facebook はりとお灸の豐春堂

LINE@で、
友だち限定の情報を配信しています!
友だち追加のQRコード

  • HOME
  • > お知らせ
鍼灸の入口について。

鍼灸へのハードルが高い一因としまして、
『鍼は痛い』『お灸は熱い』というイメージがあります。
また鍼灸という名前は聞いたことあるけど、
鍼灸とは一体どういう治療を行うのか、
どういう時にどんなタイミングで行ったらいいのか、
どういう症状に適応しているのかなど、
分からないことが多々あるかと思います。

因みに一節では、
生涯に1度でも鍼灸を受けられる方は、
100人中3人とも言われており、
医療の中ではかなりマイナーな部類に入ります。
ということで、今回は『鍼灸の入口』と題しまして、
こうした疑問不明な点を、
私見となりますがお話していこうかと思います。

ところで本題へ入る前に、
鍼灸師という職業についてお話します。
鍼灸師になるためには、
高校卒業後、文部科学大臣または厚生労働大臣認定の
鍼灸師養成施設(大学・専門学校など)で3年以上学び、
はり師・きゅう師の国家試験に合格して両方の免許を
取得する必要があります。
つまり鍼灸師とは、はり師・きゅう師の国家資格を
2つ持つ職業の総称となります。

では、本題に入ります。
まず鍼灸とはどういう治療をするかに
ついてお話して行きます。
鍼灸とは東洋医学の中の一つであります。
東洋医学では、抱えている病だけをみるのではなく、
心身含めた人全体をみるということに重きを置いています。
これを『望診』『聞診』『問診』『切診』という四診に基づき
行っております。

※四診・・・術者の五感、相手との対話を通じて病態を診察する方法。
望診・・・術者の視覚を通じて行う診察法
聞診・・・術者の聴覚・嗅覚を通じて行う診察法
問診・・・相手との対話を通じて行う診察法
切診・・・術者の触覚を通じて行う診察法

そして、私としては病態や症状を『診る』だけではなく、
来院された方が胸の奥に抱え、
吐き出したいことを受け止めて、
鍼灸を通じて出来る限り置いて行くことで
少しでも心と体が軽くなるように、
『観る』ことも大切なことであると考えております。
また病とは病名が付いたものが全てではありません。
例えば加齢・疲労・ストレス・術後など
具体的な原因は分からないけれども痛みや辛さはある、
或いは問題ないと言われても症状は改善していない、
病には至らずとも健康的な状態ではない『未病』
などといったものがあります。
鍼灸は、
その人自身が病名のついた症状だけでなく、
今現実に抱えている痛みや辛さに対し、
治療を行っていきます。

その治療時に使うのが、
『経穴』俗にいう『ツボ』と呼ばれる
痛み辛さを訴える体に現れる反応点となります。
そこにはりやお灸を施しますと、
響くような感覚があります。
この響きを擬音で表現しますと、
「ズンっ」「ボワンっ」「ビンっ」など、
人によって感じ方は様々です。
この響きがサインとなりまして、
そこから体に対して
『自己修復力や免疫力を高め』
『血流を良くして体を温め』
『内臓の働きを活発にする』
などといった作用を促していきます。

次にどういう時、どういったタイミングで
鍼灸を利用すれば良いかについてです。
本来のイメージであれば、
病気というのは病気で症状が出て、
診断が出てからから治療に移るという
流れであるかと思います。
もちろん、そのタイミングでも
鍼灸治療は可能であります。
唯、もう一つ鍼灸では
具体的な症状が出る前であっても
治療を行うことが出来るという点があります。
いわゆる病になる前に治しておくいわゆる
『治未病』というものであります。
そうして観点から、
病の治療以外にも予防や養生といった
体のメンテナンスとしても
鍼灸は活用することが出来ます。
元気で若いうちは、
放っておいて寝るだけでも
元通りになることもありますが、
段々と体にひと手間ふた手間掛けて
行かなければならなくなり、
一度調子を落としてしまいますと、
長い時間を要してもなかなか元に戻らない
ことが多々起きてきます。
このひと手間ふた手間『治未病』の一環として、
鍼灸をご活用されても良いかと思います。


