前中の活用をしてみては如何でしょうか。
仕事の日は普段自由に使うことの出来ない時間ですので、
例えば自分の好きなことや趣味、なかなか手を付けられない家のことに
充てたりすることで、良いリフレッシュ効果をもたらします。
また、日中の時間も日常から距離を置けるような環境に身を置き、
気持ちのリフレッシュや達成感を感じることも良いかと思います。
やる気スイッチが起きない時は、
五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を刺激することがおススメです。
空を出来るだけ遠く広く見渡し、
何気ない自然の音に耳を傾け、
美味しい空気でゆっくりと深呼吸をしてみる。
食事はゆっくり噛みしめ、じっくりと味を堪能する。
体を完全に脱力して重力を肌で感じてみる。
普段は無意識にしているところを、
意識的に体感してみては如何でしょうか。
少し宣伝となってしまいますが、
五感を感じるという意味では鍼灸治療もお勧めです。
お灸で使うもぐさには、チネオールと呼ばれる
精油成分が含まれております。
お灸を燃焼した際に出る煙には、このチネオールが
含まれれており、リラックス効果が期待できます。
確かに一生懸命になることは大切なことです。
しかし、人それぞれに出来ることの限界があります。
ましてや最初から完璧に出来る人など誰もいません。
ですから出来ないからと自己否定するのではなく、
今の自分を素直に認めてあげこともまた肝要なことであります。
デジタル社会も日進月歩、
今やお店で人を介さずに済むことも
珍しいことではなくなってきました。
こうして直接人と接する機会は減っていく一方、
インターネットを通じ多くの人々に自分の主張を
発信出来るようになりました。
しかしネット上では、
本当の自分を知る者も少なく、
また感情だけが先行してしまいますと、
要らぬ誤解を受けてしまった結果、
誹謗中傷などを受け、
余計に傷つくことがあるかもしれません。
本当に悩みやストレスを抱えていたら、
まずは自分を知り安心して伝えることの出来る
身内や友人知人に話してみましょう。
もし近しい人には話しづらいことであれば、
例えばこちら鍼灸院のようなところで、
治療をしながら話をすることもまた、
気持ちを軽くする方法のひとつでもあります。
他にも最近では、AIに悩みを聞いてもらうという
話も聞きます。
一人きりで背負い込むことなく、
もし背負い込んだとしても、
背負いきれなくなる前に何処かで下ろし、
身軽になるよう心掛けていきましょう。
人生に失敗や挫折はつきものでありますが、
明るく楽しく元気よく過ごせてこその人生であります!
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2026年4月10日 4:32 PM|
カテゴリー : ツボ対策
老化現象の中で、目に見えて感じられるのは毛髪であります。
年齢と共に髪にハリやコシがなくなってきたり、
白髪・薄毛・抜け毛といったものも目立つようになってきます。
髪の色は、毛包という毛髪や体毛を作るための器官に存在する
メラノサイトが作り出すメラニン色素によって色を持つ毛を生成します。
白髪は、このメラノサイトが著しい減少または消失により、
メラニン色素の供給が止まることにより発生します。
原因としましては、紫外線・ストレス・喫煙・遺伝・免疫応答・
栄養不足・生活習慣などといったものに影響されます。
また、白髪は加齢と共に増え続ける現象は、加齢性白髪化と言い、
これは老化現象の一つとみなされております。
統計的には、50歳までに頭髪の50%以上が白髪になる人の割合は、
人口の約20%と言われております。
毛を作り出す器官は毛包と呼ばれ、
成長期(2~6年)・退行期(2~3週間程度)・休止期(2~4か月程度)からなる
毛周期(ヘアサイクル)と呼ばれる自己再生プロセスを生涯繰り返して行きます。
頭部にある大部分の毛包は成長期毛包であり、
頭部の毛髪は約15万本あるうちの約90%が該当し、
残りの10%が退行期・休止期毛包となります。
毛包の根元は毛球部と呼ばれ、
この毛球部に包まれるようにしてある毛乳頭(dermal papilla:DP)から
