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四十肩・五十肩対策のツボ

とかく現代人は、運動不足となりがちであります。


またこれだけ生活の中で便利なものに囲まれておりますと、
自分の手足を使って何かをする機会も自然と少なくなってしまいます。


特に肩から上に腕を上げる動作、或いは肩関節を伸ばすといった動きは、
以前と比べ随分と少なくなってきてはいないでしょうか。


一昔前は、雑巾掛けをしたり、はたきを掛けたり、物干し竿を上にあげるなど
といった日常の掃除や洗濯でも肩関節周囲を十分動かす機会もありました。

それに比べ現代では掃除機を掛けたり、カーペットクリーナーをコロコロしたり、
洗濯物のピンチハンガーに掛けるといったように、腕を前に出せば完結してしまう
動作が主流となり、肩関節を動かす機会はかなり減少してしまいました。

また仕事におきましても、パソコンを使ったデスクワークが主流であり、
これも肩を内巻きに腕を伸ばしただけの動作のみというのが現状であります。


こうして殆ど肩関節を動かすことなく過ごしておりますと、
慢性的な肩こりから始まり、

そこから次第に肩が動かしづらくなり、やがて肩周囲に痛みを感じ始めます。
気づけば肩が全く上がらないなどということに繋がることもあります。

これは肩関節の周囲が炎症を起こす所謂『四十肩・五十肩』と総称されるものであります。
この名前は40~50代に症状を訴える方が多いことからついた名前でして、
早ければ30代であるとか、或いは70代以上の高齢者になってから症状の出る方もいらっしゃいます。
多くの方は左右どちらか片方の肩に痛みを発症し、上がらなかった方の肩が良くなった後に、
今度は反対側に痛みが出ることもあります。


 主な症状としましては、肩関節が痛み関節の動きが悪くなる運動制限であります。
例えば、上着を着る・頭を洗う・背中を洗う・ドライヤーで髪を乾かす・吊革につかまる・
腕をあげてのうつぶせ寝・車のハンドルを回すなど、日常生活全般に支障をきたしてしまいます。


更に痛みの症状が酷い場合、夜寝ている時にも肩がズキズキ痛んだり、
寝返りをした際に痛みで起きてしまうこともあったりします。

ということで、今回は「四十肩・五十肩」に良いツボを幾つかご紹介いたします!

体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。

各ツボは、アメーバブログ「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
ツボの場所が分からない場合は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。



中府雲門臂臑肩髃臑会肩髎天髎肩貞臑兪
天宗曲垣巨骨魄戸

「治未病」
何より他の病と同様に、
生活に支障をきたす痛み症状となる前に、
常日頃から予防対策をしておくことが肝要です。

痛くなり始めの急性期、寝ていても痛みがある時期などは、
出来る限り動かさないようにしておきます。
まだ肩が上がらず痛みもあるが、寝ることは出来るレベルになってきましたら、
肩関節周囲のストレッチを行っていきます。

ストレッチは肩の前・横・後の3つ行っていきます。

まず肩の横側をストレッチする場合は、腕を真っすぐ水平に90度位まで上げて、
手の平を壁に当てた状態でキープします。

その高さが大丈夫になったら、
今度は少しずつ今時点で痛くならず張りが出る程度(120度くらい)の高さまで
壁に当てている手を少しずつ上げていき、またしばらく伸ばした状態をキープします。


次に肩の前側のストレッチをする場合は、横のストレッチと同様に腕を真っすぐ
水平に90度位まで上げて、手の平を壁に当てた状態でキープします。
そこから体だけ小さく一歩前に進みます。そうしますと肩の前が伸びますので、
暫くその状態をキープします。

最後に肩の後側のストレッチをする場合は、腕を真っすぐ水平に90度位まで上げて、
その高さのまま腕を伸ばした状態で体に巻き付け顎に当てるようにしますと、
肩の後ろが伸びますので、暫くその状態をキープします。



普段の生活において注意することは、肩を冷やさないことであります。
冷やしますと血流が悪くなり筋肉も収縮してしまうため痛みが増してしまいます。
特に寝る時は翌朝起きた時が一番筋肉の収縮があり痛みが強くなりますので、
冬場は寝巻の上からカイロを貼ったり、夏場はタオルやなどでエアコンの風が
直撃しないようにしたりして工夫しておきましょう。


そして一番大事なことは、肩のストレッチを継続することです!
痛みはいずれ消えていきますが、
肩関節の動きはストレッチして伸ばして行きませんと、
動かせる範囲は広がりません。
地味ですぐに成果の出づらい時期もありますが、
毎日継続していくことが回復への近道となります。
その一つとして、
ラジオ体操は全身ストレッチとなりますのでお勧めです。

筋肉も関節も使わなければすぐにサボります。
出来る限り日常生活の中で使っていく工夫も考え、
年を重ねてもキチンと動かせるように体を使ってあげましょう!