いよいよ夜の時間が長くなる季節となってきました。
今年は残暑がかなり長くつづいたこともあり、
例年ならば秋分の日辺りに見頃となる曼殊沙華も、
10月過ぎて開花のピークとなるなど、
秋を感じる時期が遅れておりました。
この反動もありましてか、
いつもならばスカッとした秋空の下、
行楽やスポーツに適した気候の時期にもかかわらず、
ジメジメとした秋の長雨となったり、
朝晩と日中の寒暖差が激しかったりと、
かなり不安定な季節の変わり目となっております。
そんな中この時期慢性的に 。。。
「疲れが抜けない」
「いくら寝ても眠気がある」
「無気力で何もしたくない」
「気分が落ち込む」
「倦怠感が常にある」
「何をするにも億劫になる」
「ちょっとしたことでイライラが募る」
「いつもより食べ過ぎてしまう」
などといった症状を抱えたりはしていませんか?
これは日照時間の減少などに伴う
季節性の「秋うつ」ということも考えられます。
ということで、
今回は「秋うつ対策のツボ」を幾つかご紹介します!
体は声を発しませんが、
代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、
今回紹介しましたツボの中から今の自分が気になったり
痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
うつ症状:百会、肩井、厥陰兪、心兪、膈兪、脾兪、胃兪、腎兪、膻中、巨闕、
中脘、大巨、関元、内関、神門、湧泉、三陰交、足三里
疲労感:天柱、膻中、期門、中脘、肓兪、大巨、合谷、曲池、湧泉、三陰交、
足三里、心兪、肝兪、腎兪
気力減退:百会、天柱、風池、膻中、中脘、大巨、大椎、肺兪、肝兪、腎兪、
合谷、曲池、太渓、築賓、足三里、太衝
眠気をとる:百会、天柱、風池、巨闕、期門、中脘、肓兪、大椎、肺兪、膈兪、
腎兪、太渓、三陰交、足三里、手三里
イライラを鎮める:肩井、肺兪、心兪、肝兪、脾兪、腎兪、魄戸、神堂、魂門、
意舎、志室、中府、膻中、巨闕、期門、京門、肓兪、 足三里、三陰交、太渓
各ツボは、アメーバブログ 「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております 。
また日頃の対策としましては、
まず出来る限りお日様に当たる機会を増やしましょう。
太陽に当たる機会が少なくなりますと、
体内のセロトニンという物質が不足します。
セロトニンは、ドパミンやノルアドレナリンを調節して
精神を安定させる働きがあります。
セロトニンが不足しますと、意欲低下、ストレス、不眠、
うつ症状を引き起こす恐れがあります。
また太陽の光は、体内時計の調整にも大事な役割があります。
ですから、
天気の良い日は軽い運動も兼ねた日光浴を心掛け、
また家も一日カーテンや雨戸を閉めっぱなしにせず、
日光を取り込めるようにしておくことや、
普段の部屋の照明をいつもより明るめにしておくことも有効です。
食事の面では、
うつの原因とも言われるセロトニン不足を補う
トリプトファンを含んだものがよいとされており、
白米、そば、牛乳、豆乳、チーズ、納豆、豆腐、油揚げ、マグロ、
カツオ、アジ、 すじこ、たらこ、バナナ などが挙げられます。
また朝食を摂ることも症状改善の一つとなります。
朝食を食べることで体温が上がることにより、
今日一日の活動がスイッチを入り、
本来の生活リズムを取り戻しやすくなります。
そして何より秋うつの対策は、生活習慣の見直しがカギとなります。
言い換えれば、日頃の生活習慣の乱れが
「秋うつ」を誘発する原因になるとも言えます。
昨今なかなか一定の生活リズムを作りづらい世の中ではありますが、
何事も心身が明るく楽しく元気良くなければ始まりません。
無理せず怠らずで体を養生していきましょう!
2024年10月9日 3:09 PM|
カテゴリー : ツボ対策
人にとって大切な生理現象の一つに『排便』があります。
毎日キチンと排便されることにより、有害なものを排泄し、
健康な体も維持されることにより、健康長寿にも繋がります。
消化から排泄に至るまでは、食事から約24~72時間を要し、
その間を口・食道・胃・小腸・大腸・肛門という流れを辿っていきます。
排泄において出口の方となります大腸は、
水分やミネラルを吸収しながら便を作る大事な役割があります。
そうした腸にまつわる言葉には、
『酒に別腸あり』『断腸の思い』『腸が腐る』『腸が見え透く』など、
精神的なものメンタルに関わる意味合いに使われることが多くあります。
自律神経によりコントロールされている腸の働きは、
日常生活におけるストレスといった心因的影響を
受けやすい臓器の一つでもあります。
ですから、仕事などで過度な緊張やストレスを受けることが続きますと、
過敏性腸症候群(IBS)という症状になることがあります。
過敏性腸症候群(IBS)とは、
大腸に原因となる異常が認められないにも関わらず、
便秘や下痢などの便通異常がある症状であります。
症状としましては、
下痢・便秘・下痢と便秘を交互に繰り返す交代性・排便時の腹痛・
お腹にガスが溜まる・みぞおちの痛み・吐き気・胸やけ・食欲不振
などといったものがあります。
また症状が重くなりますと、頭痛・頭重感・めまい・動悸・頻尿・
疲れやすい・手足の冷えといった自律神経失調の症状
抑うつ感・不安感・不眠・焦燥感・意欲低下といった
精神症状をもたらすこともあり、
QOL(生活の質)を低下させてしまう恐れもあります。
ということで、
今回は『過敏性腸症候群対策のツボ』を幾つかご紹介いたします!