最後にどういった症状の時に、
鍼灸を活用したら良いかということです。
鍼灸を受けるイメージとしましては、
腰痛・首肩こりの時といったものが
頭に浮かぶかもしれません。

もちろん、こうした症状で
来院される方も多くございます。
この他にも前述しましたように鍼灸は、
『体の自己修復力や免疫力を高め』
『血流を良くして体を温め』
『内臓の働きを活発にする』
などといった作用もあります。
ですから例えば、
冷え性・便秘・過敏性腸症候群・頻尿・風邪症状・
生理不順・四十肩五十肩・変形性膝関節症・股関節痛・
不眠・耳鳴り・眼精疲労・テニス肘ゴルフ肘・
飲み過ぎ食べすぎなど、
様々な症状に適応する治療選択肢の一つでもあります。
 その他の適応症状につきましては、
『はりとお灸の適応する主な症状につきまして』
というお知らせ記事をご確認ください。

以上となります。
まだ説明至らぬ点も多くあるかと思いますが、
この『鍼灸の入口』にて、
少しでも鍼灸について興味や関心を
お持ちいただければ何よりです。 

ご予約の方は、
お電話または当院LINE公式アカウントより
ご連絡下さい。
TEL 042-491-0921 【完全予約制】
月火木金  9:00~18:00
土日    9:00~18:00
休診    水曜・祝日

当院LINE公式アカウントQRコード



11月の休診日につきまして。

11月の休診日は、3日(祝火)・4日(水)・11日(水)・18日(水)・23日(祝月)・25日(水)となっております。

 先月は一か月丸々雨降りとなりました。また台風・線状降水帯・ゲリラ豪雨などによる水害により、大きな被害を受けた地域もあり、大変厳しい気候の月でありました。
 こうした気候変化による気圧・気温・湿度の変動は、自律神経を乱し、頭痛・めまい・首肩こり・耳鳴り・全身倦怠感・関節痛・古傷の悪化などといった症状を伴う気象病(東洋医学の「痺症」)を引き起こすことがあります。
 気象病の対策としましては、生活習慣の改善や内耳の血行を促す耳マッサージ・耳温熱などが有効です。例えば耳温熱は、ホット用のペットボトルに200mlの熱湯と100mlの水を入れて混ぜ合わせたものを、耳の後ろにあります乳様突起という骨の出っ張り付近に当てますと効果的です。ツボで言いますと『完骨』付近となります。
 さらに症状に応じたツボ押しやお灸、湿邪を追い出す酸味や利尿作用のある薬膳を取り入れて、日頃からケアしましょう。