表皮側にある髪の毛の成長を担う最も重要なケラチノサイトである
毛母細胞へ信号が送られます。
信号が送られた毛母細胞は、分裂・増殖を繰り返し、
毛(毛髪)を形成して行きます。
この産み出される過程で、外傷・感染・炎症などの要因によって
物理的に破壊されますと、脱毛が生じます。
脱毛症の原因には大きく2つあり、
①毛と毛包の傷害:円形脱毛症・瘢痕性脱毛症・頭部白癬・
外的因子(外傷・熱傷・精神的(抜け毛行為など)・
牽引性(ポニーテール・ドレッドヘアなど)
②毛周期の異常:休止期脱毛(熱性疾患・大手術・過度なダイエット・出産など)・
男性型脱毛(AGA)・女性型脱毛(FPHL)・薬剤性脱毛(抗がん剤など)
この中で、性差のある脱毛症として、
男性型脱毛:androgenetic alopecia(AGA)
女性型脱毛:female pattern hair loss(FPHL)
があります。
AGAの特徴としましては、頭頂部または前頭部に特徴的な薄毛部位が
あるところです。薄毛化が進んでも、毛髪の密度は大きく変化なく、
毛の細りが見た目に大きく影響しております。
改善としては、太毛化にすることが有効とされております。
FPHLの特徴としましては、頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が
薄くなるところにあります。
改善としては、髪のハリやコシの低下に対処し、毛の細りと毛髪数の
減少を抑えることにあります。
また円形脱毛症には、
単発型:脱毛斑が1つに生じるもの。
多発型:脱毛斑が2つ以上生じるもの。
全頭型:頭髪の大部分が抜けてしまうもの。
汎発型:頭髪だけでなく、眉毛・まつ毛・体毛が抜けてしまうもの。
蛇行型:後頭部から側頭部の生え際で、帯状に髪が抜けてしまうもの。
逆蛇行型:額の生え際から頭頂部にかけて髪が抜けてしまうもの。
ADTA:(急性びまん性全頭脱毛症:acute diffuse and total alopecia)
短期間で頭髪の大部分が抜け、その後自然発毛し回復するもの。
という8つのタイプがあります。
※脱毛斑・・・突然頭部などに円形・楕円形の抜け毛が生じる状態のこと。
円形脱毛症の原因としましては、
精神的ストレス・自己免疫・アレルギー・遺伝性・ホルモンバランス・
栄養状態・感染症・ワクチン接種・薬剤・出産などが挙げられます。
(毛髪科学の新展開より)
東洋医学では頭髪の脱毛を『髪堕(はつだ)』と言い、
原因や状態によって呼び分けられます。
油風(ゆふう):短期間のうちに頭髪の一部或いは全てが脱落し、
その部分の頭皮がツルツルとなる。自覚症状はなく、
西洋医学の『円形脱毛症』に類似する。
脂禿(しとく):頭皮が痒く、頭髪が油っぽく、フケが多く
髪が抜けやすくまばらになる。酷ければテカテカした頭皮が
露出するもの。
斑禿(はんとく):急に頭髪の一部が抜け、円形や楕円形の頭皮が
露出するもの。西洋医学の円形脱毛症に類似する。
また髪は『血余(けつよ)』と言われ、
精から化生(変化・生成)した血の滋養を受けています。
そのため、髪の色・艶・量・潤いは血および血を化生する
精の盛衰が反映されます。
※精:人体の構成や生命活動を維持する最も基本的な物質。
※血:血脈中を流れる赤い液体で、豊富な栄養分を有している。
また、五臓の中で髪とかかわりの深いものとして、
肝・脾・腎の3つがあります。
肝の機能
疏泄(そせつ):気機を調節し、生理物質を順調に推動させること。
※気機:気の運動(昇る・降りる・出る・入る)
※推動:人体の成長・発育および臓腑などの生理活動を促進する作用
この機能が失われますと、血の巡りが停滞し、血が髪に十分行き渡らなくなります。
脾の機能
運化(うんか):飲食物を水穀の精微に変化させて吸収し、
心や肺に運ぶ作用。(気血生成の源)
この機能が失われますと、精血による髪への滋養が不足します。
腎の機能
蔵精(ぞうせい):精を貯蔵する機能。
この機能が失われますと、白髪や脱毛が起きます。
そして、脱毛の病態としては、以下のものが挙げられます。
気滞血瘀(きたいけつお):ストレスなどの外部からの刺激が原因で
血行が悪くなると、髪が滋養不足となり脱毛が進んでしまう。