下痢:中脘・天枢・関元・脾兪・腎兪・大腸兪・陰陵泉・梁丘・
足三里・上巨虚・下巨虚・太衝・太渓・商陽・手三里・曲池
便秘:膈兪・肝兪・脾兪・腎兪・大腸兪・中髎・天枢・大巨・関元
足三里・上巨虚・太衝・内庭・太渓・復溜・三陰交・陰陵泉・
合谷・内関
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
各ツボは、アメーバブログ
「はりとお灸の豐春堂ブログ」の木曜コーナー
「お灸をしよう!」にリンクしております。
他の痛み症状などは、それぞれの「対策のツボ」
ブログをご参照ください。
また日頃の対策としまして、
まずは体を冷やさないということが大事です。
特にお腹を冷やしてしまいますと、下痢や便秘が起こしやすくなります。
例えば通気性の良い腹巻きをするなど冷え対策を施しておきましょう。
また、入浴などでお風呂に入り
しっかりと全身を身体を温めておくことも大切です。
そして、食事に関しましては、
夜遅い食事や一度の暴飲暴食は控え、
出来る限り決まった時間で、
急がずゆとりをもって食べるように
心掛けることも肝要です。
また食事の内容も、
アルコール類、飴などの人工甘味料を含んだ菓子類、
香辛料の多い食べ物、コーヒーといったカフェイン類、
冷たい飲み物や炭酸飲料といったものも一度に多く
飲まないように気を付けましょう。
生活面におきましては、
生活リズムを整える一つの方法としまして
朝食をしっかりと食べ、トイレに行くというリズムを
作るようにすることも一つの方法です。
また適度な運動を継続して行うことで、
腸の動きを元に戻すように働きかけ、
合わせてストレスの軽減にも繋がります。
睡眠不足というのもストレスを溜める原因になります。
寝る直前までスマホをいじったりするのを控え、
就寝前は出来るだけリラックスして眠れる環境を
心掛けてみましょう。
今の世の中は過度なストレスのかかる場面に多く出くわします。
その緊張やストレスが存在する場所は、必ず自分の身近であり、
遥か向こうには存在しません。
ですから、ストレスを強く感じている時の自分をみれば、
無意識のうちに目の前のことばかりに意識が行き過ぎて
周りが見えていないことが多くあります。
一度ストレスのある場所から身を引いて、
広く遠い視野を持って見つめなおしてみることも
リセットする方法の一つです。
一年中緊張感の中に身を置くことなく、
リラックスして緩和する環境に身を置くことも
体にとっては大切なことであります。
2024年9月7日 1:28 PM|
カテゴリー : ツボ対策
人が快適で健康的な生活を送るために必要な3要素と言えば、
『睡眠』『食事』『運動』であります。
その中でも『睡眠』は、
心身の疲労回復だけでなく、
内臓や筋肉を修復・再生をしたり、
免疫力の回復させたり、
記憶を定着させたり、
また成長期では、
「寝る子は育つ」とも言いますように、
成長ホルモンが分泌されるための時間でもあります。
しかしながら、
日本人は、世界的に見ましても睡眠時間が短いと言われており、
かつ現代では5人に1人が『不眠』で悩まれております。
不眠も『入眠困難』『中途覚醒』『早朝覚醒』といったものがあり、
日中の日常生活に支障をきたす場合もあります。
原因としましては、
昼夜逆転した生活であったり、
暑さ寒さ
寝具が合わないといった環境によるもの、
日々のストレスで緊張や不安が取れないことから来る心理的なもの、
体は疲れていながら脳が起きてしまう過労によるもの、
カフェインやアルコールの過剰摂取、喫煙、暴飲暴食といった飲食によるもの、
首肩こり・五十肩・耳鳴り・花粉症・咳症状・夜間頻尿
といった身体的症状によるものと多岐にわたります。
最近では、寝る前までスマホを見続けているというもの
不眠の要因の一つであります。
こうしたことにより長く不眠になりますと、
日常生活においては、倦怠感・意欲や集中力の低下・注意力判断力が鈍る、
感情のコントロールが効かなくなる、頭重感・めまいなどといった
症状が慢性的となってきます。
また肥満・高血圧・糖尿病といった生活習慣病だけでなく、
認知症のリスクも高める恐れがあります。
ということで今回は『不眠対策のツボ』を
幾つかご紹介いたします!