気象病[天気痛(気象関連痛)・痺症(行痺・痛痺・着痺)]対策のツボ。

猛暑・酷暑・暖冬・長雨・旱魃・豪雨など

近年は異常気象が常態化しております。

今年は更にエルニーニョ現象のより強い

スーパーエルニーニョ現象というものが

起きると言われており、

今後の影響が懸念されております。

そうした中、

昨今は気候変化や季節の変わり目などで、

体調不良を訴える方が増えてきております。



こうした悪天候や激しい気象条件による体調不良は、

一般に『気象病または天気痛』と呼ばれ、

気圧・気温・湿度などの気象変化により引き起こされる

心身の不調であります。

ウェザーニューズの調査による『天気痛調査2026』によれば、

2人に1人が天気痛を自覚しており、

女性に限って言えば3人に2人に及びます。


タイプ別に見ますと、

気圧タイプ:天気の崩れに弱く、天気が回復に向かう時に体調を崩しやすい。

気温タイプ:寒暖差に弱く、暖かくなると症状が悪化しやすい。

湿度タイプ:梅雨時に体調が悪くなりやすく、湿度が高い時に症状が出やすい。

といったものがあります。

この気象痛の要因とされているものとしては、

気圧の低下・交感神経の関与・内耳(前庭器官)のセンサーといったものがあり、

季節として特に気を付けなければいけないのは、

季節の変わり目・気圧変動の大きな春先・梅雨・台風の多い

時期となります。

また気象病の主な症状としましては、

頭痛・めまい・首肩こり・耳鳴り・全身倦怠感などがあり、

他にも慢性痛(関節リウマチ、変形性関節症、線維筋痛症、神経障害性疼痛など)・

交通事故や怪我による後遺症(むち打ち症・骨折・手術痕など)・うつ病・喘息・

メニエール病の症状悪化といったものが挙げられます。

他にも自律神経の乱れを生じさせることにより、ホルモンバランスが乱れ、

女性におけるPMS(月経前症候群)や更年期障害の症状を悪化させる要因となることもあります。

こうした症状は自律神経や精神面への悪影響は、仕事の生産性低下・出勤不能・不登校などの

社会的影響を及ぼすことにも繋がります。




この気象病を東洋医学にあてはめますと、『痺症』というものがあります。

痺とは閉塞して通じないことをを指します。

痺症とは、風・寒・湿という外邪が人体に侵襲して経絡を阻滞させ、

気血の流れが通じなくなると、肌肉・筋・関節などの部位に、疼痛・腫脹・重怠さなどが起きることの総称であり、

関節リウマチ・変形性膝関節症・痛風など、筋肉・関節痛などを主症状とするであります。

また風寒湿のどの邪が強いかによって、それぞれ『行痺(風痺)』『痛痺(寒痺)』『着痺(湿痺)』に分類されます。


行痺(風痺)は、風邪(ふうじゃ)の性質が強い症状を指します。風邪の遊走性により、

気血の通じなくなる部位が変動し、関節の運動制限などを伴うことが多いとされています。

風邪とは、四季を通じて現れ、外邪の先導役となり、他の六淫を伴って人体へ侵襲することが多い。

風邪の特徴は、

軽揚性(けいようせい):風邪は上へ外へと向かう傾向があるため、人体の上部・体表・肺などに
影響を及ぼすことが多く、頭痛・鼻づまり・喉の痛み・顔の浮腫みなどの症状が現れやすい。

開泄性(かいせつせい):風邪には腠理(そうり)を開けて衛気や津液を外へ漏らす性質があるため、
悪寒や汗が多く出るなどの症状が起こる。

遊走性(ゆうそうせい):風邪による症状は部位が度々移動したり、症状がある時とない時があるなど、
部位や時間が一定しない特徴がある。

※六淫(りくいん):風邪・暑邪・湿邪・燥邪・寒邪・火邪の総称のこと。
※腠理:皮膚のこと。



痛痺(寒痺)は、寒邪の性質が強い症状を指します。寒邪の凝滞性により,

関節の気血の流れが通じなくなるために関節痛が起きたり、

吸引性により関節のこわばりや運動制限を伴いやすくなります。


寒邪とは、気候が寒冷になる冬以外にも、冷房で冷えたり、雨に濡れたり、汗をかいた後に

冷えるなどで人体へ侵襲する。

寒邪の特徴は、

寒冷性(かんれいせい):悪寒・寒がり・四肢の冷えとして現れる。

凝滞性(ぎょうたいせい):温煦・推動作用が低下し、気血の流れが滞り痛みを生じる。

吸引性(きゅういんせい):腠理・経脈・筋などの収縮が起き、凝滞性同様に気血を滞らすため、
頭痛・身体の疼痛やこわばり・四肢の冷えなどが起きる。



着痺(湿痺)は湿邪の性質が強い症状を指します。湿邪の粘滞性により、
関節の気血の流れが通じなくなるため関節痛が起きたり、重濁性により重怠い感覚の痛みを伴い、
固定性の痛みで、湿気の多い場所や湿気の多い日に症状が増悪しやすくなります。


湿邪とは、湿気の多い長夏に現れることが多く、また、湿気の多い気候だけでなく、雨に濡れたり、

住居や職場など多湿な環境でも湿邪が人体に影響を及ぼす原因となる。

※長夏:夏と秋の間の大暑から白露(7月22日頃から9月7日頃)までの期間。この時期は天の熱気は下降し、地の湿気は上昇して湿熱がこもり、湿邪の影響を最も受けやすい。