特徴として、部分的・全体的な脱毛・顔が黒ずむ・頭痛・
皮膚のシミや色素沈着などがある。
風邪(ふうじゃ):気血不足から外部からの抵抗力が低下すると、
邪気の停滞を招き、髪が上手く滋養されずに急に脱落してしまう。
特徴として、頭痛・頭顔の浮腫み・急な病の発症などがある。
※邪気:各種疾病の発病因子のこと。
血熱化燥(けつねつかそう):辛いものや肉食などの体を温める
性質の食材を過度に摂取することにより、体内に熱が溜まる。
熱は上へ向かう性質の為、頭部に邪気が停滞し、髪が滋養されず
脱毛が起きる。
特徴として、頭皮の痒み・髪が油っぽい・フケが多い・
髪が抜けやすい・口の乾き・便秘・尿が黄色いなどがある。
肝腎精血不足(かんじんせいけつぶそく):長患いや産後、加齢など
により、髪を滋養する精と血が不足し、髪がまばらとなり乾燥し、
脱落しやすくなる。
特徴として、持続的な脱毛、頭頂部または両額角からの脱毛、
耳鳴り・難聴・めまい・物忘れ・視力減退などの症状を伴う。
肝腎陰虚(かんじんいんきょ):精や血などの陰液が不足した状態が続き、
ほてりやのぼせなどの熱症状が目立つと、髪の滋養が不十分となり
脱毛となる。
特徴としては、持続的な脱毛、頭頂部または両額角からの脱毛などである。
※陰液:精・血・津液をまとめた総称。
※津液:体内における正常な水液の総称。
※水液:人体中に存在する水分の総称。
(新版東洋医学臨床論《はりきゅう編》より)
ということで、
今回は「頭髪対策のツボ」を幾つかご紹介します!
体は声を発しませんが、
代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、
今回紹介しましたツボの中から今の自分が気になったり
痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
脱毛症・円形脱毛症の主なツボ
前頭部:曲差・五処・承光・通天・神庭・
側頭部:率谷・和髎
後頭部:天柱・風池
頭部の血行改善を目的として治療を行います。
髪を艶やかにする
三焦兪・腎兪・陽池・太渓・膻中・中脘・陰交・関元・
天柱・風池・翳風・通天・百会・前頂
気滞血瘀
肝兪・太衝・膈兪・血海・三陰交
風邪
風府・風池・大椎・曲池・陰陵泉・合谷・内庭
血熱化燥
膈兪・血海・合谷・曲池・内庭・三陰交・復溜・太渓
肝腎精血不足
太衝・肝兪・膈兪・三陰交・太渓・腎兪・気海
肝腎陰虚
肝兪・腎兪・復溜・陰谷・曲泉
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日頃の対策としましては、
「良い頭皮から良い毛が生まれる」と言いますように、
頭皮マッサージは、頭皮が刺激され、血行促進にも繋がります。
指の腹で優しく頭皮に当てて揉み込むようにして、
後頭部→耳の後ろ→側頭部→頭頂部→前頭部の順にマッサージを
行ってみましょう。
睡眠時間は、毛の成長を担う最も重要なケラチノサイト
である毛母細胞を活性化させる成長ホルモンの分泌を
促進するための大切な時間です。この成長ホルモンは、
午前0時から2時の間が活発になりますので、早寝早起き
を心掛けて行きましょう。
また、紫外線は髪にとって有害なものとなります。
外出される際は、帽子を着用し、出来ればUVカットされ、
色の濃い、メッシュ素材のように通気性が良く蒸れにくい
ものを選んでおくとよいでしょう。
東洋医学的養生としましては、
気滞や五志化火が原因となっている場合は、精神的なストレスを
受けやすい環境にあるため、出来る限りストレスの原因を解消
または距離を置き、気持ちが後ろ向きにならないように
変えていきましょう。
※気滞:気機を調節することが出来ず、気が滞ること。
※五志化火:情志が過剰となり、内火が生じる。
※気機:気の運動のこと。昇・降・出・入という4つの方向性がある。
※五志:怒・喜・思・憂・恐の5つの情動・情緒のこと。
※七情:怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の7つの情動・情緒のこと。
※情志:五志と七情に含まれる情動・情緒の総称。
※内火:温性の飲食の過剰摂取・臓腑機能の失調・痰湿・瘀血
