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鍼灸の入口について。

鍼灸へのハードルが高い一因としまして、
『鍼は痛い』『お灸は熱い』というイメージがあります。
また鍼灸という名前は聞いたことあるけど、
鍼灸とは一体どういう治療を行うのか、
どういう時にどんなタイミングで行ったらいいのか、
どういう症状に適応しているのかなど、
分からないことが多々あるかと思います。

因みに一節では、
生涯に1度でも鍼灸を受けられる方は、
100人中3人とも言われており、
医療の中ではかなりマイナーな部類に入ります。
ということで、今回は『鍼灸の入口』と題しまして、
こうした疑問不明な点を、
私見となりますがお話していこうかと思います。

ところで本題へ入る前に、
鍼灸師という職業についてお話します。
鍼灸師になるためには、
高校卒業後、文部科学大臣または厚生労働大臣認定の
鍼灸師養成施設(大学・専門学校など)で3年以上学び、
はり師・きゅう師の国家試験に合格して両方の免許を
取得する必要があります。
つまり鍼灸師とは、はり師・きゅう師の国家資格を
2つ持つ職業の総称となります。

では、本題に入ります。
まず鍼灸とはどういう治療をするかに
ついてお話して行きます。
鍼灸とは東洋医学の中の一つであります。
東洋医学では、抱えている病だけをみるのではなく、
心身含めた人全体をみるということに重きを置いています。
これを『望診』『聞診』『問診』『切診』という四診に基づき
行っております。

※四診・・・術者の五感、相手との対話を通じて病態を診察する方法。
望診・・・術者の視覚を通じて行う診察法
聞診・・・術者の聴覚・嗅覚を通じて行う診察法
問診・・・相手との対話を通じて行う診察法
切診・・・術者の触覚を通じて行う診察法

そして、私としては病態や症状を『診る』だけではなく、
来院された方が胸の奥に抱え、
吐き出したいことを受け止めて、
鍼灸を通じて出来る限り置いて行くことで
少しでも心と体が軽くなるように、
『観る』ことも大切なことであると考えております。
また病とは病名が付いたものが全てではありません。
例えば加齢・疲労・ストレス・術後など
具体的な原因は分からないけれども痛みや辛さはある、
或いは問題ないと言われても症状は改善していない、
病には至らずとも健康的な状態ではない『未病』
などといったものがあります。
鍼灸は、
その人自身が病名のついた症状だけでなく、
今現実に抱えている痛みや辛さに対し、
治療を行っていきます。

その治療時に使うのが、
『経穴』俗にいう『ツボ』と呼ばれる
痛み辛さを訴える体に現れる反応点となります。
そこにはりやお灸を施しますと、
響くような感覚があります。
この響きを擬音で表現しますと、
「ズンっ」「ボワンっ」「ビンっ」など、
人によって感じ方は様々です。
この響きがサインとなりまして、
そこから体に対して
『自己修復力や免疫力を高め』
『血流を良くして体を温め』
『内臓の働きを活発にする』
などといった作用を促していきます。

次にどういう時、どういったタイミングで
鍼灸を利用すれば良いかについてです。
本来のイメージであれば、
病気というのは病気で症状が出て、
診断が出てからから治療に移るという
流れであるかと思います。
もちろん、そのタイミングでも
鍼灸治療は可能であります。
唯、もう一つ鍼灸では
具体的な症状が出る前であっても
治療を行うことが出来るという点があります。
いわゆる病になる前に治しておくいわゆる
『治未病』というものであります。
そうして観点から、
病の治療以外にも予防や養生といった
体のメンテナンスとしても
鍼灸は活用することが出来ます。
元気で若いうちは、
放っておいて寝るだけでも
元通りになることもありますが、
段々と体にひと手間ふた手間掛けて
行かなければならなくなり、
一度調子を落としてしまいますと、
長い時間を要してもなかなか元に戻らない
ことが多々起きてきます。
このひと手間ふた手間『治未病』の一環として、
鍼灸をご活用されても良いかと思います。


最後にどういった症状の時に、
鍼灸を活用したら良いかということです。
鍼灸を受けるイメージとしましては、
腰痛・首肩こりの時といったものが
頭に浮かぶかもしれません。

もちろん、こうした症状で
来院される方も多くございます。
この他にも前述しましたように鍼灸は、
『体の自己修復力や免疫力を高め』
『血流を良くして体を温め』
『内臓の働きを活発にする』
などといった作用もあります。
ですから例えば、
冷え性・便秘・過敏性腸症候群・頻尿・風邪症状・
生理不順・四十肩五十肩・変形性膝関節症・股関節痛・
不眠・耳鳴り・眼精疲労・テニス肘ゴルフ肘・
飲み過ぎ食べすぎなど、
様々な症状に適応する治療選択肢の一つでもあります。
 その他の適応症状につきましては、
『はりとお灸の適応する主な症状につきまして』
というお知らせ記事をご確認ください。

以上となります。
まだ説明至らぬ点も多くあるかと思いますが、
この『鍼灸の入口』にて、
少しでも鍼灸について興味や関心を
お持ちいただければ何よりです。