湿邪の特徴は、

重濁性(じゅうだくせい):重く付着する・濁(にご)っていて粘っこい意味。 

頭重感・体が重い・ 手足が怠い・粘液便・小便混濁・帯下などの症状を伴う。

粘滞性(ねんたいせい):粘りがあり動きづらく、体の気の巡りを滞らせる。

関節痛・感覚異常などの症状を伴う。

下注性(かちゅうせい):下へ向かい注ぐ。下痢・浮腫み・排尿障害などの症状を伴う。

陰邪(いんじゃ):湿は陰邪に属し、性質は重濁粘滞性のため滞り塞ぎやすく、気の流れを阻む 。

頭痛・めまい・嘔吐・下痢・悪心嘔吐・膨満感・圧迫感・息苦しい・水液循環不利・小便減少などの症状を伴う。

脾の損傷:脾は飲食物を消化吸収する働きのあるところであるため、痰湿の影響を受けやすい。胸苦しい・胃の支え・渋り腹などの症状を伴う。

※水液循環不利:体内の水分のめぐりが滞る状態(水滞・水毒)を指す。水分が適切に代謝・排泄されないことで、むくみ、めまい、耳鳴り、冷えなどの症状を引き起こす。

そこで今回は、

気象病の症状として現れる体の主な症状(頭痛・めまい・首肩こり・耳鳴り・全身倦怠感)を

東洋医学における『痺症』に照らし合わせた対策のツボと共に、

日頃ご自宅でも可能な養生を幾つか紹介して行きます。

まずは体の水はけを良くする役立つツボを、
症状ごとに幾つかご紹介いたします!

頭痛:天柱・風池・完骨・陽白・和髎・頷厭・懸顱・懸釐・大椎・風門・外関・陰陵泉・豊隆


めまい:天柱・風池・完骨・和髎・角孫・翳風・頭竅陰・聴宮・肩中兪・肩外兪・肩井

首肩こり:風池・天容・天窓・天鼎・大杼・風門・肩貞・膈兪・三焦兪・腎兪・命門・関元・曲池・
足三里・血海・陰陵泉・陽陵泉・懸鍾・太衝

耳鳴り:風池・完骨・翳風・瘈脈・顱息・角孫・和髎・耳門・聴宮・聴会

全身倦怠感:百会・天柱・肩井・腎兪・中脘・手三里・合谷・足三里

関節痛:風池・風門・膈兪・三焦兪・腎兪・命門・関元・血海・太衝・陽陵泉・懸鍾



体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、シンプルに今自分が気になる
体の場所や押してみて痛かったりする場所と、今回紹介しました
ツボの中で近い位置にあるツボへ、まずはお灸やツボ押しをして
みてください。