などによって熱証を発すること。人体の上部に影響を及ぼすことが多い。
その手段の一つとして、日々適度な運動やストレッチを取り入れて
みるのも良いと思います。
風邪や熱邪が原因となっている場合は、過労や睡眠不足などにより、
外邪への抵抗力も落としてしまう恐れがあります。
同様に、精血不足や陰虚の場合も症状を悪化させる要因となります。
こうした時は、決して無理をせずに適度な休養と睡眠をとり、
体をしっかりと休めることに専念しましょう。
※風邪:上へ向かう、皮膚を開く、部位や時間が一定しない性質を持つ。
他の外邪を先導し、人体へ侵入するとされ「百病の長」とも言われる。
※熱邪:温熱の性質を有する外邪のこと。
※精:人体の構成や生命活動を維持する最も基本的な物質。
※血:血脈中を流れる赤い液体で、豊富な栄養分を有している。
※陰虚:陰の機能が低下した状態。
陰が低下すると、陽の機能が旺盛となりほてりやのぼせなどの熱症状が出る。
熱邪内生が原因となっている場合は、辛いもの・熱いもの・アルコールなど
内熱を生みやすい飲食を過剰に摂りすぎたり、常に摂ることは控えましょう。
※内生:体内に発生すること。
髪という漢字の成り立ちは、
部首「かみがしら」「髟(ひょう)」「長」と、「彡(=毛)」から構成され、
「犮(はつ)」が音となります。
髪は「抜」であり、抜擢するように(引き出されるように)
出るというところから来ております。
(漢辞海より)
また、一昔前のCMに、髪は「長い友達」というフレーズもありましたように、
洗髪したり、セットしたりと一日に一度は必ず気に掛けるところであります。
その割には、体の部位で一番上にあるために、外へ出れば強い紫外線に晒され、
仕事や私生活でもパソコンのデスクワークやスマートフォンの多用など、
頭を使う頻度も増してきており、首肩同様に頭皮もガチガチに
なってしまっている方も多く見受けられます。
気になる場所ながら、
ついひと手間を忘れてしまいがちとなりますので、
一日の生活の中に髪のケアする作っていけるように
心掛けて行きましょう!
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2026年3月25日 5:13 PM|
カテゴリー : ツボ対策
食べることは、すなわち『生きること』であります。
食はお腹が空いたら食べ、満腹になったらやめるという以外にも、
楽しみ・慰め・ご褒美をなったり、家族や友人仲間と共にという
社交的な面もあり、まさに生活に溶け込んだ行動もあります。
この食事に関する行動(食行動)には流れがあり、
初めに先行刺激があり、そこから食行動へと移り、
最後に結果が伴います。
【先行刺激】
外的刺激:時刻・場所・人・食べ物(実物・匂い・イメージ・
ネット動画・テレビ・映画・読書・広告媒体など
内的刺激:空腹感・疲労感・不安・憂鬱・手持ち無沙汰・
イライラ・後悔・怒り・孤独感など
【食行動】
食べ物の種類と量・速度・咀嚼回数など
【結果】
(短期結果)満足感・リラックス・不安怒りの緩和・気晴らし・
食欲増進・自責感・吐き気・腹痛・下痢など
(長期結果)体重 体調 体型の変化・生活習慣病の危険・
容貌の変化・衣服の不経済・自尊心・気分の変化など
(ライフスタイル療法Ⅰ第5版より)
心身が健康な状態ならば、食欲は自然と湧いてきます。
しかし、何かが原因で、
「お腹が空かない」
「食べたくない」
「空腹感はあっても普段通りに食べられない」
「食事が喉を通らない」
などの食欲の低下を招くことがあります。
今回はこうした「食欲不振」について焦点を当てていきます。
食欲不振とは、体調不良や病気などの際に多く見られる
初期症状の一つでもあります。
まず西洋医学からみた原因としまして、
「社会的要素」「精神・神経学的要素」「器質的要素」
というものが挙げられます。
【社会的要素】
独居・貧困・不十分な介護・福祉・虐待・災害避難など
【精神・神経学的要素】
神経性食欲不振症・うつ病・双極性障害・不安障害・
統合失調症・パーキンソン病・慢性疼痛など
【器質的要素】
義歯の不適合・認知症・逆流性食道炎・食道狭窄・
慢性便秘・肺癌・膵癌・消化器癌・肝炎・胆石症・肝硬変・