体は声を発しませんが、代わりに痛みや辛さで訴えてきます。
どのツボが良いかと迷われる時は、今回紹介しましたツボの中から
今の自分が気になったり痛かったりする場所に近いところを選び、
まずはお灸やツボ押しをしてみてください。
生活習慣の乱れによるもの:百会・顖会・天柱・風池・完骨・肩井
ストレスによるもの:太衝・内関・神門・百会・風池
脳が休まらないことによるもの:合谷・内関・足三里・三陰交・百会・神庭・風池
飲食によるもの:内庭・豊隆・中脘・曲池・神門・三陰交・足三里
過労によるもの:復溜・太渓・三陰交
嗜眠(常に眠気が襲う)によるもの:足三里・豊隆・陰陵泉・太白・神闕・太渓・腎兪・関元
他の痛み症状などによるものは、患部の治療も併せて行います。
首こり対策のツボ
五十肩対策のツボ
耳鳴り対策のツボ
頻尿対策のツボ
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他の痛み症状などは、それぞれの「対策のツボ」
ブログをご参照ください。
また日頃の対策としまして、
まずは部屋の温度湿度や照度といった
自分に合う睡眠環境の改善をしてみましょう。
例えば睡眠に入る1~2時間くらい前から部屋の明かりを
暗めにしておくのも良いかと思います。
ですから、寝る直前までスマホを見ていたり、
気になるかとスマホを枕元に置くのは、
不眠の助長に繋がりますので、
控えることも大切なことです。
また睡眠のリズムを乱さぬように、
出来る限り同じ時間に起床することも大切です。
カフェイン・ニコチン・栄養ドリンクといった強壮剤の過剰摂取、
寝酒、就寝直前の食事、食べ物では刺激の強い辛い物、
熱性の食べ物というのも不眠の原因となりますので控えておきましょう。
一方で睡眠に良い食べ物と言えば、
『幸せホルモン』と言われるセロトニンの材料となります
トリプトファンを含んだ食材です。
卵・ 大豆製品・乳製品・魚類・肉類といったものに多く含まれております。
特に朝食で摂取しておきますと、日中作られたセロトニンが
約15時間くらいで『睡眠ホルモン』と呼ばれるメラトニンへと変化し、
有眠効果をもたらします。
更にセロトニンを即すには、
朝日を浴びておくというのも方法の一つです。
加えて朝のウォーキングやストレッチなどで、
体を動かしておきますとより効果的です。
通勤通学時での歩きや自転車というのも
活用していきましょう。
もし寝床に入ることが苦痛と感じるならば、
無理せず眠くなった時だけ寝床に入り、
眠れない時は寝床から出てしまい、
「寝ることが苦痛である」
と自分自身に植え付けないことが肝要です。
また不眠による睡眠不足により、
日中睡魔に襲われたり、
眠気が取れないと感じている場合には、
昼寝の活用というものもあります。
昼寝は午後2時より前までに行い、
大体15~30分昼寝をしておきますと、
日中の眠気を解消し、
爽快感と集中力の回復に繋がります。
寝る動作において大事なことは、
体を脱力させるとこであります。
この脱力には『体の緊張と緩和』を使います。
まずは緩和の動作。
布団ベッドの上で仰向けになり、
肩の力を抜きます。
軽くあごを引き、
手の平を上に向け、
腕を少し体から離し、
足を肩幅程度に広げた状態になります。
目線を遠くに合わせ、
そこからゆっくりと視野を広げていきます。
呼吸は数呼吸1に対して吐く呼吸を2とし、
吐く呼吸だけに集中していきます。
落ち着いてきたら静かに目を閉じ、
今度は背中が布団に沈んでいくような感覚で
どんどんと脱力させていきます。
次に緊張の動作。
仰向けとなり、
みぞおち付近で手を組み左右で引き合います。
合わせて足に力を入れてピンと伸ばし、
足首を体の方へ反らすように
アキレス腱を伸ばしておきます。
その状態で5秒キープしたら、
パンと組んでいた手を離しますと、
同時に力を入れていた足も脱力して、
体全体が緩みます。
良質な睡眠は、
日々の健康で充実した生活のために大切なものであります。
そのためには、眠れるための環境づくりと合わせて、
体質改善というものも大事な要素となります。
その中で、鍼灸というものが少しでもお役に立てれば
何よりです。
2024年7月24日 3:07 PM|
カテゴリー : ツボ対策
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