ツボの場所が分からないなど分からないことがございましたら、
どうぞお気軽に当院にご相談ください。


続いて、気象病に対する日頃の対策としましては、

まず自律神経の乱れを引き起こす要因を減らすことが

挙げられます。



自律神経の乱れの要因には、

『不規則な生活』『ストレス』『加齢』があります。

まずは規則正しい生活習慣ということになります。

生活習慣の乱れは自律神経の乱れへ直結します。

睡眠・食事・運動の時間や量に気を配りましょう。

ストレスに関しましては、

気象病の要因となる気温・気圧・湿度変化によるものから、

疲労・怪我・持病といった肉体的なもの、

仕事や勉強のプレッシャーといった社会的なもの、

人間関係のトラブルや不幸といった精神的なものまで様々です。

こうしたストレスに対するコントロールは、

体のコンディションのよって大きく左右されてしまいます。

ストレスの許容を超えてしまいますと、

自律神経の乱れへと繋がり、体調を崩す要因となります。

例えばも身近なところで言えば、寝る直前までスマホを見続けたりしますと、

画面の強い光刺激から脳が興奮状態となり、交感神経が興奮状態となってしまいます。

その結果、寝つきが悪くなったり、しっかり睡眠時間をとったにもかかわらず、

目覚めが悪く疲れが取れないといったことが起きてしまいます。

というところから、直前までスマホを見ることを控えることも

気象病予防の一つになるとも言えます。

そして加齢に関しましては、

体の老化と同様に自律神経の活動レベルも下がるという

現実があります。

10代の頃と比較しますと、

男性では30代、女性では40代から自律神経の活動レベルは急速に落ちていき、

その力は10代の半分程度となってしまいます。

具体的な行動としましては、

まず事前に天気の変化を予測し、対策しておくことです。

天気予報アプリの活用や、

今は『天気痛予報』といったサイトもありますので、

こうしたところでチェックしておく習慣をつけておきましょう。

天気痛予報
https://weathernews.jp/pain/



また、自分の体に違和感が出始めるタイミングを知るために、

いつどどこでのタイミングで症状が発生したのか、

記録しておくということもおススメです。

次に気象病に影響される箇所として、

『内耳』というものがあります。

この内耳には気圧のセンサーがあり、このセンサーが敏感であると、

気圧変化に過剰反応を示すことがあります。

ですから症状が現れそうな前に、予め内耳の血行を良くしておくことで、

気象病の症状を和らげるということに繋がります。

下記のような耳マッサージ・耳温熱・タオル体操をしますと、内耳の血行促進効果的です。

【耳マッサージ】

①両耳の上をつまみ、5秒間上に引っ張る。
②両耳の真ん中をつまみ、5秒間横に引っ張る。
③両耳の下をつまみ、5秒間下に引っ張る。
④両耳の真ん中を軽くつまみ、横に引っ張り、そのまま耳を前から後ろにゆっくり大きく5回まわす。
⑤両耳を包むように曲げて5秒間キープする。
⑥両耳を手のひらで覆い、円を描くように前から後ろにゆっくりと5回まわす。

【耳温熱】

他には、少し湿らせたハンドタオルを耐熱性のポリ袋などに入れて、

電子レンジで1分加熱したものを耳に当てるといったものや、

ホット用のペットボトルに200mlの熱湯と100mlの水を入れて、

混ぜ合わせたものを両耳に当てるといったものです。

特に乳様突起と呼ばれる耳の後ろにある突起の後下方にあります

『完骨(かんこつ)』というツボに当てますとより効果的です。



【タオル体操】

①首に掛けたタオルの両端を手で握る。


②手に持ったタオルを斜め上にゆっくりを引っ張り上げる。


③目線を上げてタオルに首をあずけ、10秒間呼吸する。


④そのままの状態で、あごを上下させて10回うなずく。




他にも湿度による対策としましては、

時期は過ぎてしまいましたが、

春先からゴールデンウイークくらいまでに、

『休眠汗腺』を開いておき、

発汗できる体づくりが重要となります。

軽い体を動かし,

ジトジト汗からポタポタ汗になればOKです。


食事面に関しましては、

気象病の要因となる気温・気圧・湿度変化によるストレスは、

人体における五行配当の情動を示す『五志』の中で言う『怒』

に当たります。これは『五臓』で言うところの『肝』となります。

肝の機能が低下し、加えて湿邪により気血の流れが滞ることにより、

自律神経の乱れを引き起こすことがあります。

ということから、肝の機能を整え、水はけの良くなる食生活という

ものを摂ることが大切となります。

まず、人が感じる味覚を五行配当したものに『五味』というものがあり、

肝と同じ配当で良いとされる味覚は『酸』となります。

合わせて湿邪を体から追い出すものとして、利尿・発汗作用のある

食材を摂り入れましょう。

※五臓(肝・心・脾・肺・腎):人体における主要な5つの臓器のこと。人体におけるその他の五行配当内容と大いに関連する。
※五志(怒・喜・思・憂・恐):対応する五臓を破るとされる5種の情動(精神活動)のこと。
※五味(酸・苦・甘・辛・鹹):人が感じる5つの味のこと。同じ五行の段にある五臓を栄養すると考えらえれている。鹹は塩辛さのこと。