尿毒症・腎不全・COPD・肺結核・糖尿病・甲状腺機能異常・
関節リウマチ・結核など
また、3つの要素にそれぞれまたがるものもあります。
【社会的と精神・神経学的要素】
認知症・薬物依存
【精神・神経学的と器質的要素】
薬剤
【社会的と器質的要素】
医療過疎
【社会的と精神・神経学的と器質的要素】
社会的孤立
(medicina 62巻4号増刊号 総合力で対応するEmergency/Intensive Care Medicine
第2章 症候別アプローチ病棟急変やERにおける対応 18 食欲不振より)
次に東洋医学からみた食欲不振の原因としまして、
下記のものが挙げられます。
【脾胃虚弱(ひいきょじゃく)】
(原因)消化器系が弱い、食事の不摂生による消化器系の機能低下、過労によるもの。
(症状)空腹感がない・食後の膨満感・息切れ・倦怠感・じっとしても汗が出る
【脾胃湿熱(ひいしつねつ】
(原因)食事の不摂生により消化器系の機能が低下し、そこから余分な水分と
過剰な熱が発生したことによるもの。
(症状)みぞおちがつかえる・吐き気・嘔吐・口の中が粘る・尿が黄色い・軟便
【食滞胃脘(しょくたいいかん】
(原因)過食により、未消化物が胃に停滞することによるもの。
(症状)みぞおちの張り・胸やけ・お腹を押されると嫌がる・便秘・
おならやげっぷが頻回に起きる。
【胃陰虚(いいんきょ】
(原因)辛いもの、味の濃いもの、脂っこいものの過食から、胃に熱が生じて、
胃の陰液が不足したことによるもの。
※陰液・・・体を潤し、栄養を与える水分のこと。
(症状)空腹感あっても食べたくない・食べても多く食べられない・
みぞおち周囲の焼けるような痛み・胸やけ・胃痛・口臭が出る・
胃液が込み上げてくる・吐き気・胃のむかつき・口が渇く・舌唇の乾燥・
便秘・歯肉炎・口内炎
【肝鬱気滞(かんうつきたい)】
(原因)強い緊張感、ストレス、一時的な激しい感情から
エネルギー・血液・水分を全身へ巡らす機能が弱まり、
胃腸の消化吸収の機能を滞らてしまうことによるもの。
(症状)腹痛・下痢と便秘を繰り返す・強い胃痛・嘔吐・吐き気・
イライラ怒りっぽくなる・鬱屈した気分になる・頭痛・
肋骨下のが張り、押すと痛みや不快感がある・脇腹が張る・
梅核気(ヒステリー球)・おならは出るが大便がスッキリ出ない
(新版東洋医学臨床論《はりきゅう編》より)
ということで、
今回は「食欲不振対策のツボ」を幾つかご紹介します!
体は声を発しませんが、
代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、
今回紹介しましたツボの中から今の自分が気になったり
痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
胃腸の機能改善
中脘・足三里・陰陵泉・胃の六ツ灸(膈兪・肝兪・脾兪)
神経性食欲不振症
巨闕・中脘・胃の六ツ灸(膈兪・肝兪・脾兪)・胃兪・百会
脾胃虚弱
中脘・建里・神闕・気海・天枢・内関・胃の六ツ灸(膈兪・肝兪・脾兪)
脾胃湿熱
中脘・曲池・内関・足三里・上巨虚・内庭・陰陵泉・三陰交
食滞胃脘
上脘・中脘・下脘・天枢・足三里・上巨虚・内庭・公孫
胃陰虚
太渓・三陰交・足三里・解渓・内庭・曲池・胃兪
肝鬱気滞
期門・関元・中極・太衝・肝兪・梁丘・三陰交
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日頃の対策としましては、
まずは生活習慣と環境の改善が基本となります。
ストレスや過労に繋がることは避け、十分で質の良い睡眠時間を確保し、
運動する時間と習慣を設けるなどといった規則性のある生活リズムを
維持することが大切となります。
東洋医学的養生としましては、
まず体調不良時に起きる食欲不振は、胃腸への負担を避けるために
体が自然に発する防衛反応ですので、無理に食事を摂らないことも
方法の一つとなります。
また食欲を増進させる手立てとしましては、「薬味」の活用も
効果的です。
代表的なものとしまして、ネギ、生姜、大葉、ミョウガ、
ワサビ、ニンニク、唐辛子、みつ葉、柚子、大根おろし、
海苔、鰹節といったものがあります。
これらを適度に使うことにより、味や香りの変化が出て、