活用できる食材の例として、

カツオ・青じそ・ミョウガ・生姜・タコ・パセリ・マスタード・

酢・シジミ・枝豆。スイカ・レモンなどがあります。



【メニュー例】

・パセリとたこのマスタードマリネ
・カツオの和風カルパッチョ
・シジミと枝豆のスープ
・スイカのレモン白玉

(『木村容子&ワタナベマキの 新東洋医学 季節の変わり目いたわり薬膳』 NHK出版)



気象病は自分では判断付きにくく、慢性痛が常態化してしまうことがあります。

本来の慢性痛とは、痛い時と痛くない時の波があります。

ところが、痛くない時期と、急に痛くなる時期を交互に繰り返して行くうちに、

痛みの感覚が記憶として蓄積されていくことにより、

日増しに痛みの感覚が強固なものとなり結果、

常に痛みを覚えるようになってしまいます。

しかし、見た目は何処も悪く見えません。

つまり、他人から見て分かりにくい症状ということから、

心の問題として受け止められてしまうこともあります。

これまで原因不明の痛みや辛さを抱えていた方で、

天気の変化の度に体調が悪くなると感じていたならば、

まずは自分は気象病であることを自ら理解することで、

そこから自分自身をケアし、痛みを軽減して行くことで

心も体も楽になる一歩を踏み出すことが出来ます。

少しでも鍼灸にてその一助となれば何よりです。



【文献】

・気象痛と対策(臨床整形外科, 48巻, 5号pp.458-461)  佐藤純
・気象病のメカニズム(治療, 108巻, 6号pp.730-733) 佐藤純
・「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本 佐藤純 アスコム
・気象病ハンドブック 久手堅司 誠文堂新光社
・木村容子&ワタナベマキの 新東洋医学 季節の変わり目いたわり薬膳 NHK出版
・新版 東洋医学臨床論 医道の日本社
・新版 東洋医学概論 医道の日本社
・新版 ツボ療法大図鑑 芹澤勝助 リヨン社
・経穴主治症総覧 池田政一編著 医道の日本社






10月の休診日につきまして。

10月の休診日は、6日(火)・7日(水)・8日(木)・12日(祝月)・14日(水)・21日(水)・28日(水)となっております。

 ここ最近の傾向では、今頃の時期は残暑厳しい時期というのが定番となっておりましたが、今年は早々に秋雨前線が日本列島を覆い、季節が一気に秋へと動いてしまったようであります。まだ暑さは続くだろうと、シャワー中心の生活で、冷たいものを多く摂取したりなど、体の中は未だ夏仕様のままという方も多いのではないでしょうか。体の芯が冷えておりますと、すぐに疲れやすかったり、また睡眠や休息を取っても寝冷めが悪く、慢性的な倦怠感を伴ったりします。
 加えて、秋分の日を境に夜の方が長くなる季節でもあります。日照時間が短くなりますと、自然と日を浴びる時間が短くなります。そうしますと、体内のセロトニンという物質が不足します。セロトニンは、ドパミンやノルアドレナリンを調節して、精神を安定させる働きがあり、不足しますと、意欲低下・ストレス・不眠・うつ症状を引き起こすことがあります。
 こうした様々な要素が重なりますと、俗にいう『秋うつ』といった症状となりかねません。
秋うつの主な症状としては、「疲れが抜けない」「いくら寝ても眠気がある」「無気力で何もしたくない」「気分が落ち込む」「倦怠感が常にある」「何をするにも億劫になる」「ちょっとしたことでイライラが募る」「いつもより食べ過ぎてしまう」などといったものが挙げられます。
 秋うつ対策としましては、日光浴でセロトニンを補い、軽い運動で血流を良くし、セロトニンのの材料となるトリプトファンを含む食事を心掛けるといったものが挙げられます。因みにトリプトファンを含む食材としては、白米・そば・牛乳・豆乳・チーズ・納豆・豆腐・油揚げ・マグロ・カツオ・アジ、・すじこ・たらこ・バナナ などといった主に朝食向きののが多くあります。
 季節の変わり目で体調を崩さぬように、体の声に耳を傾け、病になる前の未病のうちに留めて置けるよう心掛けておきましょう!


1 2 3 … 14