食欲増進の手助けにもなります。更に薬味には、漢方薬として
使われているものもあり、消化吸収の手助けにもなります。
東洋医学の古典に『素問』という書があります。
その中の『上古天真論』の一節に、意訳とはなりますが、
こう記されております。
「日々の健康に留意して、体に良くなことや無理なことは避けると共に、
物事の損得ばかり考えず、雑念に囚われず、心穏やかに清らかで静かな
生活を過ごしていれば、体はエネルギーに満ち、心も擦り減ることはない」
また貝原益軒『養生訓』にも、健康維持の原則としてこうも記されております。
「養生の道は中庸(ちゅうよう)を守らねばならない」
※中庸・・・極端に偏らず、過不足なく調和がとれている状態のこと。
食欲は、その時の感情や精神状態に大きく左右されます。
感情の起伏が起きやすく、ストレスのかかりやすい環境からは距離を置き、
出来る限り自分が丁度良い加減のところに身を置くことも方法の一つとなります。
食事というのは、人の様々な感覚を働かせる時間でもあります。
キッチンから聞こえる調理や咀嚼の音『聴覚』
食器に乗せられた料理を見る『視覚』
料理から発せられる匂い『臭覚』
口に入れた際の味と食感『味覚』『触覚』
こうした一つ一つの感覚を少しずつ丁寧に感じ取りながら、
改めて食事の時間を考えてみることも良いかもしれません。
食欲とは、人の心と体にとても密接な関係にあるものであります。
日々のストレスに自分から近づき飲み込まれることなく、
もっと俯瞰し、日々中庸な生活を心掛けていきましょう。
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2026年2月20日 4:14 PM|
カテゴリー : ツボ対策
年末年始はまさに光陰矢の如しでありまして、
「Don’t think.Feel.」
考えるよりも感じるままに突き進まねば追い付かない
ような忙しさが押し寄せてきます。
そうした忙しい合間を縫いながらも、
やはりこの時期になりますと、
人と会う予定が自然と増えてきます。
そして、会うとなれば飲食というものが
付き物であります。
仕事関連や仲間内との忘年会から、
クリスマスにお正月と食への誘惑が
次から次へとやってきます。
気づけばカロリーオーバーも何のその、
最近ズボンがきつくなったと感じ、
体重計に乗った瞬間にアッと驚くような
ことが起きるのもこの時期であります。
また暴飲暴食のツケとして。
翌朝は後悔の念に駆られながら
腹痛・胸やけ・胃もたれ・二日酔いとの
辛いお付き合いであります。
ただでさえ、
年末年始にかけては、
公私ともにやることが雪だるま式に増えて行きます。
胃痛や二日酔いなどになって心身共にボロボロで、
大切な一日を無駄にしてしまいかねません。
後ろ倒しとなった予定を無理にリカバリーしようとすれば、
今度は疲労の蓄積で体調を崩してしまう恐れもあります。
これからの何かと胃腸に負担のかかる時期に向けた対策ある中、
鍼灸治療というのも一つの選択肢であります。
こちら豐春堂では、
過度の飲食からくる心身の不調から
元ある姿に戻せるようにお手伝いをして行きます。
また、ご自宅でもお灸やツボ刺激が出来るよう、
今回「食べすぎ飲みすぎ」対策のツボを
下記に幾つか紹介しておきましたので是非ご活用ください。
二日酔い:百会・天柱・風池・完骨・鳩尾・巨闕・期門・
章門・中脘・天枢・肓兪・裏内庭
胃もたれ・胸やけ:胃の六つ灸(膈兪・肝兪・脾兪)・胃兪・
胆兪・腎兪・足三里・梁丘・巨闕・不容・期門・章門・
中脘・天枢
吐き気:天容・気舎・胃兪・巨闕・不容・中脘・足三里・厲兌
飲みすぎ・食べ過ぎ:魚際
食あたり:内庭・裏内庭
日頃の対策としまして、
飲み会食事会が連チャンとなるなど、
無理なスケジュールを詰め過ぎないことです。
また自分の許容量を守るように心掛け、
頭の中で注意信号を感じたら控える決断も大切です。
しかしながら、楽しい宴になりますと、
どうしてもその場の盛り上がり乗じて、
自ら率先して限界を超えてしまうことがあります。
ですから気心知れた同士で飲む際、
特に酒量にはお互い気を付けていきましょう。
また、年末年始はどうしてもいつもより
カロリー摂取量が多くなりがちです。
こうした時は休みの時など、
水分だけで過ごすプチ断食をして、
胃腸を休める日を設けておくのも一つの方法です。
万が一二日酔いになった時は、
ビタミンB1を含んだもの大豆類などといったもの、
また水分塩分補給として味噌汁といったものがおすすめです。
例えば納豆巻きにアサリの味噌汁というのは如何でしょうか。
食欲ない時は果汁入りのジュースというのも良いでしょう。
昨今はコンプライアンス重視で、
ハラスメント関連に厳しくもなり、
飲み会や食事会で相手から無理強いされる機会も
随分と減ってきております。
あとは自省して、自ら墓穴を掘らぬように気を付け、
多忙ながらも楽しい年末年始をお過ごしください。
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2025年12月9日 2:38 PM|
カテゴリー : ツボ対策
健康で元気に快適な生活を送る上で欠かせないものを
3つ挙げるとすれば、「快食」「快眠」「快便」であります。
こうした生きるために必ず行うサイクルがあってこそ、
日々変わることなく心身共に健康が保たれているという
訳であります。
ですから、「食欲不振」「不眠」「便秘」というものは、
快適な生活を妨げる要因と言えるわけであります。
その中で、今回は「慢性便秘症」について取り上げて行きます。
慢性便秘症診断ガイドライン2023によりますと、便秘とは
「本来排出すべき糞便が大腸内に滞ることによる兎糞状態・硬便、
排便回数の減少や糞便を快適に排泄できないことによる過度な怒責、
残便感、直腸肛門の閉塞感、排便困難感を認める状態」
と定義されております。
※怒責・・・排便時などに下腹部に力を入れること。
また慢性の定義は「6カ月以上前から各症状が発症し、
最近3か月間はその症状が持続している」こととあります。
慢性便秘症の有病率は、およそ日本国民の約15%とされており、
全体的では男性よりも女性の方が多く、70歳以降では性差はなくなります。
便秘の発症リスクとしては、性別(女性が多い)・身体活動性・主観的健康度・
腹部手術歴・特定の基礎疾患・加齢・薬剤といったものが関連しております。
慢性便秘症の原因となりうる基礎疾患としては、糖尿病・甲状腺機能低下症・
膠原病・パーキンソン病・うつ病・消化器の腫瘍・巨大結腸・痔核などがあります。
※身体活動性・・・安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する
骨格筋の収縮を伴う全ての活動のこと。
※主観的健康・・・医学的な健康状態ではなく、自らの健康状態を
主観的に評価する指標のこと。
また東洋医学では、便秘のことを「大便秘結」と呼び、
便秘原因の違いにより「熱秘」「気秘」「虚秘」「冷秘」
に分類されております。
熱秘・・・飲酒・脂っこいもの・辛いものなどを
摂り過ぎたりしたことにより津液を損傷し、
結果胃腸が乾燥して熱くなることにより生じる。
症状としては、口が渇く・口臭・赤ら顔・のぼせ・ニキビ吹き出物
などがあり、便は硬い乾燥便となる。
気秘・・・ストレスや長い期間動かなかったことなどにより、
腸の働きが低下することにより生じる。
症状として、便は硬く乾燥し、便意はあるが残便感がある。
便の形状は一定ではなく、ゲップが頻繁にあり、お腹の張りや痛みを伴う。
虚秘・・・気虚と血虚により生じる。
気虚は過労などにより全身に巡らせる機能が低下して生じるもの。
血虚は長患いや産後などに腸内の潤いが失われて生じるもの。
症状として、
気虚は便の出始めが硬く、後に緩くなる。いきんでも
滑らかに排便されない。疲労感・倦怠感・息切れ・自汗がある。
血虚は兎糞状の便となり、顔色に艶なく、めまいなどの症状がある。
※気・・・人体を構成し、生命活動を維持する極めて細かい物質のこと。
※血・・・血脈中を流れる赤色の液体で、豊富な栄養分を有している。
※気虚・・・気が不足・消耗したために、働きが機能しなくなった状態。
※血虚・・・血の不足・滋養する働きが少なくなった状態。
冷秘・・・身体の冷えにより、温める働きが低下することで生じる。
症状としては、排便困難であるが便は緩い。お腹や手足の冷えを伴う。
慢性便秘症は、統計的に見ましてもクオリティオブライフ(QOL)や
労働生産性の低下をもたらし、その経済的損失は年間約120万円に
相当すると報告されております。
更に便秘が続くことで、排便時に過度のいきみにより排便失神しやすくなり、
心臓への負担もかかりやすくなります。腸内細菌叢の異常(ディスバイオシス)
により腸内代謝物が変化しており、動脈硬化や心血管疾患などのリスクも
考えられます。
※クオリティオブライフ(QOL)・・・人々の生活を物質的な面から数量的に捉えるのではなく、
精神的な豊かさや満足度も含めて、質的に捉える考え方。生活の質。人生の質。生命の質。
※腸内細菌叢(腸内フローラ)の異常(ディスバイオシス)・・・有益な菌(善玉菌)が減少したり、
有害な菌(悪玉菌)が異常増殖したりするといった、腸内細菌叢のバランスが乱れた状態のこと。
ということで、
今回は「慢性便秘症対策のツボ」を幾つかご紹介します!
体は声を発しませんが、
代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、
今回紹介しましたツボの中から今の自分が気になったり
痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
腸の動きを良くする・・・足三里・中髎
便通を良くする・・・大腸兪・天枢・上巨虚
熱秘による便秘・・・内庭・曲池・合谷
気秘による便秘・・・太衝・合谷・内庭・肝兪
虚秘による便秘・・・
①気虚による:(肺気虚)合谷・足三里・肺兪 (脾気虚)陰陵泉・脾兪 (腎気虚)気海・腎兪
②血虚による:(血虚)足三里・三陰交・膈兪 (陰虚)復溜・太渓
冷秘による便秘・・・(脾陽虚)足三里・関元 (腎陽虚)太渓・腎兪
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また日頃の対策としましては、
バランスの良い食事
十分な睡眠と休養
適度な運動
ストレスを溜め込まない
といった生活習慣と環境の見直しをしてみましょう。
食事面では、水溶性食物繊維が豊富な食品を摂りますと、
水分を吸収して膨れ、便をかさ増ししますので、
腸の動きを刺激してくれます。
但し、大腸の通過が遅い或いは便の排出障害がある方は、
食物繊維を摂取し過ぎて逆に便秘が悪化する場合が
ありますので注意してください。
また一日一回以上はトイレに行き排便を習慣づけておきましょう。
例えば朝食後、朝バタバタしていてトイレに行くタイミングを
ついうっかり逃すことも便秘のリスクとなります。
便意を感じたら我慢せずに排便を心掛けることが大切です。
排便時の姿勢も前傾姿勢をとりますと、便が輩出しやすくなります。
排便時にはいきむ動作が必要となります。
いきむことで横隔膜と腹筋を収縮させて腹圧を高めると同時に、
膀胱・子宮・直腸などの臓器を下からハンモックのように支えている
骨盤底筋群を緩めることによりスムーズな排便がされております。
スムーズな排便の為には、腹筋運動を行って腹圧を高めたり、
肛門を締めて緩める運動を取り入れるにより、
骨盤底筋群の緩む感覚を身につけておくことも対策の一つです。
東洋医学的養生としましては、
まず、冷たい飲み物の過剰摂取による冷秘や、
辛い刺激物を摂りすぎによる熱秘の予防には、
適度なバランスの良い摂取を心げけましょう。
また、過労睡眠不足による虚秘とならないためには、
適度な休養と十分な睡眠を確保しましょう。
そして、ストレスの蓄積による気秘には、
適度な気分転換や運動などでストレスを溜め込まない
ようにすることが肝要となります。
言いたいことも言えずに胸の奥に溜め込んでおきますと、
次第に心が耐え切れなくなりますように、
お通じも溜め込むことが体の不調に繋がります。
これまでの生活習慣を見直しながら、
快便ライフを目指して行きましょう!
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2025年11月5日 2:39 PM|
カテゴリー : ツボ対策
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